椎名ニキ
名前
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―倦怠期というのだろうか。彼氏の椎名ニキとの関係がマンネリ化してしまったのだ。そりゃ同じ家に住んでいるし、会いたい時には会えるのだから初々しいトキメキみたいなものはなくなってしまったかもしれない。かといって、こんなものに頼るのはどうなんだろう…と、出来心で購入してしまった、媚薬入りのチョコレートに視線を落とす。ニキのことだから疑いもせずに口にするだろう。でも…こんな手は良くない。などと適当な棚にしまっておいたのだ。
「このチョコ、めちゃ美味いっすね~。あ…ちゃんと名前ちゃんの分も残してあるから安心して!」
帰宅した彼女の目に飛び込んできたのは案の定、媚薬入りチョコレートを頬張っているニキの姿で。「名前ちゃんも、あーんして」と条件反射でそれを食べてしまい、彼女は焦燥した。確かに、ウィスキーボンボンみたいで味は美味しい。一個食べただけじゃ効かないか。と、部屋に戻って着替えていれば、ノックもなしに部屋に入ってきたニキに抱きしめられた。触れる手が熱く、彼の視線もギラギラとしているような気がする。なんて、呑気に考えているとベッド上に追い込まれて逃げ場がなくなった。
「名前ちゃん…っ。抱かせて」
着替えている途中だった為、下着しか身につけておらず。ブラのホックが外されて胸が晒される。「いいよ」と返事をして彼の髪を撫でると肩からするりと下着を抜き取られた。噛みつくようなキスをされ、ニキに荒々しくベッドに押し倒されて。「美味しそう」と胸の先端を舌先で舐められ吸いつかれる。両胸を指で執拗に攻められ、感じさせられすぎて涙目になっている彼女をニキが熱の篭った視線で見つめる。「名前ちゃん可愛すぎる」と抑えきれなくなった欲望が溢れ出し、解れきった蜜壷にそれが沈められた。
「悪いけど、今夜は優しくしてあげられないっすよ」
「いいよ。あのチョコ、媚薬入りだったから…」
男としての欲望が抑えられない理由はそれに違いない。とニキは確信した。だが、勝手にチョコを食べたのは自分だったので、彼女を責める気にはなれず、欲望に身を委ねるしかなかった。激しい律動は止まらず、部屋にはいやらしい音が響く。正常位でウエストを掴まれ、奥へ奥へとピストンされて、彼女は身を捩らせて感じていた。お腹が空くのを嫌がる彼がこんなにも自分を求めて雄の顔になっているのが堪らなかった。律動と同時に胸を愛撫され、あまりの快感にシーツを握りしめる。
「ふ、ァ…っ。ニキくん、いつもと、違う…っ」
「名前ちゃん。ほんとやらし…」
「アァ…っ。イきそ…っ」
「ほら。イっていいっすよ…っ」
膜越しに欲を吐き出して、ニキが名前を強く抱き竦めた。「媚薬なんて使ってごめん」と彼女が謝るもニキは笑って許してくれたが、同じチョコを食べたくせに名前にはあまり効果がなかったことが悔しいのか我儘な台詞が飛び出した。「名前ちゃんのせいでお腹空いた。何か作って」
「ニキくんのせいで腰痛いからやだ」
END