スタイリスト
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―「瀬名さんちょっと前髪カットしましょうか?」
「はぁ?アンタ髪切れんの?」
「こう見えて美容免許持ってますし。もしよかったら…ですけど」
瀬名くんてモデルもやってるし勝手に(前髪だけとはいえ)髪切ったりしたらダメだったかな?なんて自分の発言を後悔したんだけど。それも束の間。「じゃあ切っていいよ。鬱陶しいから自分で切ろうと思ってたし」と許可がおりた。謎の威圧感にめちゃくちゃドキドキした。隣では鳴上くんが「泉ちゃんたらそんな言い方失礼よ」とフォローしてくれたが、瀬名くんはこんな感じの性格なんだろうな。プロ意識高いというか、妥協しないというか。うんうん…こういう人に認めてもらえるのはこちらも自信がついていいな。
「セナが気を許すなんて珍しいな!もしかしておまえ宇宙人か!うっちゅ〜☆」
Knightsってキャラ濃いな。月永レオくんとは初対面なので自己紹介しようとしたら「待って!何も言わないで!妄想するから」と止められた。ネタバレしたらしたで「佐賀美先生の従姉妹なのか!全然似てないな!」と楽しそうな笑顔になった。月永くんは笑顔が可愛いな。
「この二人と打ち解けちゃうなんてやるわねェ?さっすが可愛い女の子だわァ」
私は女の子…と言える歳か微妙なところだけど、鳴上くんてすごい親しみやすいな。見た目で王子様系かと思ったらおねぇキャラだったのか。「あら、トミーバーチのポーチ可愛いわねェ」とか「そのチークアタシも持ってるわよォ」とか女子の会話が出来て感動したよ。これがギャップ萌えってやつなんだな。
「名前お姉さまは元美容師さんだとか。やはりProfessionalですね」
このKnightsの中でも朱桜くんはまともそうだな。大人しくメイクもさせてくれたし。だけど“お姉さま”呼びは嬉しくもあり恥ずかしくもある。こんなことを言うのは失礼だが、ルー●柴さんみたいな喋り方だなこの子。この中では一番年下ぽくて可愛いけど。朱桜くんと打ち解けて(?)いたら今まで寝ていた彼が起きてきた。そう…なんか一人寝てる子がいるけどいいのかな?なんてスルーしていただけに、彼に告げられた第一声に驚いたというか、引いた。
「名前っていい匂い〜。ねぇ、血ちょうだい」
初対面の美青年に血をねだられるとは何事!?彼の名は朔間凛月くん。「朔間くん」と呼んだところ、不服そうな反応をされ結局名前で呼ぶことに。UNDEADの朔間零くんの弟だとか…。彼に関してはメイク終わったら終わったで「おやすみぃ〜」なんて私の膝で寝始めようとした…ていうか、ほんとに寝た。
「お疲れのようだし時間まで寝かせとこうか?」
「はぁ?いいわけないでしょ。チョ〜うざぁい!名前も断りなよねェ」
おかんか。瀬名くんと鳴上くんが無理矢理凛月くんを私から引き剥がしてくれた。月永くんにいたっては「リッツだけずるいぞ」と、すかさず私の膝を占領してきた。Knightsファンなら大歓喜しそうなシチュエーションではあるが、生憎私は子供達の面倒をみる保育士のような気分になっただけだった。
―「あなた格好が派手すぎますよ」
「元美容業だからかなぁ。これでもだいぶ地味になったほうですよ」
何かとつっかかってくる彼椚章臣氏は陣さん同様に元アイドルでモデルでもあったわけで、当時はかっこいいな。と思っていただけに現在お小言を言われるような関係になってしまったことは残念に感じている。本人には絶対言えないけれど…。
「昔好きだったアイドルに冷たくされて可哀想に」
「〜…っ!べつに、好きだったわけじゃ…」
……To be continued