ピロートークはまだ早い
名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
-「HiMERUはアイドルなので、恋人を作るつもりはなかったのですが…」
コズプロ所属のアイドルHiMERUくんに手を引かれて連れ込まれた先は、会議で使う椅子や机が収納されている物置部屋のような部屋で。ここならば、絶対に邪魔が入ることはないだろう。わけもわからずに彼に壁ドンされて、逃げ場もなく視線を泳がせていたら冒頭の台詞を耳元で囁かれ、告白をされた。「他の誰かに名前さんを盗られたくないのです。俺のものになってはくれませんか?」と。「好きです」なんて言われたわけではない。ただ、彼は私を他の男に渡したくないという独占欲のような感情を抱いているだけだった。
「HiMERUくんは私のどこがいいの?」
「HiMERUに迫られて困っている顔も可愛いですし、料理上手で家庭的なところも、優しいところも、可愛い笑顔も…」
自分から訊いておいてなんだけど、よくそんなにスラスラ言えるな。と感心してしまう。これはまだ、HiMERUくんが奥手だった時代…初めて私の家でお泊まりデートをした日の出来事だ。この頃のHiMERUくんは17歳の高校生、私は成人済みで、コズプロで事務員として働いていた。彼とはキスも片手で数える程度しかしていなかったし、身体の関係にもなっていなかった。しかし、お泊まりするならば必然的にそういう関係になってしまうだろう。と確信していたのだが、彼はスキンシップを取ってこないどころか、リビングのソファーで寝ようとしていた。
「HiMERUくん…?なんでソファーに枕置いてるの?」
「HiMERUがベッドを占領するわけにはいかないのですよ」
「一緒に寝るのはダメかな?」
私に手を出さないようにしてくれたんだと思うけど、“据え膳食わぬは男の恥”というし、そこは色欲を向けて欲しかった。「本当にいいのですか?」と何度も確認され、納得した彼はお風呂へ。風呂上がりのHiMERUくんの色気がまぁすごい。10代らしからぬフェロモン。HiMERUくん絶対童貞じゃないでしょ。と思っていたのだけど、視線の逸らし方で察した。HiMERUくんお風呂上がりの私のほう見ないように頑張ってる。スリップ姿だからかなり肌露出してるしな。黒レースのそれは透け感もあってセクシーな格好で、襲ってくださいと言っているようなものだった。
「名前さん、そんな格好をしていると体を冷やしてしまうのですよ」
「HiMERUくんはエッチなこと考えてないの?」
言い淀んだ彼に抱きついて身体を密着させてみると、腹部に硬いものが当たる。身体は正直だ。それにしても、まだ裸を見たわけでもないし何もしていないのに…。こう見えて免疫がない?なんて信じられなかったけれど、ベッド上で私にリードされている様を見るに慣れていないんだと確信した。馬乗りになって彼の目の前でスリップを脱ぎ捨てる。「あーあ。こんなに元気になっちゃって」と、寝間着の上からそこを撫でると、HiMERUくんに止められた。「名前さんの裸を見たら、こうなるのは当然なのですよ」と頬を染めて抵抗してくる彼に抱きついて唇を重ねる。
「こういうことをするにはまだ早いのでは…?これじゃHiMERUは手の早い男のようで嫌です」
「早くないよ普通だよ。HiMERUくんは私の身体好きにしていいんだよ」
お泊まりデートなのに何もしないつもりだったなんて信じられない。しかし、ついにHiMERUくんが私の誘惑に負けた。晒された胸を揉みしだかれ、乳頭に指を掠められて腰が跳ねる。「ここがいいのですね」と、口に含まれて舌先で転がされて声が漏れてしまう。「上手上手」と、彼の頭を撫でていたらその手を掴まれて彼のほうから口付けをされて口を噤んだ。
「ふ、ぁん…っ。ヒメルく…、エッチ…っ」
「こんな、俺は…嫌いですか…っ?」
「は、ァ…っ。そんな、嫌いなわけ…っ」
やっぱりHiMERUくんは童貞かもしれない。この意外性が可愛い。彼の下半身に手を伸ばし、そこに触れて窮屈そうなそれを解放してやる。そそり勃つ男根の大きさに背筋がぞくりと震えた。舌で愛撫すると、そんなことさせられない。と言わんばかりに抵抗された。そして、私のショーツが取り上げられて正常位で男根が沈められた。ウエストを掴まれ、奥へ奥へとピストンされる。愛撫の手は不慣れなのに、こんなにも自分を求めて雄の顔になっているHiMERUくんが愛おしい。律動と同時に胸を愛撫され、あまりの快感に彼の背に爪を立ててしまう。
「はァ…っ。ヒメ、ルく…っ」
「名前さん…っ」
「ふ、ァ…っ。それ…っ、やァ、ンン…っ」
-「童貞なHiMERUくんは可愛かった」
「そんな昔のことは忘れてください」
「下着姿見ただけで勃つかね?普通」
「名前だけは特別ですよ。他の女性じゃ無理なのです」
END