羽風薫
名前
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-「薫くん。キス上手くてやだ…」
唐突なその一言は薫の心を抉った。自分の奥さんはなんて可愛いのだろうかと、ベッドの上で何度も甘い口付けを交わしていた最中の出来事である。薫以外とは男性経験がない名前からすれば、彼が床上手なのも、こういう事に手馴れている彼のバックヤードについても、考えれば考える程虚しくなる上に焼きもちを妬いてしまうのだ。彼に背を向け、膝を抱えて顔を俯かせる。薫とは結婚して間もない。夜の営みだって嬉しい筈なのに…ふとした瞬間に嫉妬深い自分が顔を出す。今まで女性関係でふらふらとしていた彼には少しくらい意地悪をしてもいいのでは?と、簡単に身体を許してなるものか。と決意していたのも束の間。後ろから抱き竦められた途端に心が揺らいでしまう。
「名前ちゃん。キスが上手い男が嫌いなの?」
「そうじゃない。薫くんが悪い…って、もう…っ」
ベビードールの上から胸に触れられ、不機嫌とは裏腹に下腹部が疼いてしまう。近頃忙しくて身体を重ねていなかったから、余計に彼を求めてしまうのだ。だがしかし、軟派な彼が嫌いなのも事実。自分だけを見ていてほしいだなんて我儘だろうか。と、意固地になっている彼女の身体を乱していくのは薫の指先で…。くりくりと胸の先端を攻められる。感じたくないのに、身体は反応してしまうわけで。口から零れる甘い嬌声を必死に我慢していれば、耳をペロリと舐められて思わず声を漏らしてしまった。「ねぇ…っ。薫く…、やだァ…っ」と拒まれているのに、彼は嬉しそうに口元がにやけていた。ピンと主張しているそこを強弱をつけて弄りながら、耳元で囁く。「こんなに反応してるのに、嫌なわけないよね?」と。脚をもじもじとさせて、身体の疼きを堪えている彼女だが、夫である薫にはとことん弱かった。
「ァ…っ。そこ、触っちゃ、だめ…っ」
「こんなに濡らしてるのに、だめじゃないでしょ?」
ショーツを脱がされ、あらわになった蜜壷はもう溢れていた。ぬぷ、と挿入された指に愛液が絡みつく。移動した彼に脚を押さえられ、ぴちゃぴちゃと蜜壷に舌を這わせられる。発せられる音が酷くいやらしく耳に響いた。風呂に入った後なので汚くない筈だが、恥ずかしくて今すぐにやめてほしかったのである。だが、「薫くん。もうやめて」とお願いすればする程、舌先が奥へと進んでいき、腰を震わせて達してしまった彼女は頬を真っ赤に染め上げた。「名前ちゃんたら、これだけでイっちゃうなんていやらしいなぁ…」と煽られてしまうが、反論も出来ずにベッドに背中を沈めたまま動けなかった。彼のそれを渇望しているそこへ当てがわれた男根は避妊具を装着していなかったが、そんなことには全く気付かずに挿入され、ピストン運動は激しさを増していく。正常位で、パンパンと肌がぶつかり合う音が聞こえる。
「ふ、アァ…っ。そこ、らめェ…っ」
「気持ち良く、なっていいよ…っ。俺を、感じて、いいから…っ」
激しいのに、優しく抱いてくれる。濃厚な口付けは、昂らせる為のスパイスのひとつで。奥へと突き上げられながら胸を愛撫され、子宮がキュンと締まった。彼らの荒い息遣いと卑猥な水音が部屋に響き、放出された白濁は彼女の柔らかな太腿を汚した。
「薫くん…っ。避妊、してな…っ」
「名前ちゃんが、キス上手くてやだとか言うから…つい」
「薫くんなんか嫌いだ」
END