天城燐音
名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
-知らないうちに財布からお金が消えているなんて完全にホラーだろうが、原因は分かっている。恋人の天城燐音が勝手に私の財布から抜いているのだ。ニキくんからも訊いていたし、何より彼からは「燐音くんはやめといたほうがいいっすよ」と何度も言われていた。「名前ちゃんのヒモになるつもりっすよ」と、ギャンブル癖だけならまだしもヒモは嫌だなぁ…なんて思う。シャワーを浴びながらぼんやりと考えていたら、鏡に映る自分の胸元に赤い印が刻まれていることに気付いた。束縛心の表れのようなことをされると、どうも憎めないんだよなぁ…なんて。
「名前ちゃん、もしかして誘ってる?」
「誘ってないし。パチンコ帰りに飲んできたでしょ?お酒臭い」
風呂上がりにキッチンで水を飲んでいたら、帰宅した燐音くんに後ろから抱きしめられた。「今日の燐音くんはツイてるぜェ!ほら、名前ちゃんの好きなお菓子も沢山あるからさァ」と、テーブルの上の紙袋にはお菓子がぎっしり詰まっている。しかし、私は絶賛激おこ中なので、こんな事で機嫌が直ったりしない。「燐音くん、私の財布からお金抜いたでしょ?」と咎めると「二倍にして返そうと思って」と彼は悪びれもなく笑う。勝ったかもしれないが、それは彼の酒代に消え、私には心ばかりのお菓子類のみで、明らかに私が損をしている。苦言を呈している間にも、彼の手は下着の上から胸を掴み、先端をくりくりと刺激してくる。全然反省してないな。と、「今日はお預け」と抵抗するが、力では敵わないわけで。お姫様抱っこされて強制的に寝室に連れていかれた。
「燐音くん。お預けだって言ってるでしょ?」
「名前ちゃんのせいで勃起しちまったんだけど。責任取ってくんねェの?」
「知らない。それに、毎日のようにシてるんだから体力もたないよ」
燐音くんと同棲するようになってから、毎日のように求められて抱かれている。それはむしろ嬉しいことなのでは?と思うけれど、今日の私は塩対応に徹したい。いや駄目だ…この男、話聞いてない。腕の中に閉じ込められて、強引にキスをされた。しかも、深いキスをしながら胸を覆う布をずらして揉んでくるし。抵抗して唇を離すと銀糸が伝い、私は彼を睨んだ。「泣きそうな顔して可愛いなァ」と頭を撫でられて胸がぎゅうっとなる。なんだろう…怒っているのに、ギラギラした目を向けてくる燐音くんが好きで堪らない。惚れた弱みというやつだろうか。ベッド上で俯いていたら、後ろから腕を回され胸を揉みしだかれ乳頭を愛撫されて、無意識に太腿を擦り合わせてしまう。
「名前ちゃん。感じてるっしょ?」
「感じてな…っ。ン…っ燐音く…やめ…っ」
身を捩らせて彼の腕から抜け出したはいいけど、悔しいことにショーツが湿っている。でもそんな事には気付かれたくないから背を向けて部屋から出ていく。うん…無理だった。燐音くんに阻止されたし、なんかお尻に固いものを当てられて。「挿入(い)れさせてくんないの?」と。可哀想だが、お預けさせてもらおう。燐音くんすぐにつけ上がるもんね。「他の女の子のとこ行ってこれば?」なんて意地悪したくなって言っただけなのに。「分かった」なんて言われたら「やっぱやだ!」ってなってしまうわけで。
「他の娘のとこ行かないで!」
「名前ちゃんがそう言ったくせに、焼きもち?」
彼の服の裾を掴んで引き止める。「挿入(い)れていいから」と私に言わせた後に「俺っちには名前ちゃんしかいないんだから、他の娘のとこなんて行くわけないっしょ」とか言うのずるい。燐音くんのこういうとこ、ほんとずるい。私以外に女がいるわけじゃないと分かって安心したけど。やっぱり燐音くんに意地悪がしたくて、騎乗位がしたいと申し出る。ベッドに仰向けになる彼はすぐに欲しいのだろうけど、跨ってから焦らして焦らしてという放置プレイ?焦らしプレイ?をして漸くそこに腰を落とす。上下運動も私のペースなので多分彼からしたら焦れったいのだと思う。
「なァ…名前ちゃん。やっぱ俺が…っ」
「ふ、ァ…ちょ…っ。燐音く…っ」
ついに我慢の限界がきたのか、燐音くんに腰を掴まれて下から突き上げられる。主導権は私が握ってみたかったのに、形勢逆転というやつだ。奥まで届いて、子宮がきゅんとする。ピストンされながら胸の頂きを弄ばれてナカがきゅうっとしまる。性感帯を攻められると弱いことを知っているようで、悔しいけれど流されてしまう。調子に乗った彼は律動を激しくする一方で手加減なんてしてくれない。身体の相性がいいのか、何度もイかされて生理的な涙が頬を伝う。部屋には卑猥な水音が響いて、感覚が煽られる。こんなに乱れた姿を見られて恥ずかしい筈なのに、それさえも快感に変わってしまうなんてどうかしている。優しく抱きしめてくれるこの駄目な男が大好きなんて、やはり私はどうかしている。
「ン…っ。はァ…っ。もう、イく…っ」
-「名前ちゃん、もう怒ってない?」
「知らない。燐音くんなんか嫌いだもん」
END