七種茨短編
七種茨
名前
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―「…〜っ!?茨くん…!」
事務所内の廊下の窓を閉めていたら、誰かにお尻を撫でられた。セクハラである。そのまま歩き去ろうとする彼のスーツの裾を引っ掴んだ私はプンスカ怒っているし睨んでいる。が、彼は意に介していない。「そのスカート、スリットが深すぎませんか」と、怒りをのらりくらりと躱されてしまう。タイトスカートで少しはスリットも入っているけれど。あ…私が自分のスカート丈を確認してたら逃げられた。
「ひ、ゃ…~っ」
ある時は、取引先との電話中だったり。ペンの先で胸の先端をいじめられるし、抵抗しても全然やめてくれなかった。電話を終えた後に怒ったけど、「良かったんでしょう?」なんて勝ち誇った顔をされて、私は唇を噛み締めた。すごく気持ちよかった…なんて言えないけど、濡れてる。私のほうから茨くんに片想いしていたんだし、お付き合いできて幸せなのに、なんか違う。そう…彼氏の茨くんは私に性的なセクハラをしてくるのである。
「ねぇ、茨くん。仕事場でセクハラしてくるのやめてください」
「そんなこと言って、期待しているんでしょう?こんなに感度良好で…」
「期待…なんか、してない…っ」
反論する隙も与えられずに風呂上がりの火照ったカラダを暴かれていく。キャミソールをたくし上げられて晒された膨らみは容赦なく弄ばれて。尖らせた舌先で愛撫されるのも、指先でカリカリと引っ掻くような触れ方も私のお腹の奥を切なくさせる。しかし、こんなにエッチなことしてるのに口付けはしてくれない。ただ胸を貪られて、いやらしく揉みしだかれる。
「こんないやらしい胸はこうしたくなるんでありますよ」
「やだやだァ…っ。指入れちゃ、やだ…っ」
右の乳頭に吸いつかれながら、濡れそぼったそこに沈められた指が出し入れされる。「こんなに溢れて、嫌なんて嘘でしょう?」と指を激しく動かされ下腹部がきゅうっと締まって絶頂を迎えた。指だけでこんなに気持ちいいなんて馬鹿みたい。茨くんにおっぱい舐められるのも好きだし、オンナの部分が反応してキュンキュンする。全然キスしてくれないのに。
「ァ…っ。やめてよォ…っ。茨く…〜っ」
「もっとしての間違い、でしょう…っ」
両胸鷲掴まれて甘噛みされたり唇を掠める愛撫に、快楽の波が押し寄せてくる。眼鏡を外している茨くんは少し幼く見えて、可愛いけどかっこいい。私のこといじめるの好きなのかな…?だって、決して甘い営みとは言えないし。肉食獣みたくギラギラしてる。
「ふ、ぅ…おっきい…っ」
「他の男と、比べてるんですか…っ」
「やぁん…茨くん…っ奥、当たってるよぉ…っ」
私は四つん這いの体勢。所謂バックの体位で茨くんに荒々しく腰を打ち付けられる。他の男と比べられるわけない。私はそんなに経験豊富じゃないから。でも、茨くんのは多分おっきいと思う。私の発言が引き金となったのか、激しいピストンに甘い吐息が零れる。
―「ドラマでは他の女とキスしてるくせに。私のことは好き勝手抱いて、キスもしてくれないなんて…」
「名前のせいで勃…っ」
「太腿に押し当てないでよぉ…っ」
さて、茨くんからのセクハラはなくなったのかと訊かれたら答えはNoである。でも、料理中に後ろから抱きしめられるのは好きかもしれない。胸揉まれながらキスされるけど。しかも、そのまま襲われるけど。
END