新婚はじめました
名前
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―「薫くん、早く帰ってこないかなぁ…」と、いつになくそわそわしながら彼の帰宅を待っている彼女は全身鏡の前でスカートの裾を揺らした。本日は10月31日。要するに、ハロウィンというイベント日でもある。薫には内緒で買った仮装用のコスチュームを身に纏った名前は、若干の緊張感と期待に胸を躍らせていた。薫の好みは分からないが、一般的に男性が好みそうなセクシーな衣装をチョイスした。
「こんな格好…「ただいま、名前ちゃん」
こんな格好やりすぎだったかな。と独りごちた彼女の台詞を遮ったのは帰宅した薫だ。本日がハロウィンだと忘れていた薫は玄関先で待っていた彼女の姿に瞠目したがすぐに目を輝かせて彼女に抱き着いた。「魔女っ子な名前ちゃんエロ可愛い」と頬を緩ませている彼の反応に安堵した彼女。だが、言いたかった台詞は先に言われてしまった。「トリックオアトリート」の台詞と共に彼女を壁際に追い詰める薫だが、名前はすかさずポケットから棒付きキャンディーを取り出した。
「お菓子なら持ってるよ。トリックオアトリート!」
「名前ちゃん、俺がお菓子持ち歩かないの知ってるでしょ?ずるいなぁ」
本当は俺のほうから悪戯したかったんだけど。と残念がる彼の前で、彼女はしてやったりといった様子で笑った。「今日は薫くんが悪戯される番だよ」と彼女に手を引かれて連れていかれた先はベッドルームで。
―「ところで、悪戯ってどういう事すればいいの?」
嬉々としながら部屋に入った彼女の予想外な台詞に面食らった薫はくすくすと笑った。変なところで詰めが甘いというか下心がない名前が愛しくてしょうがない。「そうだ!」と思いついたように背伸びをして、薫の頬を両手で包み込んだ彼女の唇が薫のそれと重ねられた。触れるだけのキスをして満足そうな彼女だが、悪戯と呼ぶには程遠いものだ。「俺が悪戯のしかたを教えてあげるね」の声に目をぱちくりさせた彼女は抱き上げられ、気付けばベッド上に組み敷かれていた。
「名前ちゃん。悪戯っていうのはこうするんだよ」と色気のある声音で囁かれた彼女は高鳴る鼓動を感じて身動きも出来ずに彼からの悪戯に身を委ねるのだった…。
To be continued…