HiMERU
名前
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―「暑いし授乳すんのに丁度いいの」
上半身裸で娘ちゃんに授乳していたら扉を開けてリビングに入ってきたHiMERUくんに驚愕の表情をされた。「なんで裸なんですか」と怒られてしまったけれど、私の気持ちも分かって欲しい。隠すなら授乳ケープ使うべきかもしれないけど今日は夏みたいな気温だから勘弁してほしい。私の裸なんていつも見てるくせに厳しいんだから。
「娘さんは名前によく似て可愛いのですよ」
「私に似ちゃったかぁ…」
「不満そうですね」
「HiMERUくんに似た方が美人になるし。私には似なくていいの」
HiMERUくんによく似た女の子…いいと思う。絶対美少女になるのに。彼は名前に似てよかったとご満悦である。娘ちゃんをあやしているHiMERUくんがパパの顔になってるのを見ると和むなぁ。二人とも可愛すぎる。HiMERUくんてば髪の毛引っ張って遊ばれても怒らないで優しいのがすごい…私なんて髪引っ張られて痛すぎて思わず叫んだからな。
「パパは優しいね。娘ちゃんもママよりパパの方がいいみたいだし」
そんな穏やかな時間が流れている場に不相応なチャイムの音が鳴り響くと同時に賑やかな声が聞こえてきた。そんな騒がしく登場して…もし娘ちゃんがお昼寝してたらどうしてくれるつもりだったんだ。って感じだけど。子守りに来てくれたクレビの面々には感謝の言葉を伝えておこうと思う。
「ちわ〜っす!メルメルの娘ェ…その顔は燐音くんに失礼だろォ?」
「燐音はん見て煩わしそうな反応するなんて将来有望やな」
燐音くんの高い高いって本当に高いから怖かったんだろう。涙目でHiMERUくんに助けを求めてて可愛かった。「顔は名前ちゃん似かもしれないけど、そういう態度はマジでメルメルだなァ」と、塩対応されながらも満更でもなさそうな燐音くんは見てて面白い。怖い思いをしたのを根に持っているのか、娘ちゃんはHiMERUくんにぎゅうっとしがみついて離れない。さて、その間に私はニキくん指導のもと離乳食作りに励んでいる。離乳食なんて作ったことなかっただろうに、うちの娘の為に調べて作ってくれるニキくんいい子すぎる。冷凍保存しておけるように何種類か作ってくれたし、料理男子ってやっぱりいいな。
「ニキくん天才か!娘ちゃんが離乳食すごい食べてくれてるよ」
美味しいご飯を作ってくれたことで好感度が上がったのか娘ちゃんはニキくんに懐いた。私としては見てて微笑ましかったのだけど、クレビのみんなが帰宅後にHiMERUくんが「二人して椎名に浮気とは面白くないのですよ」とか言い出して私は苦笑するしかなかった。お料理習ってただけなのに浮気扱いかよ。
「娘さんはHiMERUに甘えてきてくれるのに、名前は塩対応なのです」
「私、塩対応じゃないと思うけど」
娘ちゃんがHiMERUくんべったりでいじけてただけなのにな。まぁ、子供が生まれてからそれどころじゃなくて夫婦の営みもなくなったし。だから彼のお望み通り甘えてみたんだけど。甘えるってこれでいいのか?と甘え方がわからなくてとりあえずベタベタ抱きついている。
「甘えてくる名前は可愛いのですよ」
「ふ、ァ…ヒメルく…っ」
娘ちゃんはお昼寝中だし、二人きりのムードに流されてHIMERUくんのスイッチか入ってしまったのかすごくエッチだ。キャミソールから覗く肌を唇ではむはむと貪られてしまう。服の上から胸を掴まれて、胸の頂きに指先を掠めさせながら胸元にキスをされてお腹の奥が切なく疼き出した。目が合った彼はすごく色っぽい表情で、熱の篭った視線を向けてくる。
「HiMERUくんたら性欲旺盛だね」
「日常的に名前の裸を見せられていたせいなのですよ」
私が家の中で授乳する時に開けっぴらにしすぎていたから悪いのか。そういえば、母になった私をHiMERUくんはもう女として見てくれなくなったり…なんてことを考えたけれど全然そんなことはなかったな。期待を裏切らないHiMERUくん最高だな。
「HiMERUくんはよく私に飽きないよね。その顔で全然女遊びしてないでしょ?」
「俺が名前に飽きる日なんてこないのですよ。それに、元はと言えば俺の片想いから始まった関係ですし」
END