七種茨短編
七種茨
名前
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※時には大胆に の続編です。
―「早いね。おかえりなさい」
夕飯を作り、洗い物をしていた名前は後ろから茨に抱き竦められた。いつもはもっと帰宅が遅く、こんなに早く帰ってくるとは思っていなかった為、驚いたように身体を揺らした。「今日は随分と早いんだね」と告げるも彼女は昨夜のことが気恥ずかしくて茨と顔を合わせづらいと思っていた。流石に、はしたないことをしてしまったかも。と気にしている彼女の心情とは裏腹に茨は告げる。「早く名前に会いたくなって、仕事を一気に片付けてきたんであります。昨夜だって…」と彼の言葉はここで途切れさせられた。「昨日のことは忘れていいから!」と名前は必死だった。その様子に、茨はくすくすと笑った。「自分からあんなことしておいて、今更恥ずかしいんですか?」と。タオルで手を拭いて、彼女が振り向く。「いつも忙しくしてる茨を癒せる方法はないかと思って…あの行動に出たわけなんだけど、下手くそだったし気持ちよくなかったよね?」と瞳を潤ませて不安げに問う彼女はあまりにも可愛かった。その頬を両手で包み込んで、茨は本心を明らかにしてくれた。
「積極的な名前には驚かされましたが、気持ちよくないなんてことは決してありませんでしたよ」
「そっか…。それならいいんだけど」
あんなこと何処で覚えてきたのやら。と若干不安に思っていた彼は問いかける。「あんなこと何処で覚えてきたのでありますか?」と。しかし、彼女の返答にその疑いは杞憂だったのだと一安心した。「覚えてきたというより、ネットで色々調べて知っただけ。私の旦那様はどうしたら喜んでくれるかな…って」と彼女は苦笑した。「気持ちよくなってくれてたのならよかった」と照れ笑いを浮かべる彼女を抱きしめて、彼は更に告げる。「そんなに気負わなくていいんでありますよ。俺は、名前をこうして抱きしめるだけで癒されるので…」とぎゅっと抱き竦められ、彼女は満たされすぎて胸がいっぱいで苦しくなった。「私さ、茨のこと大好きすぎるんだよね。だから、今回みたいに大胆な真似をしちゃった」と。その台詞を聞き、俺の奥さんはなんて可愛いのだろうと耐え切れなくなり、彼の方から唇が重ねられた。
「名前がしてくれたのは嬉しかったのですが、俺は名前にもよくなって頂きたいんです。俺だけが気持ちよくなるのではなく」
「私が勝手にやったことなんだから、気にしなくていいのに…」
―「昨日着てた下着、よく見せてくださいよ」
名前のことを気遣って早く寝かせようとしていた彼だが、昨夜…その姿に反応を示していたのは事実だった。主導権を彼女に握られてしまったせいで、あの姿をじっくりと堪能することは不可能だった。今日こそ、名前と甘い営みをしたいと考えていた彼は彼女に懇願したのだ。「お風呂の後に着替えるから、部屋で待ってて」と言われ自室で待っていれば、昨夜ちらりと見せられた黒のセクシーなランジェリーを纏った彼女がノックをしてから部屋に入ってきた。すたすたと歩み寄ってきた彼女はベッド上にいる茨に被さる形で抱き着いた。豆電球の灯りで照らされ、レース素材で透けているのがよく分かった。どちらともなく唇が重ねられ、啄むような口付けは何度も繰り返された。多忙な彼らは、こうしてイチャイチャしながら夜を過ごすのは結婚してから久々だった。「昨日は全然興味なさそうだったのに…」と彼女が呟けば、茨は「翌日の名前の仕事に響きそうだったので、昨夜は我慢したんですよ」と苦笑した。
「じゃあ今夜は、いっぱいしちゃおうか…」
「まーたそんなこと言って、煽るのが上手くなったものですね」
下着の上から両胸に触れられ、敏感な頂を攻められて名前は身体をしならせた。「名前の弱いところなんて、把握済みですよ」と左手で紐パンの紐を解かれ指がソコに沈められた。充分すぎる程に潤っていたせいで、粘着質な音が響き、官能的な雰囲気に呑まれていく。右手は執拗に両方の先端を愛撫し、愛液はどんどん溢れていく。太腿を擦り合わせながら彼女が甘い声を漏らす。「こんなに濡らして、淫乱ですね」と意地悪な台詞でさえ、今の彼女にとっては愛おしいもののようで。背中を彼に預け、その快感に身を委ねていた。
「アァ…っ。だって、茨の、せいだもん…っ」
「名前が可愛すぎるのが悪いんじゃないですか」
