ピロートークはまだ早い
名前
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-「眼鏡男子っていいなぁ…」
和服男子もいいけど、眼鏡男子も捨て難い。女性向け雑誌の眼鏡男子特集記事には紅月の蓮巳くんや我らがコズプロの副所長茨くんが載っていた。べつにHiMERUくん以外の男に目移りしてるわけじゃない。萌えアイテム的に眼鏡は強いよね。って意味で。しかし、私の独り言はHiMERUくんにばっちり聞かれていたらしく、「名前が茨のような男に惹かれるなんて、どういう了見なのですか」とめちゃくちゃ不機嫌で焦った。これはだいぶ誤解されてるな。
「違う違う。眼鏡なHiMERUくんは破壊力すごいだろうなって思っただけ」
「変装用の度なし眼鏡ならありますが」と細ぶちの眼鏡を着けて現れたHiMERUくんイケメンすぎる。眼鏡男子ってやっぱりいいなぁ…と見惚れていたら至近距離に迫られ正面からじっと見下ろされて、ときめきが止まらない。そのまま両頬を包み込まれてキスをされて、舌を絡めた深いものになって漸く離される。眼鏡なHiMERUくんとのキス凄くいい。このまま抱かれたい…なんてやましいことを考えてはいたけれど、こんな仕打ちはあんまりだと思うの。
「ねぇ…っ。ヒメルく…っなんか、盛ったでしょ」
「先程の紅茶に少しだけ」
味は普通だったしHiMERUくんに不審な動きも感じなかったけれど、やられた。悪戯なんて可愛いものじゃない。どこからそんなもの入手したんだろう。戸惑う私をよそに「媚薬の効果はいかがでしょうか」と妖艶な笑顔で顎クイされて、気付かないようにしていたこの症状を認めるしかなくなった。身体が熱くてHiMERUくんに触れてほしくて堪らない。沸き上がる情欲は媚薬のせいで間違いないだろう。「HiMERUくん。責任取ってよ」なんて彼に抱きつく。いつもよりドキドキして、自分のほうから唇を重ねてHiMERUくんを求めてしまう。
「積極的な名前もいいですね」
「あ…っ。ひ、ぁぁ…っ」
鎖骨から胸に舌を這わされただけで全身が痺れるような感覚に見舞われた。眼鏡のHiMERUくんにエッチなことをされると興奮する。黒レースのあしらわれたパープルのベビードールの肩紐が落とされ、あらわにされた胸に触られながら、感じやすい胸の頂をジュウっと吸われて早くも最初の絶頂を迎えてしまった。媚薬の効果恐るべし。HiMERUくんは私が胸弱いのを知ってるからって濃厚な愛撫をしてくるのだから意地悪だ。両方ともツンと主張しているそこを指先で摘まれて蜜壷が溢れていくのを感じてしまう。
「んん…っ。ヒメルく…っ」
「ここもこんなに反応させて、可愛いですよ」
「ひ、ヤァン…っ。そこらめェ…熱いの…っ」
触られたところが熱くて、まるでアイスクリームのように溶けてしまいそうな気さえする。胸だけでこんなに感じているのに挿入されたらどうなってしまうんだろう。なんて怖くなった。だが、そんな私の心境なんて知らずにHiMERUくんの剛直が沈められて背中が弓なりにしなった。熱くて、苦しくて、早く媚薬の効果なんて切れてしまえと願った。HiMERUくんと繋がっている場所が熱を持っているようで、出し入れされると意識が飛びそうになる。私だけこんなに乱れさせられてHiMERUくんは涼しい顔をしているのはずるい。
「ぁ…やだぁ…っ」
「こんなに締め付けて…っ。そんなに、気持ち、いいのですか…っ?」
「ふ…ぁん…っ。奧、きちゃう…っ」
もう何度イっただろうか。四つん這いになると子宮をトントンと突かれて、ぽたりと私の涙がシーツに染みを作った。気持ちよすぎてどうにかなってしまいそうで。HiMERUくんとの子を身篭ってしまいそうな予感すら感じる。ふたり同時に絶頂を迎えた後、荒く息をしながらベッドに仰向けに倒れた。HiMERUくんはよしよしと頭を撫でてくれたが、そんな優しさ今はいらない。HiMERUくん媚薬盛るなんて酷い。
「はぁ…HiMERUくんひどいよ。私ばっかり…」
「淫乱な名前も可愛いのですよ」
「エッチすぎるHiMERUくん嫌い」
……To be continued