伏見弓弦
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※【トリップして使用人になる】の続編です。
―弓弦くんと一線を超えてしまったあの日はいけない高揚感に包まれたものだが、むしろあの後から音沙汰無さすぎる。つまらん。しかし…姫宮家の使用人としての仕事をこなすのに精一杯で彼との進展を期待する余裕が無かったのも事実。せっかくトリップしたのに、なんか勿体ない気もするけれど。そうして悶々としながらお洗濯したシーツを干していたら、耳元で弓弦くんの声がしてその場でフリーズした。音もなく背後に立たないでくれ。さて…待ち望んだ弓弦くんとのラブイベ(!?)なんて心躍らせたのも束の間。彼の描いた絵の感想を求められて固まった。彼なりに練習して上達したつもりなんだろうけど、自我を持ってる野菜が共喰いしているみたいなイラストが見られて私は大満足です。画伯可愛いよ。
「…こういう独創的な絵は弓弦くんにしか描けないと思うし、むしろ今のままでいてほしいな」
「そういう名前さんの画力は如何程なのでしょうか」
一応元美術部だし、それなりに描けると思いたい。というか、絵を描くタイプのオタクなので。試しに桃李くんと弓弦くんの似顔絵を描いてみたところ、彼は目を見張って驚いていた。その反応は…私の画力をちょっと馬鹿にしてたんだろうな。まぁ、いいけど。(弓弦の画伯っぷりが見られて気分がいいので許す)彼の画力がまともになって欲しくはないけれど、密接な関係になれそうだから絵の先生を引き受けた。
「弓弦くんは真面目だねぇ。私は不真面目だから尊敬するよ」
「絵の指導をして頂くつもりでしたが、気が変わりました」
「ふ、ァ…っ。ゆづるく…っ、やぁ、ンン〜…っ」
前言撤回。弓弦くんは不真面目だ。…というか、欲求不満だっただけだと思うけど。私がお風呂上がりでちょっとエッチなネグリジェ姿でいたら性欲を向けてもらえた。口付けも交わすことなく柔らかなベッド上に押し倒された。前回とは打って変わって優しげな雰囲気だったから油断した…彼が毒舌ドSだということを忘れていた。「わたくしにこうされることを期待していたのでは?」と、胸を強く揉みしだかれて唇を引き結んだ。弓弦くんは優しくない。スチルの優しげな笑みの殆どは桃李くんに向けられたものだったし私にはチェンソー向けてきたし。
「弓弦くんはエッチだ」
「そういう名前さんこそ、わたくしにこうされて悦ぶ淫乱でしょうに」
「ひ、ゃん…っ。やだぁ…っ」
レースの上から容赦なく舐められ、吸われて固くなった乳頭をグリグリと押し潰されてネグリジェを脱がされて直に吸いつかれる。言葉にし難い快楽が押し寄せてきて、下腹部がもどかしくなる。やがて後ろから私を抱く体勢になった彼に右手で乳頭を愛撫され、左手の指がショーツを奪い蜜壷に沈められた。粘着質な音が聞こえ、胸を弄る指も容赦がなくてどんどん愛液が溢れてくるのを感じてしまう。やめて欲しいと思う反面、ここで止められるのも辛いと思ったり。私ってこんなにいやらしい女だったんだ。と、自覚させられて羞恥心で泣きたくなった。
「こんなにトロトロに溢れさせて…そんなにわたくしにいじめられるのがお好きなのですか」
「ふ、ァ…っ。指…っ、やァ、抜いてェ…っ」
大好きな弓弦くんに指だけでイかされてしまうなんて。よくわからないけれどショックで死にそう。弓弦くんのあの綺麗な指で乱されていくなんて、興奮するけれど。彼は表情を崩すようなキャラじゃないし、こんなにギラギラした目をした弓弦くんなんてゲーム内では見たことがない。彼の雄の一面を知ってしまった。全然優しくないな。すごくエッチで私の弱い所を的確に刺激してくる。
「こんなこと、桃李くんが…知ったら、どうするの…っ」
「アァ…っ。それ、らめェ…っユヅルく…っ」
私の揺さぶりに動揺することもなく、彼は乱暴に男根を挿入してきた。溢れていたそこが拒めるわけもなく、ガツガツと出し入れされて私の中の女の部分が疼く。もっと弓弦くんにひどいことをされたい。全身に彼の痕を刻みつけてほしい。なんて、乱れすぎた思考回路だ。荒く息をしながら私を抱く彼が愛しくて、キスをねだる。何故か口付けだけはとても優しかった。
「弓弦くん…キスして」
「キスはしません。坊っちゃまに不審がられる前に部屋に戻ります」
ふて寝しようと布団に潜った私の額に柔らかなキスを落として、「おやすみなさい」と告げて去っていく弓弦くんは最低な男だろうか。こんなことをされても彼に対する恋心は捨てきれず、私は弓弦くんの優しげな一面にまた騙されてしまうのだ。
END