ピロートークはまだ早い
名前
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-「アリアドネのHiMERUくんかっこよすぎる」
録画していた歌番組を視聴。なんならHiMERUくんのことしか見てないので、クレビの皆さんごめん。って感じなんですけども。まだHiMERUくんは帰ってきていないから「はぁ〜。かっこいい」みたいなことを独り言していたのに、本人に聞かれた。画面の中のHiMERUくんに集中していたせいで本物の帰宅に気付かないとかありえないけど、私は普通にやらかした。それに、わざと静かに入ってきたっぽいし。
「そんなに画面の中のHiMERUがいいのですか?」
「アリアドネ歌ってる時のHiMERUくんかっこよすぎるんだもん」
「おかえりのキスもしてもらえないのは寂しいですが、名前にかっこいいと連呼されて悪い気はしないのですよ」
おかえりのキス…してあげようかな。とか考えていたのに、実行に移す前に彼が私の膝の上を占拠した。ようするに膝枕している状況。そういえば、こんな王道なことなのに一度もしたことなかったかもしれない。年相応に甘えてきてくれるのも、滅多に見せないあどけない表情も可愛い。とてもじゃないけれど…先程、画面越しに色気を振り撒いていた人と同一人物とは思えないな。かっこいい彼も好きだけど、歳上のおねーさんとしては可愛いHiMERUくんを甘やかしたい願望があったりするし。だからよしよし。と彼の髪を撫でる。
「世のHiMERUファンは、HiMERUくんがこんなに可愛いだなんて知らないんだろうな」
HiMERUくんは私に可愛いと褒められるのを嫌がる。故に、そんな彼からエッチな反撃をされた。太腿にちゅ、とキスをされて、チュウっと白い肌に吸いつかれる。膝枕で和んでいたのに、急にいやらしい方向に展開が転がりだした。もう金輪際、膝枕するのやめようかな…。「やめて」と抵抗していて気付いたけれど、HiMERUくんてすごい細いな。私が太ってるだけ?なんて、自分のぷにっとした腹回りを自覚して恥ずかしくなってきた。
「はぁ…。明日からダイエットしよ」
「名前は全然太ってないのですよ。急にどうしたのですか?」
「だって全体的に無駄な肉が付いたし、HiMERUくんは細いし…痩せなきゃ」
エッチの時に私の裸見てる筈なのに、どうして否定するんだろう。もしかしてぽっちゃり好き?と疑惑が生まれたところで、またやられましたわ。ここも柔らかくてこうしたくなりますし、ここだって…と、二の腕を唇ではむはむされたり、胸に顔を埋められたり、めちゃくちゃセクハラされたから。HiMERUくんは変態だな。もう甘やかすのやめとこ…と、彼を無理矢理引き剥がしてお風呂に行こうとしたら腰に腕を回されて引き止められた。
「名前…近頃セックスレスだと思うのですが」
「私が生理でエッチできなかっただけじゃん」
むしろセックスレスとは程遠い関係だと思うのですが。でもまぁ、男のHiMERUくんは自慰行為で済ませてくれてもいいわけだし。べつに私以外の女をオカズにしてても構わないし、そっちのプロには適わないと思うからいいんだけど。「HiMERUくんもAV見たりするんでしょ?」と問うてみたところ、「そんなもの見ませんよ。名前がいるのに他の女性で抜くなんてありえないのです」とのこと。HiMERUくんは期待を裏切らないなぁ。なんて、10代の男子がそれでいいのだろうか心配になるよ。
「HiMERUくんはいい子だから、今夜は私がいっぱい気持ち良くしてあげる…」
「な…〜っ!?」
HiMERUくんを上目遣いで見つめながらセクシーな仕草で誘惑。「可愛い名前に襲われるなら本望です」と期待感たっぷりの瞳で言われると複雑な気持ちになるな。「痩せたいなら、夜の運動が一番手っ取り早いのですよ」と、上手いこと誘導されてしまったのも要因のひとつだけど。それにしても、いつもガツガツめに私を求めてくる彼が、女の私に主導権を握られるようなセックスばかりで満足するのだろうか。
「HiMERUくんて騎乗位好きだっけ?」
「たまには名前に乗られるのもいいですよね」
「たまにじゃなくて、痩せられるまでは私が主体のエッチになるわけだけど」
「やはり名前にダイエットなんて必要ないかと」
そんなに自分主体のセックスが好きなのか。と呆れたけれど、その後…私に攻められても満更でも無さそうだったからHiMERUくんは好きな娘にはいじめられてもいいタイプだとみた。でも基本、好きな娘にはめちゃくちゃ愛情注ぎたいタイプなんだろうな。さて、お風呂に入ろうとしてるのだけど上着を脱いで下着みたいな格好だったのがあだとなり、素肌を貪られて。
「あ…ンゥ…っ。待って…っ」
「名前の肌、美味しいのですよ」
「どさくさに紛れてキスマーク付けたとかひどい。もうエッチしない」
脱衣場の鏡を見て気付いたけれど、二の腕にキスマーク付いてる。冬だしどうせ服で隠れるとかそういう問題じゃなくて、待てができないHiMERUくんを少し懲らしめたかったからセックスしない。と告げたところ、ショックを受けてしょぼくれた子犬みたいになっていた。可愛い…。はぁ〜…HiMERUくんずるいわ。
END