椎名ニキ
名前
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―「姐さんの二の腕美味しいっす」
「ニキ。お腹空いてんでしょ?因みに…姉ちゃんは二の腕太いの気にしてるんだが」
私はニキの姐…いや、姉である。ところで、弟に二の腕をはむはむされるとは何事…!?って感じだけど、空腹時のニキは危険だからこれくらい許容範囲内だったりする。女性の二の腕を「美味しそう」「柔らかい」という言葉は決して褒め言葉じゃないぞ我が弟。そしてまた余計なのが一人…。「二の腕の柔らかさ=おっぱいの柔らかさだっていうし、ニキくんってばやらしー」とか言いながら現れたのはクレビのリーダー天城燐音。さり気なく私の二の腕揉んでくるとかもうセクハラだろ。
「ニキ。手作りサンドイッチあるから食べといで」
「名前ちゃん、二の腕柔らかいなァ」
お腹空いてるニキにはおやつ用に作ってきたチキンレタスサンドを渡したし、天城のウザ絡みは私が一人で対処すればいい。と、思っていたけど、全然言うこと聞かないなこの男は…。「二の腕の柔らかさと胸の柔らかさが一緒なわけないでしょ」と、“腕の方が硬い”発言をしたらセクハラに拍車がかかった。
「そう言うなら確かめていいんだよなァ?名前ちゃん」
燐音くんが本気で私の胸に手を伸ばしてきた時、「また名前さんにちょっかいをかけているのですか?」と私達の間に立ち塞がってくれたのはHiMERUくんその人で。登場のタイミングかっこよすぎて惚れるわ。どさくさ紛れでHiMERUくんの背中に隠れてみたけど、ちゃんと庇ってくれて優しいから好感度高い。
「メルメルって何気に名前ちゃんのこと好きっしょ?」
そんなわけないだろ。私がニキの姉だから気使ってくれてるだけだろうに。HiMERUくんのことは私が一方的に片想いしてるだけなんだから余計なこというな天城。HiMERUくんも「そういう天城が名前さんを好きなのでしょう?HiMERUは推理が得意なのです」とか無理矢理フラグ立てるのやめてほしい。そしてタイミング悪く(?)お腹を満たしたニキが戻ってきた。
「燐音くんに名前姐さんは絶対あげないっすよ」
「大丈夫だ、ニキ。燐音くんだけはない」
「姉ちゃんはニキきゅん命だから」とニキを抱きしめたらブラコンかよみたいな視線で見られたけど。それに、今それどころじゃない爆弾発言が聞こえたんだけど。DoubleFaceでのお仕事帰りのこはくちゃん証言で。「ニキはん気をつけたほうがえぇで」と。
「燐音はんは名前姉はんのことやらしい目で見てはる」
「そんなことねェって。こはくちゃんの勘違いっしょ」とか何とか言っていたけれど、HiMERUくんの「天城。最低なのですよ」と超冷たい蔑むような視線が怖すぎた。でも私の為に怒ってくれるHiMERUくんも良きかな。しかし、思わぬ人物の一言で場が騒然となった。
「君はせっかく美しい容姿をしているのに、俗物とつるんでいるなんて台無しなのだよ」
「斎宮くんて姐さんのことそんな風に思ってたんすか!?」
まさかのValkyrieの斎宮宗くんとのフラグが立ってしまってめちゃくちゃ戸惑ってるんだけど。クレビのこと俗物呼びはどうかと思うけどね。いや…私以上に困惑してる子がいたわ。「お師さんて名前ちゃんのこと好きなん?」と影片くん泣きそうになってるよ?これって私のせいなの?斎宮くんて絶対面食いだろうから私なんか選ばないよ。因みに、本命のHiMERUくんとの仲は全然進展せず。コソコソ隠れながら見つめていたら、ニキに見つかってしまったけど全然協力的じゃないのなんで。
「だってぇ…姐さんに彼氏ができたら、僕のご飯作ってくれなくなりそうだし…」
「まさかのご飯の心配」
END