「淫乱じゃない」と反論したが、耳を甘噛みされ名前は口を噤んだ。彼女の正面に回った彼は「早く欲しいって顔ですね」とほくそ笑んだ。茨の腫れ上がった男根が蜜壷に当てがわれる。ヌルヌルとしたそこに先端を滑らせるだけで感度が高まっていった。正常位で茨を招き入れ、彼の首筋に手を回した彼女のナカには彼の大きなものが収められた。「ねぇ、チューして」と甘えてくる名前はなんて愛しいのだろうと茨は衝動に任せて唇を重ねた。腰を動かし、律動を開始するとどんどん彼女が乱れていき、その姿を見るだけで気分が高揚していった。パンパンと肌がぶつかる音が聞こえ、胸を愛撫されると彼女のナカは一際締まりが良くなった。「名前ってほんと、俺に胸触られるの好きですよね」と嗜虐的な表情で彼は呟く。
「そう…っ。茨に、触ってもらうの、好きなのぉ…っ」
激しく出し入れがされ、愛液が泡立つ程にピストン運動が繰り広げられる。奥深くを攻められた名前が茨にぎゅっと抱き着き、乳頭が彼の胸板と擦れる。下も突かれ、胸は感じさせられ、名前は茨の腕の中でドロドロに蕩けてしまいそうだった。愛する旦那様に抱かれ、こんなに幸せでいいのだろうかと、全身で彼を感じている彼女の心情など知らずに行為は激しさを増していく。片足を持ち上げた、所謂松葉崩しの体位で蜜壷をグチャグチャにされ、最奥を亀頭で刺激され、海楽の波がどんどん高まっていった。
「ア…っ。茨ァ…っ。私、もう、イっちゃいそ…っ」
子宮が疼く感覚に、気持ちよすぎて意識が飛びそうだった。そんな彼女の耳元で茨が囁く。「俺より先に、イかせてさしあげますよ」と。彼女の横に両手をついて先程よりも激しく出し入れされる。名前が先に果てるかと思っていた茨だが、あまりの締め付けに快楽が上り詰め、ほぼ同時に絶頂を迎えることになった。後処理を済ませ、ベッドに仰向けに倒れた茨の手を名前が握り、すりすりと彼に甘える。「いつからこんなにいやらしくなったんですかね…」と彼が溜め息を零せば、彼女は「エッチな奥さんは嫌い?」と問いかける。「嫌いなわけないじゃありませんか」と潤んだ瞳の名前の髪を撫でて彼は小さく笑みを滲ませた。「私ね…エッチしてる時の優しくて意地悪な茨も大好きなんだ」「俺だって…名前の全てを愛してますよ」
END
―「早いね。おかえりなさい」
夕飯を作り、洗い物をしていた名前は後ろから茨に抱き竦められた。いつもはもっと帰宅が遅く、こんなに早く帰ってくるとは思っていなかった為、驚いたように身体を揺らした。「今日は随分と早いんだね」と告げるも彼女は昨夜のことが気恥ずかしくて茨と顔を合わせづらいと思っていた。流石に、はしたないことをしてしまったかも。と気にしている彼女の心情とは裏腹に茨は告げる。「早く名前に会いたくなって、仕事を一気に片付けてきたんであります。昨夜だって…」と彼の言葉はここで途切れさせられた。「昨日のことは忘れていいから!」と名前は必死だった。その様子に、茨はくすくすと笑った。「自分からあんなことしておいて、今更恥ずかしいんですか?」と。タオルで手を拭いて、彼女が振り向く。「いつも忙しくしてる茨を癒せる方法はないかと思って…あの行動に出たわけなんだけど、下手くそだったし気持ちよくなかったよね?」と瞳を潤ませて不安げに問う彼女はあまりにも可愛かった。その頬を両手で包み込んで、茨は本心を明らかにしてくれた。
「積極的な名前には驚かされましたが、気持ちよくないなんてことは決してありませんでしたよ」
「そっか…。それならいいんだけど」
あんなこと何処で覚えてきたのやら。と若干不安に思っていた彼は問いかける。「あんなこと何処で覚えてきたのでありますか?」と。しかし、彼女の返答にその疑いは杞憂だったのだと一安心した。「覚えてきたというより、ネットで色々調べて知っただけ。私の旦那様はどうしたら喜んでくれるかな…って」と彼女は苦笑した。「気持ちよくなってくれてたのならよかった」と照れ笑いを浮かべる彼女を抱きしめて、彼は更に告げる。「そんなに気負わなくていいんでありますよ。俺は、名前をこうして抱きしめるだけで癒されるので…」とぎゅっと抱き竦められ、彼女は満たされすぎて胸がいっぱいで苦しくなった。「私さ、茨のこと大好きすぎるんだよね。だから、今回みたいに大胆な真似をしちゃった」と。その台詞を聞き、俺の奥さんはなんて可愛いのだろうと耐え切れなくなり、彼の方から唇が重ねられた。
