流星隊
名前
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―近頃、めっきり暑くなった。制服は既に夏服へと変化している。この後は流星隊のレッスンだと考えながら噴水の前を横切ろうとすれば見慣れた光景が目に飛び込んできた。
「てんこうせいさんもぷかぷかしませんか~」
今からレッスンがある事を伝えようと近づけば、腕を引っ張られて背中から噴水に落ちてしまった。頭のてっぺんから太もも辺りまでずぶ濡れになってしまい、私も深海先輩と共にぷかぷかしてしまった。当の本人はというと悪びれなく噴水に浸かっている。
「ようやく、いっしょにぷかぷかしてくれましたね」
「そうですね」
にこにこと嬉しそうな笑みを向けられたら、責める気にもなれなかった。やはり三奇人の一人とあって変わっている。だが、先に噴水から出た私は思わずこの現状に頭を抱えた。
「あれ?転校生ちゃん、随分と刺激的な格好してるね」
「噴水に落ちただけです」
全身ずぶ濡れの私達の前に現れたのは羽風先輩である。そういえば、この二人は海洋生物部だったなぁ。と思い出していたら羽風先輩に捕まった。肩に手を置かれて顔を覗きこまれた。しかし、それと同時に羽風先輩が声を上げた。その原因は彼に手刀を食らわせた深海先輩で。
「くどいちゃだめですよ。かおる」
私が困っているのを見かねて、羽風先輩を叱ってくれている。あれ?深海先輩ってこんなに男らしい一面があるんだ。と内心とても吃驚させられた。私を背に隠して庇ってくれた彼は、流石は流星隊のブルーと言ったところだろうか。微かに高鳴った胸の鼓動には気付か無いふりをして、私はその場を走り去った。
END