初恋は選べない
名前
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―初恋の相手に再会するのは、例え私じゃなくとも緊張する筈だろう。それも、私の場合…彼とは十数年ぶりに会うのだ。
―「いやはや、噂の転校生が…まさか、名前だとは」
転校先のクラスに知り合いが居ると安堵したのは束の間だった…。転校早々、厄介な人に捕まったと思っていた。しかしながら、よくよく名前を確認すると、彼は日々樹渉ではないか。幼い頃から整った顔立ちをしていたが成長して更に美人になったと感じる。
「渉くん…久しぶりだね」
「アメージング!綺麗になりましたねぇ~名前」
どうしよう…彼のテンションについていけない。いちいち芝居がかった反応をされて気後れしてしまう。それに、クラスメイトの前で大袈裟に褒められて嬉しくもあるがそれ以上に恥ずかしい。「渉と知り合いなら隣の席がいいんじゃないか」との御配慮で私の席は彼の隣になった。
「渉くんこそ、昔とは別人みたいだね」
「昔よりも…大切なのは今です。今日、名前と再び会えた事を神に感謝しなければ!」
また「アメージング」とか言い出した。知り合いながら、どう対処していいのか分からない。こんな変人が相手なのに…ドクドクと胸が早鐘を打っているなんて、信じられない。いや、信じたくない。
これから彼と居る日常を想像して、目眩を起こしそうだ―
to be continued…
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