「名前がしてくれたのは嬉しかったのですが、俺は名前にもよくなって頂きたいんです。俺だけが気持ちよくなるのではなく」
「私が勝手にやったことなんだから、気にしなくていいのに…」
―「昨日着てた下着、よく見せてくださいよ」
名前のことを気遣って早く寝かせようとしていた彼だが、昨夜…その姿に反応を示していたのは事実だった。主導権を彼女に握られてしまったせいで、あの姿をじっくりと堪能することは不可能だった。今日こそ、名前と甘い営みをしたいと考えていた彼は彼女に懇願したのだ。「お風呂の後に着替えるから、部屋で待ってて」と言われ自室で待っていれば、昨夜ちらりと見せられた黒のセクシーなランジェリーを纏った彼女がノックをしてから部屋に入ってきた。すたすたと歩み寄ってきた彼女はベッド上にいる茨に被さる形で抱き着いた。豆電球の灯りで照らされ、レース素材で透けているのがよく分かった。どちらともなく唇が重ねられ、啄むような口付けは何度も繰り返された。多忙な彼らは、こうしてイチャイチャしながら夜を過ごすのは結婚してから久々だった。「昨日は全然興味なさそうだったのに…」と彼女が呟けば、茨は「翌日の名前の仕事に響きそうだったので、昨夜は我慢したんですよ」と苦笑した。
「じゃあ今夜は、いっぱいしちゃおうか…」
「まーたそんなこと言って、煽るのが上手くなったものですね」
下着の上から両胸に触れられ、敏感な頂を攻められて名前は身体をしならせた。「名前の弱いところなんて、把握済みですよ」と左手で紐パンの紐を解かれ指がソコに沈められた。充分すぎる程に潤っていたせいで、粘着質な音が響き、官能的な雰囲気に呑まれていく。右手は執拗に両方の先端を愛撫し、愛液はどんどん溢れていく。太腿を擦り合わせながら彼女が甘い声を漏らす。「こんなに濡らして、淫乱ですね」と意地悪な台詞でさえ、今の彼女にとっては愛おしいもののようで。背中を彼に預け、その快感に身を委ねていた。
「アァ…っ。だって、茨の、せいだもん…っ」
「名前が可愛すぎるのが悪いんじゃないですか」
「淫乱じゃない」と反論したが、耳を甘噛みされ名前は口を噤んだ。彼女の正面に回った彼は「早く欲しいって顔ですね」とほくそ笑んだ。茨の腫れ上がった男根が蜜壷に当てがわれる。ヌルヌルとしたそこに先端を滑らせるだけで感度が高まっていった。正常位で茨を招き入れ、彼の首筋に手を回した彼女のナカには彼の大きなものが収められた。「ねぇ、チューして」と甘えてくる名前はなんて愛しいのだろうと茨は衝動に任せて唇を重ねた。腰を動かし、律動を開始するとどんどん彼女が乱れていき、その姿を見るだけで気分が高揚していった。パンパンと肌がぶつかる音が聞こえ、胸を愛撫されると彼女のナカは一際締まりが良くなった。「名前ってほんと、俺に胸触られるの好きですよね」と嗜虐的な表情で彼は呟く。
「そう…っ。茨に、触ってもらうの、好きなのぉ…っ」
激しく出し入れがされ、愛液が泡立つ程にピストン運動が繰り広げられる。奥深くを攻められた名前が茨にぎゅっと抱き着き、乳頭が彼の胸板と擦れる。下も突かれ、胸は感じさせられ、名前は茨の腕の中でドロドロに蕩けてしまいそうだった。愛する旦那様に抱かれ、こんなに幸せでいいのだろうかと、全身で彼を感じている彼女の心情など知らずに行為は激しさを増していく。片足を持ち上げた、所謂松葉崩しの体位で蜜壷をグチャグチャにされ、最奥を亀頭で刺激され、海楽の波がどんどん高まっていった。
「ア…っ。茨ァ…っ。私、もう、イっちゃいそ…っ」
子宮が疼く感覚に、気持ちよすぎて意識が飛びそうだった。そんな彼女の耳元で茨が囁く。「俺より先に、イかせてさしあげますよ」と。彼女の横に両手をついて先程よりも激しく出し入れされる。名前が先に果てるかと思っていた茨だが、あまりの締め付けに快楽が上り詰め、ほぼ同時に絶頂を迎えることになった。後処理を済ませ、ベッドに仰向けに倒れた茨の手を名前が握り、すりすりと彼に甘える。「いつからこんなにいやらしくなったんですかね…」と彼が溜め息を零せば、彼女は「エッチな奥さんは嫌い?」と問いかける。「嫌いなわけないじゃありませんか」と潤んだ瞳の名前の髪を撫でて彼は小さく笑みを滲ませた。「私ね…エッチしてる時の優しくて意地悪な茨も大好きなんだ」「俺だって…名前の全てを愛してますよ」
END