ピロートークはまだ早い
名前
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-「どうして名前はHiMERUにデレてくれないのですか?」
「急に何?デレとは…?」
ある日の朝、起き抜けに「おはよう」と挨拶をするや否やHiMERUくんに冒頭の台詞で問われた。ん?私は充分デレているでしょうに。デレのないツンデレみたいに言わないでほしいな。そもそもツンデレでもないし見当がつかない私に彼は呆れたように口を開く。「HiMERUのほうからアプローチすることはあっても、名前が自分から甘えにきてくれたことはないのですよ」と心底不満そうだ。だってこう見えてHiMERUくんは私より歳下なんだから当たり前なんじゃないのかなぁ。なんて思うけど、私は歳上のプライドが邪魔をして甘えられなかったのだ。それに、自分からいかなくてもHiMERUくんがすぐにエッチな方向にアプローチをかけてくるから全然考えてなかった。
「デレる=甘えることだけじゃないでしょう?」
「セクシーな名前もいいですが、HiMERUは子猫のように甘えてくる名前を甘やかしたいのです」
HiMERUくんも恋人に甘えてほしいんだな。まぁ…私自身、歳下のHiMERUくんを甘やかしているというか可愛がってはいるけれど。はい、ここで問題発生。率直に甘え方が分からない。甘えベタってやつなのか。とりあえず隣りに座っているHiMERUくんに子猫のようにごろにゃんしてみよう。HiMERUくんいい匂いする。いい匂いのする美形って最高だよね。私が猫のように彼の腕に頬擦りしているとHiMERUくんが飼い主のような手付きで撫でてくれる。最初は頭をよしよしと撫でていたのだが、やがて本物の猫にするように喉元を撫でてきたので擽ったい。
「名前…もっと近くに」
HiMERUくんの胸に飛び込む形で抱きしめられたので、そのままスリスリと甘えてみる。「なんなのですか。可愛すぎるのですよ」と身悶えている様子を見ると、HiMERUくんは案外チョロいな。男心を擽るような可愛い甘え方なんて分からないからとりあえずスリスリしているだけなのに。私には猫要素もないだろうに…と。ここである事を思い付いた。私は以前、フォーエバー31で耳の部分が黒いビーズで出来ている猫耳カチューシャ買ったんだった。使いどころがなくて一度もお披露目出来てなかったけど、やっと使える時がきたんだな。黒のキャミワンピに着替えてカチューシャを付け、更に首にチョーカーも付けた姿をお披露目する。
「こんなのどうにゃん?ご主人様」
「そんなものでHiMERUを悦ばせようと…っ」
HiMERUくんキャラ保って。と思わず言いたくなる程にデレデレで驚いた。こんなベタなもので悦んでくれるんだ。この後、猫可愛がりという言葉が相応しいような甘やかされ方をされ、いつの間にか組み敷かれていた。HiMERUくん顔赤いし、むしろ君がデレているのでは?なんて指摘したくなったけど、やめた。こんなに愛おしそうな目で見つめられたら悪い気はしないから。
「HiMERUくん。これじゃいつもと変わらないと思うけど」
「名前が可愛くてつい…。こんなに扇情的な子猫なんてずるいのですよ」
もう手が正直だ。身体のラインをなぞられ、「この首輪も、HiMERUに飼われているみたいでいいのですよ」とご満悦のHiMERUくんの大きな手で胸を揉みしだかれて全てを察した。HiMERUくんは猫コスの私に欲情していると。「子猫の名前に甘えてほしかったんでしょ?エッチはダメだよ」と、本日の私が身体を許さないのには理由がある。女友達とデザートビュッフェに行く予定があるからだ。前々から楽しみにしていたので、いくらHiMERUくんに欲情されても今日ばかりはNoだ。毎日のようにエッチなことをしているのだからたまには休息日が欲しい。
「前から伝えてあったでしょ?帰ってきたら構ってあげるから許して」
-「ただいま」と同時に抱きつかれて思わず彼の背中をぽんぽんとあやす様に撫でてみる。私がいなくてそんなに寂しかったの?なんて思っていたのは見当違いだったようで、リビングに入ると証拠品のようにテーブルに置かれていたのは私がHiMERUくんには内緒で購入していたものだった。何を隠そうHiMERUくんの写真集である。だって、脱いだHiMERUくんもエッチだし和服姿のショットもあるし、どんなHiMERUくんもこの目に焼き付けておきたいんだもん。同棲している恋人の写真集買ってるのってそんなにおかしいだろうか。HiMERUくんの照れ笑い可愛いな。
「名前はHiMERUのどんな姿も見ているでしょう?それなのに写真集なんて購入して…」
「だって欲しかったんだもん。それに、私には見せたことないHiMERUくんの一面もあるでしょ」
「ほんとに…名前はそういうところも可愛いのですよ」
HiMERUくんに淫らな口付けをされながら、胸に触られて身体が反応してしまう。耳元で言葉責めされると、本来そんな気分じゃなかった筈なのに流されそうになる。「その気にさせておいて、お預けなんて酷いのですよ」と、「名前のここ、ぷっくりしていて可愛いのです」と服の上から乳頭を引っかかれて子宮がきゅうっとする。「名前のエッチなところ、HiMERUに見せてください」とデレどころか活き活きと瞳を輝かせているな。たまにはエッチなことをしない週末を過ごしたかったけれど無理そうだ。
「名前に猫の格好をもう一度してほしいのですが」
「やです」
……To be continued