氷鷹誠矢
名前
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※短め
―アイドル界のレジェンド氷鷹誠矢さんは玲明学園で講師もしている。理由はわからないけれど、そんな彼に気に入られ、まるで娘のように可愛がられるようになった。現実のうちの父は普通のおっさんなので、誠矢パパみたいなかっこいいお父さんには憧れたし、めちゃくちゃ甘やかしてくれるし最高だった。そんなある日…何気ない会話をを交わしていたら誠矢さんとデートすることになっていました。
「娘とデートするの憧れなんですよねぇ」
「それで、何故私をご指名なのですか?」
「可愛いから」
距離近いんですけど。困惑気味の私の顔をじっと覗き込んできたせいでご尊顔が…。美形すぎる。ミーハーではないつもりだけど、氷鷹先生かっこよすぎてドキドキする。そう…私は氷鷹先生とのデートを楽しみにしていた。待ち合わせ場所に早く着きすぎて、目の前のドーナツ屋さんに魅入っていたらやられましたわ。頭をぽんとされて思考が停止した。変装はしているけれど、サングラスしててもかっこいいなんて。サングラスをスライドさせて目元を見せつつ笑顔を向けられて、かぁっと顔が熱くなった。この人相手にトキメキすぎは厳禁であるが故に焦る。
「氷鷹先生。早いですね」
「名前ちゃんこそ、そんなに今日のデートを楽しみにしてくれてたんですか」
私が苦笑している間にも手を引かれて先程のドーナツ屋さん(イートインはカフェになっている)にエスコートされた。これは女の子オチるわって確信した。かっこよすぎる。ドーナツもコーヒーも美味しいし幸せすぎてキモい笑い方をしていたのに、そんな微笑ましいものを見るような視線を向けないでいただきたい。恥ずかしすぎてタヒぬ。もっちりドーナツ食べてる氷鷹先生可愛すぎる。私はと言えば、ずっしりしたドーナツが好きなので女子力皆無なのですが。それにしても、氷鷹先生が何かと理由をつけて私の写真撮りたがるのは何故なのか。
「ドーナツ食べてる名前ちゃんが可愛いので写真撮っていいですか?」
「やです」
「女の子らしいも格好似合うと思いますよ」
「私いつもG●とかアウトレットで服買ってる貧乏性女なのですが」
こんな高くて意識高い系の綺麗めなお洋服とは縁がない筈の私は氷鷹先生セレクトで数着の服を手渡された。そして試着室に連れてかれた。全部可愛い。お嬢様っぽい。レース調のブラックのワンピースを着てお披露目したら店員さんが素早く背中のタグを取ってくれて、氷鷹北先生からネックレスをかけられた。「似合ってるので、そのまま出かけましょう」と。もと着ていた服は袋に入れてもらって新品のワンピースで店を後にすることに。着替えている間に残りのお洋服も全部お支払いされてたらしく、紙袋片手に再び私の手を握った氷鷹先生は私のこの格好をじっくりと眺めて満足気である。
「なんで全部買ってくれちゃうんですか」
「別に高くないですよ。じゃあ、次のデートで今日買った他の服着てください」
まるでお姫様にでもなったような感覚で気分がいい。隣にはかっこいいパパがいて、ほんとに誠矢パパの娘に生まれてたら幸せだだっただろうな。なんてウキウキしていたのに、一気に現実に引き戻された。やばい。と冷や汗ダラダラの私とは裏腹に、氷鷹先生は目の前の人物…ほっちゃんに嬉々として私のことを紹介している。ほっちゃんにめちゃくちゃ冷たい視線向けられてるのに。「僕の教え子の名前ちゃんです。可愛いでしょう?ほっちゃんに紹介したかったんですよね」なんてずいっとほっちゃんの前に押し出されたが、私はその隣でずっと睨んできている人物のほうが重要なのだ。
「何してんすか」
「ジュンくん怒らないでよぉ」
そう…私とお付き合いしている漣ジュン氏である。いつも私とのデートそっちのけでおひいさんの相手してるからジュンくんも悪いと思うんだけど。こんなに怒ってるってことはジュンくんは結構私のこと好きでいてくれてる?なんて自惚れてる場合じゃなく、完全に修羅場というやつである。「父さん。教え子とはいえ女子を連れ回すのはどうかと思うぞ」と冷たい声音で告げる北斗くんに、「帰りますよ」と私の手を引いて氷鷹親子から離れさせるジュンくん。遠目で見ても氷鷹先生はほっちゃんに説教されていた。まぁ、私も絶賛激おこ中のジュンくんに説教されまくるんだろうけれど。
「氷鷹先生が娘とデートしてみたいんだって仰ったから」
「アンタべつに氷鷹先生の娘じゃないでしょう。何のこのこ付いてってるんすかねぇ」
END
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