HiMERU
名前
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―「HiMERUくん。なんでそんな慣れてるんですか…」
「べつに慣れてはいないと思いますが…」
キスも上手いし、なんか女慣れしてる感じがして地味にショックだ。そりゃあ、こんな美形が経験少ないわけないよな…なんて、自分を納得させるけれど、無理だった。「どうして不機嫌なのですか?」と不思議に思われてしまった。これはただのヤキモチです。なんて言えないな。自分が経験値なさすぎて引け目を感じてしまっているんだけど、HIMERUくんが悪いわけじゃないしな…。
「HiMERUくんが経験豊富すぎて、やんなっちゃっただけ」
「名前が処女だからそう思うのでしょう?それはそうと…HiMERUのことが嫌になってしまったのですか?」
彼のことが嫌になったわけじゃなくて、自分自身の経験のなさが嫌になっただけだ。それなのに、HiMERUくんに傷付いたような表情をされて気が咎めた。ドラマ等の演技でキスしたりしているし、キスの経験が豊富なのは当然かもしれない。大好きなHiMERUくんが、実はヤり●ンなの?ってちょっと疑ってる。私はこの歳になるまでろくに恋愛していないのは致命的なんだろうな。
「名前…?」
「ちょっと自己嫌悪に陥ってただけ」
「気にしなくていいのです。HiMERUはむしろ名前に経験がなくて嬉しく思っているのですよ」
頭撫で撫でされて抱きしめられた。優しいHiMERUくん好き。しかし…いくら甘い雰囲気が漂っても疑念だけはなくならないもので。「HiMERUくん。私のこと本気じゃなんでしょ?」と、揺さぶりをかけてしまう。こんな疑り深い女可愛くないだろう。HiMERUくん実は悪い男…だったりするかもとずっと疑っていたけれど、見事に裏切られましたわ。
「キスすると表情が和らぎますね。俺の名前は可愛いのですよ」
こんな甘々な台詞と愛撫に絆されるなんて自分でも呆れてしまうな。でもHiMERUくんになら騙されてもいいかも。と思ってしまう自分もいる。それに私は彼の、このシュンとした子犬のような表情に弱いのだ。「HiMERUの愛情が伝わっていないなんてショックなのです」と。なんなの。可愛さチラ見せしておいて、しっかり雄の顔を見せてくるとか…HiMERUくんずるい。
「こんないやらしいカラダをしているのに、未経験なんてどういうことですか」
「そんなこと、言われても…っ。ンン〜…っ」
ベッドルームに入るなり後ろから抱き竦められたかと思えば、容赦なく胸を揉みしだかれて、耳元に唇が寄せられる。乳頭もクリクリとされたり押し潰されたりすごくエッチな愛撫をされる。「この扇情的な下着はHiMERUのためですか?」と私をいじめる彼の声はとても色気がある。「可愛いけど脱がせますよ」と淡いピンクのベビードールを脱がせる彼の仕草は手慣れているように思えた。HiMERUくんてやっぱりヤり●●かもしれない!?
「名前は肌が綺麗ですね」
「ひ…ぅ…っ。やだァ…」
化粧水メーカーの広告塔のHiMERUくんに肌が綺麗と褒められるのは名誉なことかもしれない。が…素直に喜べないのは、彼がエッチすぎるからだ。普通の時に褒められたら大歓喜していただろうに。右胸には彼の手が重なり、もう片方は舌先で転がされたり吸われたりして下腹部が切なく疼いてしまう。「強めの愛撫がお好みですか」と、乳頭を引っ張られてグリグリ潰されるのも、すごく気持ちいい。あのHiMERUくんにおっぱい舐められてるのもすごく興奮する。
「ひ、ぁん…っ。舐めちゃ、やだぁ…っ」
「こんなに溢れて、挿入(い)れたら気持ちよさそうですね」と、そこに沈められた彼の指が激しく出し入れされて言い知れぬ感覚が押し寄せてくる。大好きなHiMERUくんとのセックスは私にとっては全て初体験で、感じさせされすぎて涙が溢れてくる。これがイくってこと?なんて、指だけの愛撫で腰が震えて思わず彼に縋りついた。
「上手にイけましたね。そんな顔で睨まないでください」
「だって…HiMERUくんエッチすぎてやなんだもん。慣れてないなんて嘘つきだ」
「ふふ、怒ってる名前も可愛いのですよ」
「やァ…ん…っ。なんか…キツいの…っ」
「力を抜いて。俺に身を委ねて」
隆起した熱いものが沈められる。初めてだから、この異物感には全く慣れない。痛くて痛くて、気持ちいいのかすらよく分からない。けれど、HiMERUくんが私に欲情してくれた証拠なんだよね。正常位で挿入されて、カラダの力が抜けるようにキスをされたり、胸の頂を愛撫されたりする。私が初めてだからこんなに優しくしてくれてるんだなってHiMERUくんの優しさが伝わってくる。
「ふ、ぅ…おっきい…っ」
「締め付けすぎなのですよ」
「だってぇ…力の抜き方、分かんな…っ」
これじゃHiMERUくんは気持ちよくなれないよね。と、私が彼を挑発したら今度は遠慮なくガツガツめのピストンをされた。なんか…気持ちいいかもしれない。まだ痛いけど…HiMERUくんが感じてくれてるならそれでいい。
「ね?優しく、しないでいいから…っもっと乱暴にして…」
「そんなに俺を煽って。悪い子には、お仕置き…っなのです…っ」
「ん…っ。はァ…っ。もう、イく…〜っ」
―「俺の為に痛みも我慢して、健気な名前が可愛すぎたのですよ」
「HiMERUくんのやり慣れてない主張はもう信じない」
「あぁ…もう。そうやって怒ってるのも可愛いのです」
「ご機嫌とりのキスなんて嬉しくない」
「そんな嬉しそうな顔で、嘘はよくありませんね」
END