七種茨短編
Eden
名前
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※当物語は、Edenとス○ブラする話です。
尚、検索避けの為「ス/マブラ」と表記してあったり、ゲームの登場キャラの名前を変えていたりします。ゲーム機はゲーム○ューブの設定で書いてあります。このゲームをプレイしたことがある方向けのストーリーになっておりますが、ご了承下さい。
―「可愛い担当は凪砂閣下なので、私は心置き無くキャプテソ・ファルコソを選ぶ」
「とても紅一点が選ぶキャラとは思えませんね!」
「緑色の次男ということで、おひいさんはルイーヂでいいんじゃないすか?」
昔のテレビゲームが見つかったので、Eden全員でスマブ/ラをやることにした。Eve対Adamなので、私はゲーム未経験者しかいないAdamチームに。Eveはジュンくんがス/マブラ経験者なのでいいだろう。しかし、キャラクター選択の時点で既に問題発生中である。Eveは姫と護衛でいいんじゃない?とか思っていたが、日和殿下には「もっと強いキャラがいいね!」と拒否された。茨からは「名前に任せます」と丸投げされた。凪砂閣下はといえば、カービーを選んでいるのがめちゃくちゃ可愛い。ジュンくんは剣を携えた青い青年のキャラなのでイメージ通りである。だが、問題は日和先輩である。ガノソドロフがめちゃくちゃ強面でミスマッチ極まりない。ゲームスタート!と、スタートしたはいいが、色んな意味で期待を裏切られている。
「ねぇ、このお城の中には入れないの?」
「これ、そういうゲームじゃないんで」
「閣下が自ら下に落ちていったんですが…」
「ねぇ、加勢してくださいよ。私とジュンくんの闘いになってる」
始める前に一通りルールは説明した筈だが、フリーダムすぎて闘いになっていない。バトルフィールドの背景にそびえ立つ城に入れると思っていた日和殿下は落胆しているし、閣下は冒険ゲームだと勘違いしていたようだ。「下に降りたら街を探検出来るのかと思ったんだけど、違うんだね」と、残念そうだ。しかも自滅した分、残基が減っている。チーム戦なので、閣下が戦力になってくれないと困るものだが、Eveも実質的には戦闘要員がジュンくんのみなのでどっちもどっちといったところだろうか。「ぼくのキャラが飛んでいったね!何もしてないのにね!」とガノソドロフが飛んでいった理由は、落ちてきた樽を閣下のカービーにぶつけようとした殿下が誤って自分の上に落とし、尚且つその中に爆弾が入っていたからなのだが、本人は気付いていない。「ちょっと、おひいさん。自滅しないでくださいよねぇ」とジュンくんは苦笑して日和殿下を一瞥した。
「茨。そろそろ交代して」
「アイ・アイ!お任せください。自分、説明書を読みましたので!」
傍観しているだけじゃつまらないだろうと思っていたら、説明書を熟読していたらしく茨は意外とやる気になっている。なんだかんだ言っても、閣下の残基が残り僅かであり、殆ど私が闘っている。フワフワと飛んでは上から落ちてくる回復アイテムの果物をひたすら食べている閣下は戦闘に興味を示しておらず、カービーの持ち技コピー能力をお気に召したようだ。そして、ここにきて日和先輩から文句の声があがる。「このキャラの動き、遅いね!名前みたいな素早い動きがしたいのにね!」と。確かに見た目はイカつい上に強そうだが、ガノソドロフには欠点も多い。残りストック3になった日和殿下。ストックが減ったその殆どの原因は、私の操るファルコソにボコボコにされて吹っ飛ばされたからである。「技の発動が遅くて隙も多いと有名なガノソドロフですからね」とカミングアウトすれば日和殿下に更に文句を言われた。
「そういう大事なことは先に言ってほしいね!名前は意外と意地悪だね!」
「閣下の残基も僅かですし、ここは自分にお任せを!」
私が攻撃しまくっていれば、「名前はEveに恨みでもあるんじゃないかと心配になりますね」と、ジュンくんは無駄な心配をしていたが、今は敵なので仕方ないだろう。茨は自信満々に宣言していたが、如何せんゲーム初心者なので経験者のジュンくん相手には苦戦をしいられており、「大口叩くわりには強くないっすね。茨は」と笑われ、早々にバトンタッチしてきた。「名前。あとはお願いします」と。「名前が最強すぎて、Adamチームの勝ちでしょう?」と、ついにジュンくんから難癖つけられた。私も数年ぶりでだいぶ忘れているというのに、とんだ言いがかりだ。このカオスなバトルにもついに決着がついたが、Eveの敗因は日和殿下の自滅であり、ジュンくんと私だけならいい勝負だっただろう。後半ずっと回復アイテムを食べ続けていた閣下はなんだかんだ生き残ってくれた為、Adamが勝利を収めてスマブ/ラ大会は終了した。
「争いからは何も生まれないね」
「汝、平和を望むなら戦争に備えよ。と言いますし…」
「Edenたぶん戦闘ゲーム向いてないな。マリパにするか」
END