七種茨短編
七種茨
名前
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ー「今日は茨に用があったわけじゃないのになぁ…」
秀越学園時代は毎日顔を合わせていたけれど、今やプロデューサー業が忙しくなって当時は敵対関係にあった夢ノ咲出身のアイドル達ともかなり交流が増えた。仕事面は順風満帆。だけど、学生時代から親しい間柄のEdenのメンバーとは逆に交流が減った。今日だって、コズプロに来るのは久しぶり。まさかの、早々に茨と出会してそのまま副所長室に拉致されるとは解せぬ。襟首掴んで攫うのおかしくない!?私に対する扱い雑すぎんか。あんずちゃん相手だったらもっと丁重に接してるでしょう!?
「何々!?私の顔見て溜め息つくとか…」
「俺の知らないところで口説かれたりしてるんでしょうね」
茨の真意がわからなすぎる。私が他のアイドルと仲良くしてるのを良しとしてもらえないのは、Edenのプロデュースをメインとしてほしいから?でも実際、Edenのプロデュースは茨がやってるようなものだしなぁ。私と衝突しないようにEdenのプロデュースのことで呼び出しくらったのかくらいに思っていた。最初は。その夜、まさかの二人きりで夜景の見えるレストランに強制連行されるなんて信じられないよ。頑なに私の男関係根掘り葉掘り訊いてくるのは何故なのか!?あんずちゃんと一緒にプロデュースに関わった流星隊の守沢さんに「抱きしめてやろう!」と一方的にハグされたことなんで知ってるの!?コートのボタンが取れて、偶然居合わせた紅月の鬼龍さんがボタン付けてくれたこととかなんで知ってるの!?
「どうしちゃったの?私と二人きりになりたかったなんて」
「この期に及んでまだわかりませんか?」
ディナーの後はホテルのスイートルームへ。なんてシチュエーション本当にあるんだ。…でも私と茨の関係でホテルっておかしくない!?綺麗な夜景とか煌びやかなホテルの内装に目を奪われて肝心なことは深く考えていなかった私は呑気に窓から景色を眺めている時に茨から抱き竦められた。え…茨って誰彼構わず手を出すタイプ?性格的にそうは思えなかったけど、人気アイドルが結構遊んでるって報道めちゃくちゃ多いし男なら普通か。
「名前は俺のこと、男として意識してないんですか?」
「そんなことはないけど。茨とカラダだけの関係になるのは気が引ける…かな」
茨は純愛って感じじゃないもんね。一夜限り(ワンナイト)に偏見ないのかもしれない。私って茨のイメージあんまり誠実じゃないな。遠くでチカチカ輝く街の灯りを遠目に眺めながら、今日は家に帰れないのかな。などと悠長な思考の私は、実は処女ではない。でもまさか、それが地雷だとは思わず。茨は処女を抱きたかったっぽい。「処女厨か」とドン引きしてますオーラ出してんのに唇奪うか普通!?しかもこんなにやらしい口付け。
「自分は、名前が他の男に汚されるのが我慢ならないんです。自分みたいな最低野郎に無理矢理抱かれて、泣いてしまう姿が見たくて…」
「愛情歪んでるよ。好きな娘が初めてのセックスで泣いちゃう可愛いとこが見たかった…ということでOK?」
自分に襲われて泣いちゃうとこが見たいわけでしょ…?経験豊富じゃないし処女になりきることできないわけじゃないけど。他の男に汚されるのが嫌だから自分が抱きたくてしょうがない…ていうのは愛情深いのか?それともただのヤリ●ンなだけ?口ぶり的には犯したいみたいな感じなのに、キスも優しいしベッド上で柔らかく抱きしめてくれるし、いつもの茨じゃないみたい。仕事着がシワにならないように自分で脱いだし中途半端なストリップ・ショーでつまらんだろうにランジェリー姿を食い入るように見つめられる。軽く挑発してみたら、シーツに押さえつけられて、背中にクッションの柔らかな感触を感じながらギラつく茨に顎を掬われた。
「こういう格好が好きなの?」
「今すぐめちゃくちゃにしたくなる程には好きですよ」
「ねェ…っ。いばら…っ、いつもと、違うぅ…っ」
「こんなエロ巨乳はいじめたくなりますね」
布団を背に斜めに凭れる体勢の私を抱き竦めながらブラの紐を下ろして布をグイッと下げられる。丸見えにされた膨らみを容赦なく貪られる。いつもは澄ましてるくせにおっぱい大好きかよ。両胸掴まれて揉みしだかれるし、舌先でクリクリと乳頭を愛撫されちゃうし。こんなの我慢できない。やがてパクッと口に含まれてきつく吸われる。
「やァ…ん…っ。は、…っん」
「あーあ。こんなに濡らして、そんなに自分に襲われるのが好きなんですか」
「ひ、ァン…っ。やだァ…っ指、入れちゃらめェ…っ」
胸吸われながら指を挿入されて達してしまった。やっぱり茨って床上手なの…?感じすぎて涙目になってきた私は、茨の泣かせたい願望ってやつを叶えているのでは?「俺に無理矢理ヤラれて泣いてるんですか?」と嬉しそうだし。こんなこと言えないけれど、優しい茨にエチエチな抱かれ方されるのすごくいい。行為の時の茨の顔がいつもよりかっこよく見えて、一夜限りの関係でもいいかも。と思わされるのはなんか負けた気分だけど…。
「やァ…ん…っ。なんか…キツいの…っ」
「まだまだ…男を知らないカラダでありますね。こんなに、キツく締め付けて…っ」
処女じゃないのに、下腹部の異物感に慣れないし痛さで泣ける。意識を逸らす為に自分からキスをねだる。舌が入り込んできてチュウっと吸われて。その間にゆっくりとピストンされて、お腹の奥がキュンキュン疼いて気持ちよくなってきた。認めたくない…茨とカラダの相性いいかもしれないなんて。正常位で律動を激しくされて「泣き顔可愛い」とかぼそっと言われて濃厚なキスに幸せ感じてるなんて馬鹿みたい。
「はぁ…っ。ぁん……っ。こんなの、イっちゃう…っ」
「俺に襲われて泣いてる名前が可愛すぎて…っ」
正常位でめちゃくちゃ抱かれてイってるのに、そのまま抱き上げられて駅弁の体位で抱っこされながら奥まで犯されて、ついに涙が頬を伝った。「可愛すぎる」って今度ははっきり聞こえたけど、こんなので興奮するとか茨は純愛なのか変態なのか。絶頂時にはぎゅうっと抱きしめられて、ベッドに背中を沈めた私の涙を拭ってくれる彼と目が合って幸せを感じる。
「そんな幸せそうな顔するのやめてください」
「こんなことで幸せ感じちゃいけない?」
「あーもう…早く服着ろ」
END