天城燐音
名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
―「燐音のばーか。貸したお金返しなさいよ」
「そんなことで怒ってんのかよ」
そんなこと。で済ませていいのだろうか?と名前は項垂れた。今後のことを考えてコツコツと貯金しているのだが、目の前の彼は彼女の心境などお構い無しに笑っている。そう…燐音との結婚資金としてお金を貯めているのだ。彼がギャンブラーなことは知っているし、歳下の彼氏だからかついつい甘やかしてしまうのが悪いのかもしれない。彼の弟の一彩には「なんで兄さんと付き合ってんの?」と、ダメンズが好きなの?と言わんばかりの視線で問いかけられたこともある。「好きだからだよ」と答えられた筈なのに、今では心が揺らいでしまう。別れたほうが互いの為になるのかも…なんて俯いたまま考え込んでいれば、彼の手が首筋に触れ、ひやりと硬い感触を感じた。
「名前ちゃんよく似合ってるぜェ!さすが俺っち」
「欲しかったネックレス。ブランドものの高いやつなのに…」
「喜んでくれたなら、それでよし!名前ちゃんに嫌われたら俺っち生きていけないし…」
抱きついてくる姿は、まるで飼い主大好きな大型犬の如く。別れ話をしたら彼はどんな反応をしていたんだろう?なんていう考えはスーッと消え去り、抱きしめ返した彼女のほうから唇が重ねられた。その口付けは次第に深いものになっていき、舌が絡みあって息も出来なくなる。漸く唇が離されると、燐音は名前をじっと見つめて呟いた。「俺っちの名前ちゃんは世界一可愛いなァ!」と。
「ニキと喋ってる時、俺っちといる時より楽しそうだったし…」
「不安だったの?」と、彼女が彼の頭をよしよしと撫でる。「私が好きなのは燐音だけだよ」とすりすりと彼の胸板に頬を寄せると、そのままソファーの上に押し倒され、視界には天井と、瞳をギラつかせた彼だけが映る。胸に顔を埋め甘えてくるのが可愛くて、ついつい油断していれば、彼の手は容赦なく服の中に侵入し、敏感なところを攻められる。
「んん…っ。やだァ…っ」
「嫌がるわりには、エロい顔になってるぜェ?」
END
1/12ページ