蓮巳敬人
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
-「キャミソールは下着じゃありません〜」
目の前の彼、蓮巳敬人は私の推しである。あんスタの世界にトリップしたのだと気付いたのは、蓮巳家のお母様に拾われたからだった。こんな見知らぬ女子高生にも親切だなんて流石お寺さんだな。と密かに感動している。息子の敬人くんと対面した時は冷静さを保つのに苦労したものだ。最初のうちは警戒されていたけれど、今では容赦なくお小言を言われる仲になった。今現在、彼に上着をかけられてお説教されている。この暑い季節、お風呂上がりに薄着なのは仕方ないと思うんだ。だがやはり堅物副会長は看過してくれなかった。
「ブカブカだし暑いんですけど」
「いいから着ておけ」
分かってはいたけど本当に説教長いな。この声もお顔も大好きだから許容できるけど。部屋に二人きりだっていうのに、色気のあるハプニングの一つも起きないとか、期待しただけ虚しいな。だけど、彼シャツという展開は非常に心躍る。敬人くんの匂いがする。とか変態みたいなことを考えてしまって心が咎めるので、彼の部屋から逃げ出そうとしたが…まぁ、無理ですよね。敬人くんのお説教がそんな短いわけないもんね。この日は一時間くらいお説教をされて漸く解放された。自室に戻った途端に、ふぅ…。とため息が零れる。大好きな推しと密室に二人きりでなんか神経が疲れた。
-「敬人くん。せっかくだし、イイコトしようよ」
「いいこと…?」
本日、蓮巳家には私と敬人くんだけしかいない。なので、ゲームをやっててずっと気になっていたことを実践してみる。座っている彼の背後に立って肩に触れ、肩揉みを開始。うん…めちゃくちゃ凝ってるな。高校生なのにこんなに肩凝り酷いとかやばいな。「なかなか上手いな」と褒めてくれたし、敬人くんの身体に触れることもできたし、満足満足。と、思っていたけど「これが貴様のいういい事なんだな」となんか不満そうなので、たぶんやらしいことを期待していたのかもしれないな。むっつりな敬人くんも可愛いな。
「もっとエッチなことかと思ったんでしょ?」
「いや、そうじゃなくて…」と狼狽えているし、これは図星だな。堅物な彼をいじめる楽しさに目覚めてしまったかもしれない。私は彼のお堅いところが好きなのだが、少しくらい女として見られたい。敬人くんだって年頃の男の子なんだなぁ…と確信してみたいからぎゅうっと抱きついて見つめてみる。だって、今も露出度高めの薄着だしワンチャンあるかもしれないと思ったのに!
「敬人くんの思うイイコトがしたいな」
「そうだな。たっぷり説教してやろう」
「度し難いってこういう時に使うんだな」
END