桜河こはく
名前
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-「ちょっ、名前はん!何してはるん?」
「何って…夜這いしにきたんですけど」
夜の帳が下りた頃、布団の上でギョッとして声を上げたこはくは、同じ布団の中にいる彼女を鋭い視線で見据えた。彼女、名前は一つ歳上の許嫁である。同じ部屋で寝ていたわけでもないのに、気付けば布団の中でぴったりと密着されていて、否が応でも柔らかな感触を意識させられて。自分を見上げる彼女と目が合ったこはくは動揺しているが、名前は愉快げに口角を上げて微笑んでいる。「夜這い」だなんて何を言っているんだ。と「早く離れてや」と拒絶の態度をみせる彼を挑発しようと彼女が口を開く。「こはくん。今、エッチなこと考えてないの?」と。
「考えてへんわ」
「えー。思春期の男子なら、セックスしたいとか、おっぱい触りたいとか思うの普通だよ?」
目の前で浴衣の紐を解き、胸元をはだけさせてみれば彼は無言で視線を背ける。一瞬だがその膨らみを目撃してしまい、こんなの良くないという後ろめたさと触れたいという欲が混ざり合う。「興味無いふりしちゃって…」と言葉が聞こえたと同時に手の甲に柔らかなものが当てられた。彼女の胸を押し当てられ、こんなに柔らかいなら直接触れてみたいと欲望が溢れ出した彼はついに視線を逸らすのをやめて彼女の誘惑に身を委ねた。薄灯りに照らされる陶磁器のような白い肌は滑らかで、緊張のあまり硬直していれば彼女のほうから口付けが落とされ熱い舌が絡まり合う。「こはくん。キス下手」とくすりと笑われ、彼のプライドが無駄に煽られ、悔しくなったのかこはくが積極的に胸に触れた。最初は揉んでいるだけだったのに、やがて敏感な頂に指が掠められくぐもった声が部屋に響く。
「そうそう、上手上手…っ。んぅ…っ」
「はァ…っ。柔らかくて、舐めたなるわ」
「ふ、ァァ…っ。こは、く…っ。エッチ…っ」
両方の胸を堪能するように交互に愛撫されて、ついに名前の歳上としての余裕も保てなくなり、押し倒されて身体を暴かれていく。「名前はんのここ、ぐっしょりやな…」と、ショーツの上からツーっとなぞられ、脚がぴくりと反応する。既に意味をなさなくなった下着を脱ぎ捨て、彼女は股を開いてそこに手を添えた。「ここに挿入(い)れて」と誘導され、屹立した彼の男根が恐る恐る沈められていく。躊躇いのある様子の彼の腰を彼女がぐっと抱き寄せ、正常位の体位で彼女にリードされるがまま、腰を動かす。
「もっと、激しく…っして、いいよぉ…っ」
「ほんまに…っ、名前はんは、やらしい人やな…っ」
部屋には卑猥な水音とふたりの荒い息遣いが響く。目の前の彼はいつも自分が可愛がっている可愛いこはくなのだろうか。と、疑いたくなる程に色欲を滲ませた男の目をしている。初めてながらも一生懸命に、自分を満足させようとしてくれているんだな。と愛しくなるあまり彼女のナカがきゅうっと締まり、快感の波に飲まれてしまった彼は一枚の膜越しに欲を吐き出した。ぽすりと布団に横たわるこはくの頬を撫で「こはくん。頑張ったね」と名前が褒めてくれるが、本当に彼女を満足させられたのか定かではない。いや…気持ち良くなれたのは自分だけなのでは?と不安に苛まれた彼の前で彼女はうっとりと目を細めていた。
「男の子らしいこはくんもありだな」
「名前はん、そろそろ服着てや」
「今更照れてるの?可愛いなぁ」
END