七種茨短編
七種茨
名前
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―「茨の女装を見たら、女としての自信なくした」
“ボギータイム”で最下位になった茨が罰ゲームとして女装することは名前も知っていたし、女装を手がけたあんずから彼女の元へ連絡されていただけに、茨は恋人の自宅にその姿で訪問するしかなかった。「見たがってたくせに、そんな文句を言われても」と苦笑する彼は、よそよそしい態度を取る彼女をいじめ抜くことにした。「先程から、一定の距離を保ったままですね。目も合わせてくれないし」と怪訝な視線でじっと見つめられて彼女は固まった。
「だって…今日の茨、本当に綺麗な女の人なんだもん」
ソファーの隅に追いつめられ無理矢理唇を奪われて、潤んだ瞳で自分を睨む姿が可愛いと、嗜虐心に火を付けられた彼の口付けは次第に深いものになったが、胸板を押し返されるという普段なら絶対にない抵抗をされて唇を離す他なかった。しかし、彼の手は彼女のブラウスのボタンにかけられていて、ポーっと呆けている隙にランジェリーがあらわにされていた。やわやわと下着の上から揉まれ、危機感を感じた瞬間には既に遅し。ぐいっと胸を覆う布をずり下げられ、豊満な乳房を舌先で愛撫されながら、もう片方も指で執拗に弄られ濡れた吐息が漏れる。
「んぅ…っ。やだァ…っ」
「女装した男に襲われて興奮してるんですか?ここ、こんなに反応させて」
抵抗なんてするだけ無駄だった。きつく吸われ、敏感になった先端はツンと反応しきっていて。下に降りてきた彼の手に下着越しにそこを擦られ、同時に乳頭を濃厚に愛撫され、腰を震わせて絶頂を迎えた。まるで別人に抱かれているような感覚にさせられるのに、身体は確かに反応している。「名前は淫乱でありますね」と着ているものを剥ぎ取られ、スカートと一緒にショーツも取り上げられ、溢れる蜜壷に彼の指が挿入された。粘着質な音が響き、長い指が激しく出し入れされ、意志とは裏腹に再び達してしまった彼女は涙目になっていた。
「ふ、ァ…っ。それ、らめェ…っ」
「指だけで満足されるのは、複雑な気分でありますね」
「ァア…っ。もう、イっちゃいそ…っ」
ウィッグを取り、メイクを拭った茨の男根は痛いほどに屹立していて。動かす腰が止まらなくなった。何度もイかされて既にくったりとしている彼女だが、抱き上げられてピストンされるアクロバットな体位に翻弄され、背中を弓なりにしならせて最後の絶頂を迎えた。恍惚とした表情で彼の腕に抱かれて甘い口付けを受け入れる彼女の意識はフワフワとしており、意地の悪い台詞に言い返す気力も残っていなかった。
「名前の性癖どうなってるんですか。変態でありますね」
「うるさいなぁ…」
END