七種茨短編
漣ジュン
名前
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―恋人の漣ジュンと交際して数年が経つが、近頃マンネリ化してきてしまったのでは?と名前は危惧している。引く手数多であろうジュンが自分に飽きて別れるような事になってしまったらと思うといてもたってもいられなくなる。だからこそ、彼女のほうから積極的な行動に出たのだ。とある休日…場所は彼女の家のリビングで。正面に座っている彼に歩み寄り、膝の上に跨る。試してみたかったシチュエーションだ。この体勢は何だかいやらしいような気がする。狼狽する彼に密着したまま唇を重ねる。吐息さえ奪うような甘い口付けは角度を変えて何度も繰り返された。
「ジュンくん好き…」
「どうしたんすか?名前今日は肉食系なんすね…」
「たまにはこういうのもいいかと思…っ」
こういうのもいいかと思って。その言葉が途切れたのはジュンの唐突な愛撫のせいだった。胸元が大きく開いているキャミソールの肩紐がずり落とされ、あらわになった膨らみに彼が顔を埋めた。やがて先端に舌が這わせられ、声が漏れる。片方の手で揉まれたり反応しきったそこに指が掠められたり、我慢出来ずに腰が動いてしまう。
「下着みたいな格好してたのって、誘ってたからっすよね?」
「んぅ…っ。もう、らめェ…っ」
腕の中に収まる彼女の蕩けきった顔、モゾモゾと動く腰を見て、彼は昂りが抑えきれなくなっていた。既に彼の下半身も反応しており、彼女を抱えて寝室に向かう。服を脱ぎ捨て、ベッドに組み敷くが、彼女は体勢を変えてくれと懇願してきた。わけも分からずジュンが仰向けに横たわると、彼女が早速行動に出た。彼の下半身に跨り、そこに腰を落としたのだ。狭いソコに挿入されただけで息が乱れる。まさかこのまま彼女が主体の行為が始まってしまうのでは?と思っていればその通りで、ジュンは思わず面食らってしまった。
「ねぇ、名前。この体位、辛くないっすか?」
「いいの。ジュンくんも、こういうの好きなんでしょ?」
「まぁ、嫌いじゃないっすけど」
「ふぁァ…っ。奥…きちゃう…っ」
騎乗位の体勢で行われるのは初めてで。自分の上でいやらしく乱れる姿は官能的で興奮を煽られた。上下運動をする彼女の豊満な乳房が揺れる。ジュンが腰を掴み下から突き上げると、甘い嬌声が部屋に響く。もはや主導権を握っているのはジュンのほうだった。腰を動かし、胸の先端を愛撫してやると、更に締め付けが強くなった。奥深くまで繋がっているのを感じられる。汗ばんだ肌を重ね、舌を絡めた口付けを交わす。指を絡めたまま彼女が動くと快楽の波がふたりに押し寄せた。動きすぎて疲れてしまった彼女は、不本意ながらラストスパートにジュンの突き上げで絶頂を迎えてしまった。
「アァ…っ。想像、してたのと、違…っ」
「だって、名前。後半バテてたでしょう?」
END