天城燐音
名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
-「結婚しよう。なんて、かるーく言うけど…」
本当に私と結婚する気ある?という言葉は最後まで告げられなかった。燐音くんのことは大好きだけれど彼は人気アイドルで、私は彼女兼幼馴染みとはいえただの一般人だし、簡単に結婚なんて出来る筈ない。昔から一方的に想いを寄せていた相手を追ってきたはいいけど、今の彼はギャンブル依存症で故郷にいた頃とは雰囲気も別人のように変わってしまったわけで。趣味がギャンブルの男とは結婚したくないなぁ…なんて思っていたのに、燐音なら許しちゃおうかな。とか思ってしまう私は甘いだろうか。
「けど、なに…?」
「結婚もギャンブルのひとつ。とでも思ってるんでしょ?」
ソファーの上にて、すぐ隣りに座っている彼に問いかけると案の定「何度も繰り返せないギャンブルだよなァ」と笑うので、やっぱり…と、彼のギャンブル脳に呆れてしまう。でも、彼なりに私との結婚を真剣に考えてくれているのかも。なんて自分に都合良く解釈してみたり。「燐音くん、私のことどう思ってる?」と、何の脈絡もなく訊いてみたりする。付き合ってくれているのも、わざわざ上京してきた私への同情のようなもので両想いではないんじゃない?と不安になったから。無言で視線を自分の手元に下ろし、彼の返答を待つ。言葉よりも先に勢いよく抱き竦められた。
「エロ可愛い最高の彼女だと思ってるけど、不満?」
「ふーん…まぁ、いいや」
エロ可愛いって褒め言葉なのか?まぁ、いいや。って言ったけど全然よくない。もしかしたらまだ私の片想いかもしれないとすら思えてきた。「好きだよ」なんて言わない。昔から伝えてきた言葉は今や大胆で卑猥なものに変わってしまった。「ねぇ、燐音くん。エッチしよ?」と胸元をチラつかせるとすぐに食いついてくるから単純なものだ。彼の唇に自分のものを重ねて、それから…と、舌を絡めた深いキスをしようとするといつも彼に主導権を握られる。今日もそうだ。ていうか燐音くんどうしてこんなにキス上手いの?私以外の女と遊んでる?とか不安になるけど、素肌に触れられ、甘い愛撫に翻弄されて…そのギラギラした眼差しに見つめられると余計なことなんて考えられなくなる。
「燐音く…っ。好き…っ」
「知ってる」
「愛してる」とか「俺も好き」とか言ってくれたらいいのに。その代わりといってはなんだけど彼のものが挿入(はい)ってきてドロドロに溶かされるように気持ち良くなって。私って淫乱なのかも。と少し恥ずかしくなったり。それでも彼に抱かれているこの時間、余計なことは忘れられるから幸せだ。ガツガツと腰を打ちつけて、こんなにも求められている。と、私は燐音くんのものなんだなぁ…って実感出来てぽーっとしてしまう。しかし…あれ?そういえば…と、気付いた時には既に遅し。「ねぇ…っ。ゴム、付けてな…っ」と咎めるような視線を向ければ、「ナカで出されたいんだろ?名前ちゃんは淫乱だもんなァ」と謝る気配もない。
「燐音くんのばか!もし、デキちゃったら…」
「孕んだら産めばいいっしょ。結婚するんだからノー問題!」
「なーんか、軽いな~」
END