日々樹渉
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※この話の続編です。↓
渉に愛されまくって英智からライバル視される
―ある時はシルクハットが宙に浮いていたり。またある時は、肩をぽんとされて振り向いたら誰もいなくて不審に思って視線を上げたら日々樹くんが薔薇を散らかしながら現れて…。その度に驚いて悲鳴を上げていた。そういうイタズラをこれまで幾度となくされた。彼は私を驚かせることに楽しみを見出していたんだろうか。この前、Ra*bitsの子に変態仮面とか呼ばれていたのを聞いて納得してしまったよ。
「付き合ってるんですから、これくらいするでしょう~?」
勝手に付き合ってることにされて、勝手に唇を奪われて、勝手に家の合い鍵を作られて…。思い返してみると、私に拒否権なかったな。彼からのアプローチ(?)に戸惑いながらもたまにドキッとさせられたり。本人には言わないけど、刺激のある毎日がちょっと楽しかった。
「渉は君に飽きたのかな?」
日々樹くんが私に構わなくなって、英智くんはすごく嬉しそうだ。そう…あれだけ毎日ちょっかいをかけてきた日々樹くんは、近頃私の前に姿を見せなくなった。平和な毎日が戻って何より…なんて以前の私なら思った筈。しかし、何だか落ち着かないというか物足りない。日々樹くんは私に飽きたのかな。私の驚き方ワンパターンだもんな…。
「…〜っ!?窓は閉まってた筈なのに」
「押してダメなら引いてみろとはよく言ったものですねぇ。私に会えなくて寂しかったですか?」
…どうやって入ってきたの。日々樹くんは私の自宅の窓から現れた…。不法侵入か。どうやって登ってきたとか訊くのはやめた。というか、吃驚しすぎて言葉が出てこなかった。会えて嬉しいのに何も言えないし、抱きしめられてドキドキしてるのバレました。だって胸に手が重なってるんだよ…。わざとかな。
「日々樹くん…っ手が…っ」
「思ったよりボリュームがありますね。名前ってば、いやらしいカラダで私を誘惑するつもりなんでしょう」
変態仮面だから変態なのか。許可なく胸を揉んでくるなんてセクハラだ。「アメージング」とか煩かったし「離れてください」とキッパリ呟いたのには理由がある。なにやら腰に硬いモノが当たっていたから。これってカラダの関係になってしまう流れ?と混乱した故に一旦冷静になりたくて離れて欲しかったのに…離れてくれないどころか何度も何度も官能的な口付けが。
「私と会えなくてシュンとしていた名前が可愛くて、抱きしめてめちゃくちゃにしてしまいたかったんですけどねぇ〜」
際どい発言に焦るけれど、私の様子をどこからか見ていたんだ。って分かったし可愛いって言ってくれるし、なんだかんだ日々樹くんて優しいよな。今、全裸の日々樹くんに脱がされてお風呂に連れ込まれましたが。いっつも騒がしく登場して場を掻き乱していくような人が、珍しく真剣に言い寄ってきたから身を委ねてみたくなったんだ。何故か下着は脱がされずにじっくりとランジェリー姿を観察された。
「こんなに魅惑的な谷間で、いやらしいですね。私の手で乱されてしまう名前はさぞかし可愛いでしょうねぇ…♪」
「そんな性的な方向に興味を向けられていたとは…さすが変態仮面」
「フフフ。私にここまでされても嫌がらないということは…さては、私のことが大好きなんですね〜!」
めちゃくちゃポジティブ。一緒にいると元気になれる。それに意外と愛してくれてるし。彼の言うように、私は結構日々樹くんのことが好きなのかもしれないな。それにしても、初エッチをお風呂でなんて、やっぱり変態だな。fineの姫宮くんと伏見くんには「趣味悪〜い」やら「奇特な方」扱いをされてディスられたけど、私のこと大好きな日々樹くんが一番どうかしてるよ。
END