蓮巳敬人
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※夢主は小学生(7才)設定
-「右手の人のファンだなんて、奇特な子がいたものですねぇ」
現在、私の目の前で白い鳩が飛び、足元には薔薇の花弁がさんらんしている。全部アメージングのお兄さんがやったことだ。私の安全地帯…弓弦くんのことを盾にしながら、楽しそうな英智さんを見上げていると桃李くんが同情してくれて、なんか安心した。「ロン毛のせいで怖がってるじゃん」と味方してくれたのに、「驚いた顔が愛らしいですね〜♪」と私を驚かせることによろこびを見出しているっぽいアメージングのお兄さんにめちゃくちゃ構われる。
「早く敬人お兄さんに会いたいです」
「名前さんは副会長様一筋なのですね」
本日の私は、英智さんから「敬人のかっこいいところが見られるよ」と夢ノ咲学院に連れてきてもらった。“せーとかいしつ”って部屋でフィーネのメンバーに囲まれてしまってさぁ大変。英智さんが私を見て面白がっているのがわかる。それにしても、弓弦くんはいい人だな。紅茶淹れるの上手だし敬人さんの良さもわかってくれるし。いつの間にか弓弦くんにべったりになっていた私と目が合い、苦笑した英智さんに手を引かれて連れてこられた“こうどう”という場所で、私は英智さんのお膝に乗せられた体勢でステージを見つめていた。
「かっこいい…っ」
アイドルの…紅月の敬人さんだ。敬人さんも、紅月の他のお兄さん達もかっこよかった。でも、女の子にキャーキャー言われてるのはちょっと嫌だったなぁ。敬人さんがモテているところを見るのはなんか心が痛くなった。そんな私の心境なんて知らずに、英智さんに抱っこされて運ばれた先には敬人さん本人がいた。紅月のあのモフモフがついた衣装から着替えて制服姿になっている。「敬人にお届け物があるんだ」と私を部屋に置いて英智さんは立ち去ってしまった。
「名前…?何故隠れる?」
「その子、旦那のファンなのか。可愛いな」
紅月の衣装が並べられて影になっている丁度身が隠れる場所に隠れてしまったのには理由がある。いざ敬人さんに会ったら恥ずかしくなった。きっと私なんか眼中に無いだろうと勝手に落ち込んで、何も言えずにいると、体がふわりと浮いた。英智さんやアメージングの人に抱っこされている時は平気だったのに、相手が敬人さんだから子供らしくはしゃぐこともできずに無言になってしまう。「何か感想言ってやれよ」と鬼龍さんに頭をわしゃわしゃされて、じっと敬人さんを見つめる。
「すごくかっこよかった…です」
「そうか。ありがとう」
好きな人に抱きしめられるのって心臓に悪い。推し…とは言わない。好きな人…初恋だ。間近で見る敬人さんかっこよすぎる。頭撫でてくれて優しいし。これまでのけいい…フィーネの皆さんと一緒にいたこと。アメージングのお兄さんに散々からかわれたことを説明したら、敬人さんは怒っていた。
「右手の人、デレデレしてますねぇ」
「呼ばれた気がしたので」なんて言いながら窓から入ってきたアメージングさんは敬人さんにお説教されていた。それにしても、右手の人ってどういうこと…?「この子、執事さんに右手の人の良さを語っていただけのことはありますね」と私が弓弦くんに敬人さんのかっこよさについて話していたことをばくろされて恥ずかしくて神崎くんの後ろに隠れた。弓弦くんは部活が同じだからと色々内緒の話を聞けて嬉しかった。
「私にはおせっきょうしてくれないんですか」
「俺に説教されたいのか?そうだな…またうちの寺に来い」
「え。今のが…おせっきょう?」
「嬢ちゃんは説教されるようなことしてないしな。でも、蓮巳の旦那の説教が好きとは…愛されてんな」
-御手洗いに行った後、ウロウロしていたらヒラヒラしたお兄さんに「なかなかのぞーけーびなのだよ」と言われたけれど、“ぞーけーび”って何?この話をしたら、鬼龍さんに「いっちゃんに会ったのか」と笑われた。いっちゃんて誰…?そういえば、ヒラヒラのお兄さんはアンティーク人形を持っていたな。見てはいけないものを見たと思って、すぐに英智さんのとこに逃げたけど。
「そういえば、私の家…敬人さんのお寺のだんか(?)だってママが言ってました」
END