蓮巳敬人
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―蓮巳敬人はストイックすぎて性欲が無さそうで心配になる。どうしよう…女体に興味なかったら。そもそも、私に興味なさそうだし…。そんなわけで、ちょっとした悪戯をしてみた。
「おい、俺の本を勝手にすり替えただろう」
「え~。何の事?」
「しらばっくれるな。中身が…その、官脳小説にすり替えられて…「そういう気分になってきちゃった?」
「やはり名前が犯人だったか」
「そんな真っ赤な顔で睨まれても恐くないよ。敬人ったら、初心(うぶ)だよね~」
「貴様は本当に度し難いな。どうしてこんな事をした?」
私からしたら度し難いのは彼の方だ。こんな事をした理由なんて、説明するのは簡単だ。「敬人にも性欲はあるのか調査したかっただけだよ」と白状すれば、眉を顰められた。
「なんだその馬鹿らしい理由は…」
「馬鹿らしくなんてないよ!私にとっては大事なことだもん!」
彼は分からないようだ。私がこんなにも必死になっている理由など…。彼は苦笑しながら溜め息をついた。何だか呆れられているみたいだ。敬人ってば、失礼だなぁ。
「前から言おうと思っていたが、今言わせてもらおう」
その言葉の続きは決して私が望んでいたものではなかった。「シャツのボタンは開けすぎだし、スカートは短すぎる」とのお説教が始まった。
「なんだ、そんな事か…。副会長は厳しいね」
「そんな事…で終わらせるな。男だらけの学院だという事を自覚しろ。名前は無防備すぎるんだ…」
「だって、これくらいしないと、敬人は私の事見てくれないじゃない」
生徒会の副会長であり、紅月のリーダーである彼は多忙すぎて私の事など見てはくれない。少しでも気を惹きたくて、していた行動で叱られるとは思わなかった。
「名前のそんな姿を他の男に見られるのが嫌だから言ってるんだが」
「敬人ってばツンデレなんだからぁ~!」
「私は敬人になら、どんな事されても嬉しくなっちゃうよ」
「よし。貴様のために長くて為になる話をしてやろう」
「ムードもへったくれもない」
END
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