七種茨短編
漣ジュン
名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
―今日に至るまで彼に会えていない。年末年始のテレビ番組にてEdenが出演しているのを見ては溜め息を漏らした。名前の恋人こそ、今をときめくアイドルグループEdenの漣ジュンで。どうせ彼は自分のことなど忘れているだろうし、他の女性に言い寄られているかもしれない。と、自己嫌悪に陥ってはスマホとにらめっこしている。いっそ別れてしまったほうが互いの為になるのでは?と頭では分かっているのに、スマホを握りしめたまま電話をかけることも出来ず、ベッドの上で項垂れ瞳を伏せた。そんな時だ。唐突にインターホンが鳴らされた音が響いた。こんな時に、宅配便でも来たのだろうかと暗い顔のまま玄関の扉を開けた。
「明けましておめでとう…って、なんすか?その顔…」
出迎えてくれた彼女は今にも泣き出しそうな…いや、ジュンの顔を見た途端に涙が溢れてしまった。忙しさが原因とはいえ、名前に寂しい思いをさせてしまったか。と罪悪感に苛まれた彼は腕を伸ばして彼女を抱き竦める。本当は、泣きたいんじゃない。こんな顔を見られたくないし、先程まで別れることも考えていたのだ。それなのに、ジュンと顔を合わせたら、堪らなく愛おしくなり、よく分からないが涙腺が緩んで涙が止まらなくなってしまったのだ。「う”ぅ…ジュンくん…」と嗚咽を漏らす名前を抱き上げて部屋に入った彼はベッドの上に優しく彼女を下ろした。近付けられた唇には彼女の指が重ねられ、拒絶されてしまいジュンは困惑した。「年末年始…ほったらかしにした罰」と呟く彼女は相当怒っているのだろうと推測してジュンはひたすら謝った。だが、不機嫌な彼女には秘かな思惑があった。
「ちょっと…!名前…っ。どこ触ってんすか」
―「罰として、練習台になってね」
ジュンの脚の間に入り込み、彼のそこを手で撫でる。名前がこんなことをしたのは今日が初めてであり、ジュンのそれは早々に反応を示していた。チャックが下ろされ、外気に晒されたそれを彼女の小さな口が咥えた。止めようと声をかけるが、名前は全く止める様子もなく。裏筋を舐められたり、亀頭に吸いつかれたりされ、屹立したそれは彼女によって執拗に奉仕され、ついにジュンが額を押して止めさせた。拙いご奉仕だけでは満足させてあげられなかったかと、シュンとした表情の彼女だったが、この後すぐにジュンからの反撃が開始された。「名前だって、久しぶりで身体が疼いてるんでしょう?ここ、濡れてるっすよ」と。ベッドに座らされ、スカートの中に入ってきた彼の指がショーツの隙間から侵入し、溢れている蜜壷を解していく。
「やだァ…っ。ジュンくん、意地悪…っ」
「俺の、欲しいんじゃないんすか?」
「ねぇ、ジュンく…っ。避妊してな…っ」
ショーツを取り去られ、濡れていたそこはジュンのものを根元まで咥え込んだ。ジュンが避妊具を付けていないことで焦燥する彼女だが、服の間から差し込まれた手が胸を覆う布をずり下げ、指で胸の先端を容赦なく攻められ、甘い吐息を零す彼女はもう拒絶など出来る筈がなかった。部屋には卑猥な水音と、パンパンと肌と肌がぶつかる音が聞こえ、ふたりの荒い息遣いが響く。服を捲り上げられ、晒された膨らみに唇が触れ、頂は舌先で愛撫される。それに加え、律動は激しさを増すばかりで。彼の大きなものが最奥まで届き、既に絶頂を迎えてしまった彼女は涙目になっていた。舌を絡めた深い口付けをすると余計に締まりが良くなり、彼は中で果ててしまいそうだった。間一髪というべきか、白濁は彼女の下腹部とベッドのシーツを汚しただけで済んだ。
「ジュンくんのばか。性欲魔人め」
「そんな蕩けた顔見せられたら、第二ラウンドしたくなりますねぇ…」
END