神崎颯馬
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―「ねぇ、名前ちゃん。暇なら俺とデートしてよ」
「貴様。名前殿を困らせるのはやめろと言っているであろう」
海洋生物部で女子は私だけしか居ないので羽風先輩に絡まれるのは日常茶飯事だ。その場合はいつも颯馬くんに助けられている。
「羽風先輩とデートするよりも颯馬くんとデート行きたい」
「名前はそーまがすきなんですね~」
部長…余計な事を言わないで頂きたい。当の本人は「『でーと』とは何であろうか?」と分かっていない様子だし…。
「ふたりもいっしょににぷかぷかしませんか~?」
部長が噴水で水浴びをしているので付き合っているが、無茶ぶりをされている。そもそも、10月に水浴びなんてしたら風邪を引くかもしれない。颯馬くんも「この歳で水浴びなんて…」と戸惑っている。
「いや、颯馬くんはアイドルなんだから風邪を引かせるわけにはいかないよ。私が水浴び行ってくるから」
「そういえば我は『あいどる』であったな」と言われると本人に自覚がないようで心配になる。
少し噴水に入るだけなら…と、靴下を脱いで上のワイシャツのボタンを途中まで外したところでその腕をがっちりと掴まれた。止めに入ったのは勿論、目の前に居る彼である。
「女人が人前で肌を晒してはならぬ」
「でも…「名前殿が肌を晒していいのは我の前だけである」
真摯な眼差しでそう言い切った彼の頬は徐々に紅潮していく。私は外したボタンを留め直して彼に笑顔を向けた。
「そうだね。颯馬くんの前だけにするよ…」
まずは『でーと』の意味を教えよう―
END