七種茨短編
七種茨
名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
-「今日は“いい夫婦の日”なんだよ。私達って夫婦…だよね?」
「何を言い出すかと思えば。入籍したことをお忘れでありますか?」
「いや…そういうことじゃなくて。なんて言えばいいんだろう…」
「特に用がないのなら、自分は仕事に戻りますよ」
結婚したところで茨の態度は変わらず。それが妻(新婚)に言うことかよ。なんて思ってしまうものの、仕事中に甘い雰囲気を期待するのも無理な話か。と、不貞腐れながら副所長室を出て音楽番組の収録を控えているEveの二人とESビルを後にした。
「名前ちゃん表情が暗いね!悪い日和!」
「茨となんかあったんすか…?」
茨と私が籍を入れたことをEdenのメンバーは知っているわけで、私の元気がない理由=茨絡みだとすぐにバレてしまった。頭にポンと手を置いて慰めてくれるジュンくん優しい。でも、まさか日和殿下に横から抱きしめられるとは思わなかった。私が人妻だってわかってます…?
「名前さんだ。偶然ですね!」
「俺達も、撮影現場この近くなんですよ」
2winkは可愛いなぁ…なんて、現実逃避みたいに彼らを愛でてしまう。横から双子ちゃんに抱きつかれたけど、彼らは私が茨と結婚してること知らないしね。他のアイドルに抱きつかれてると知った茨が少しでも嫉妬してくれればいいのに…。しかし、私が他の男に抱きつかれていようがいまいが茨が知る由はないだろう。
-「どうも名前は人妻としての意識が甘いようでありますね」
今夜も残業なのかと思いきや、仕事を早々に片付けていた茨は帰宅するや否や寝室に私を拘束した。ジリジリと迫ってくる彼に顎を掬われて強制的に視線が絡んだ。メディア向けの顔じゃない。これは愛しげな眼差し…と解釈していいだろうか。結婚してからキスの回数も営みも、決して増えた訳ではなかったけれど、今夜は期待してもいいだろうか。茨がこんなにギラギラしているんだし。
「他の男に警戒心がないですよね。もうあなたは俺のものなんですよ」
ブラウスのボタンを外されて、乱暴に下着をずり下げられて胸元があらわになった。「名前のここで奉仕していただきましょうか」と、屹立した男根を胸できつく挟んで扱(しご)かされることになるなんて…すごくエッチだ。両胸掴まれて乳頭をクリクリと弄られながらご奉仕させられて、お腹の奥が切なく疼いてしまう。
「やァ…ん…っ。夫婦だからって、こんなこと…っ」
「いい眺めでありますね。俺のを挟んで舐めて…いやらしい」
「ひ、ゃん…っ。おっぱい舐めるの、らめぇ…っ」
胸をわしわしと揉まれながら尖らせた舌先で執拗に舐められて、気持ちよすぎてどうにかなってしまいそう。蜜壷の入り口に当てがってきてるくせに、中々挿入してくれずに先端に愛液を絡ませて内腿の間で滑らされるだけ。茨のセックスってほんと意地が悪い。
「ねぇ…茨ぁ」
「なんです。口付けが欲しいんですか」
唇が触れて、舌が入ってきて濃厚なそれに変わる。普段からキスの頻度も少ないだけに嬉しくないわけじゃないけれど、流石にこれは焦らしすぎだと思うんだ。茨だって胸で奉仕されてあんなに硬くしていたんだから限界だろうに。
「やァ…ん…っ。おっきぃの、キちゃう…っ」
隆起した熱いものが沈められる。いっぱい茨を感じたくて腰が無意識に動いてしまうくらい。大きな質量が激しくそこで出し入れされる。脚を肩にかけられて、アクロバットな体位で腰が打ち付けられる。
「シーツをこんなに濡らして、淫乱なカラダでありますね」
「ひ、ァン…っ。やだァ…っイっちゃいそ…っ」
「イっていいですよ。俺のでイけ…」
-「茨とのセックス全然優しくない」
「優しく…ってどうすればいいんですか。触れるだけのキスで満足とか?」
「むぅ…。もういい…。チューして」
END