make love.fake love.
名前
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―「この時間帯、こっちは男湯でありますよ」
露天風呂にて、湯船の中で鉢合わせた茨の一言に焦った様子で湯船から立ち上がった名前の手を、彼が掴んだ。身動ぎして抵抗するも、湯の中に逆戻りだ。「たまには混浴してもいいじゃないですか」と余裕の笑顔の彼とは対照的に、彼女は「誰か入ってきたらどうするの」と落ち着かない。だが、後ろから抱き竦められる形で腕に拘束されて肌と肌が重なり合う。何度もそういう事をしている仲なのに、いつもとは違うシチュエーションに高揚感が抑えきれない。オーシャンビューなので露天風呂からの景色は最高の筈だが、「景色が綺麗だね」と呟く余裕はなくなった。何故なら、茨の手は彼女の胸へと伸び、水面下で先端を執拗に愛撫されているからだ。
「ん…っ。触っていいなんて、言ってな…ァっ」
「名前はこうされるの、好きでしょう?」
「うん。茨に触られるの好き…」
想いを寄せる彼と初めての混浴風呂。抵抗するのは勿体ないのでは?と思ってしまう。誰かに見つかってもおかしくない状況下に置かれているのに、甘い嬌声を我慢出来ず。温泉の中でも分かる程に、そこが潤っていると気付いた彼は彼女をいじめたくなった。
「こんなに濡らして…そんなに自分のが欲しいのでしょうか?」
「違…っ。茨が、触るからァ…っ」
岩に手をつき、お尻を突き出した体勢で後ろから彼に突かれる。パンパンという音と、湯が跳ねる音が静寂を掻き消していく。くびれを捕まれ、ガツガツとピストンが激しさを増していく。律動と同時に胸を攻められ、我慢しきれなかった声が漏れる。下腹部がキュンキュンと疼き、もっともっと、とねだりたくなってしまう。だが、彼は達する前にそれを引き抜いてしまった。「やめちゃうの?」と問えば「付けてませんから」と何の隔たりもない気持ち良さに、ナカで出してしまいそうになってしまったらしい。物足りないという表情の名前が「出してくれもよかったのに」と呟くと「まったく…名前は。馬鹿なこと仰るのはやめてくださいよ」と茨が強い口調で告げる。もう一度、温泉に浸かり、裸のまま茨に抱き着いて口付けを交わす。彼の舌が鎖骨をなぞり、かぷりと甘噛みされた。「続きは部屋に戻ってからであります」と、甘い営みは入浴後に持ち越されて。
―「茨ってば、見える所にキスマーク残しすぎ…」
「非難してるわりに、口元にやけてますよ。名前」
……To be continued