新婚はじめました
名前
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―「朔間さんはライブ時のほうがかっこよく見えるな」
薫の帰宅を待ちつつ名前がリビングのテレビで視聴しているのはUNDEADのライブ映像だ。なんとなしに呟いた独り言に返事が返ってくるわけがない。だが、この時薫は帰宅したばかりであり、驚かせてみようと忍び足で部屋に入ったせいで彼女は彼の帰宅に気付かなかった。驚かせようという当初の計画は聞き捨てならない彼女の一言により、それどころではなくなってしまった。「いつから朔間さんのファンになったの?」と冗談交じりに彼女に問いかけると彼の帰宅に気付かなかった彼女は瞠目しつつも「おかえりなさい」と笑顔を浮かべるのであった。
「名前ちゃんは俺のファンだと思ってたんだけどなぁ。それは俺の自惚れだったのかな?」
「ただいま」と返事をした後に内心ショックを受けたのか残念そうに息をついた彼は彼女の隣に座って画面に映し出される映像を眺めた。画面の中に居る薫の「俺の本気、見せてあげよう」という台詞に対して、「薫くんの本気ってどんなの?」と口元に弧を描いた彼女は挑戦的に微笑む。今日の彼女はキャミワンピ型のルームウェアで露出が多い服装をしており、先程からそれが気になっていた。本気を見せるなら今しかないと覚った彼はソファーの上で彼女を組み敷いた。一瞬の出来事に理解が追いつかないのか目を瞬かせる名前。照れ笑いを滲ませた彼女は恥ずかしくなったのか、薫から距離をとろうとするが、易々と手を離す彼ではない。
「俺の本気、見たいんじゃなかったの?」
俺が本気出したら名前ちゃんは簡単に食べられちゃうよ。と、開いた胸元にキスを落とされ、逃れたいのか身じろぎするがそれは叶わず。抵抗するのを諦めた名前は、抱きかかえられて寝室に連れていかれるのであった。
「今夜は眠らせないから、覚悟しといてね…」
「眠らない夜に溺れてく~♪」
「それ朔間さんのパートなんだけどな…」
To be continued…