ピロートークはまだ早い
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-10月のハロウィンというイベントをあのHiMERUくんが活用しない訳が無い。エッチなことをされる前に対策を打つことにしよう。どうせまたセクシーなコスプレを強要されるのなら露出少なめの衣装を自分で用意しておけばいい。ということで、本日の私が着用しているのはネットで購入したアリスの衣装である。これならば胸元を露出していないしスカートもそんなに短くない。今回は臨戦態勢で挑む。
「HiMERUくん。トリックオアトリート」
「悪戯してください」
「鞄に入ってるお菓子貰うから悪戯はしません」
HiMERUくんは私に悪戯されたいらしい。うーん…悪戯ってどんなことをすればいいんだ?HiMERUくんは私のだっていう痕を付けるなんてのもいい。けれど、彼はアイドルなのでそういうスキャンダルになりそうなことは避けるべきだ。つまんないな。悪戯なんて無理!と、何も出来ずにいた私は彼の台詞を聞いて固まった。お菓子…持ってない。衣装対策もしたし、自分から悪戯をしかけてしまえばオールオッケーだと思っていたのに。
「悪戯決定なのですよ」
「悪戯って…今日は露出もしてないし」
抱き寄せられて唇を奪われた。濃厚なそれは角度を変えて繰り返されたせいで息が乱れる。悪戯がキスだけならいいのに…。なんてぽーっとしていたら、スカートを捲られて太腿を撫でられて腰が跳ねた。どうやら露出云々は関係ないらしい。ショーツの上から敏感なそこをツーッとなぞられて思わずHiMERUくんの腕をぎゅっと掴んでしまった。そういえば、この衣装の感想まだ聞けてないな。セクシー系が好きなHiMERUくんにはウケが悪いのだろうか。
「こういう衣装、好みじゃないんでしょ?」
「いいえ?アリスな名前も最高に可愛いのですよ」
可愛いって褒めてもらえるのは嬉しいけれど「隠れているほうが駆り立てられるのですよ」と言われて私は顔を引きつらせた。膝の上に跨る姿勢はなんかいやらしい気がする。エッチなことされないように自分から座ったんだけど。HiMERUくんにぎゅうっと抱きつけるのはすごくいいけど、身体が密着していると自然とエッチな気分を煽られるからやっぱりよくない。
「この体勢はなんかやらしい気がする」
「名前。気付いていますか?」
気付かないわけがない。HiMERUくんの男根はいつから屹立してたんだろう?アリスの衣装は全然エッチじゃないし、今日はまだ胸に触られてもいない。いつものHiMERUくんじゃないな。やっぱり露出度の高い衣装にすればよかった?なんて…触ってもらえないとそれはそれで寂しい。私は我儘だなぁ。と、唐突に着替えたくなって彼の上から退いて自室に戻る。下着姿になった時だ「この衣装も着てほしいのですよ」とノックもなしにドアを開けられた。
「HiMERUくんこういうの好きなんだ?」
「可愛い名前にぴったりなのですよ」
「バニーガールの服ってエッチだよね」
「ァ…っ。ヒメ、ルく…っ」
こんなことなら私もHiMERUくんに学ランとか着てもらえばよかった。ブレザーのイメージしかないけど学ランも可愛いと思う。大人っぽいHiMERUくんの学ラン姿見たい!でも本人に告げるや否や「学ランは着たくないのですよ」と拒否されてしまって悲しい。
-「私のコスプレ写真見て悦に浸るのやめてくれませんかねぇ?」
「特大サイズにプリントしたこれは部屋の天井に貼ります」
「やめて」
END