七種茨短編
七種茨
名前
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※『トリップしたら茨の彼女だった』の続編です。
―「名前さんの腕力じゃ自分を押し倒すのは無理でありますよ」
「たまには私が主導権を握りたい」
あの茨くんの可愛い一面を見れるかもしれないし、攻め攻めなエッチをしたかったのに。押し倒して馬乗りになるという理想の態勢になるのは困難だった。そりゃあ、軍事施設出身の茨くんを押し倒すなんて無理か。抱かれるというより抱いてみたくなったのに、茨くんはそれが気に入らない様子。「自分が抱かれる側になれと?」と不満あらわな感じだったのに、小さく息をついた彼は眼鏡を外して仰向けの体勢でちらりと私を一瞥した。これは…私が上になってもいいということなのか。毒蛇のくせに優しいな(失礼)。さて、この世界に来たからには茨くんの彼女ポジションを堪能しようじゃないか。だから彼の上に乗っかってスリスリと胸板に甘えてみる。細身に見えてしっかり筋肉あるな。
「お疲れの茨くんの為に、いっぱい尽くしてあげる」
「どこでそんなの覚えてきたんですか」
困惑気味の彼の反応を見るに、いつもの私ならこんなことしないのかもしれないな。でも、茨くんを挑発するのは楽しいから馬乗りの姿勢のまま彼の目の前で服を脱ぐ。すごくエッチなランジェリーで谷間がくっきりと見えている。一旦離れてスカートも脱いでもう一度迫ってみると照れた表情の彼と視線が絡んだ。あの茨くんが照れるなんて珍しい。
「茨くんでもそんな顔するんだね」
「あ…っ。何するんですか…!」
茨くんのそこにふーっと息を吹きかけたり、ソフトに触ってみたり。これだけで勃起させてるなんて下着姿に欲情してくれた証拠が見られたかも。下着の上からはむはむと唇で刺激したりしていたら、起き上がった茨くんに背中のホックを外された。ブラがするりと腕から抜け落ちる。眼鏡をしていない茨くんの顔は全然見たことがなかったな。などと現実逃避していた私は彼に胸を鷲掴みされて意識が覚醒した。
「胸の形が丸わかりの服装を見せつけられて、挑発されているのかと思いましたよ」
「それは、考えすぎ…っ。や、ァン…っ。いば、らく…っ」
私が主導権を握るのは無理かもしれない。茨くんはエッチの時結構ガツガツしてるんだな。なんて、冷静に分析したのも束の間…。彼の濃厚な愛撫にお腹の奥がキュンキュン疼く。膨らみを乱暴に揉みしだかれ、乳頭をクリクリと押し潰されたり指の間に挟まれたまま先端を執拗に舐められたりした。
「うぅ……っは、ぁ……ん、ん…っ」
「名前さん、前より胸大きくなりました…?」
「茨くんが、触るから…っ。ひ…ぅ…っ。やだァ…そんな」
好きな人に触ってもらうと胸が大きくなる。なんて都市伝説あった気がする。だからこれは茨くんのせいだ。と主張していたら乳頭を舌先で掠めるような愛撫をされた。ツンと固くなった頂きをヂュウッと吸われ、濡れそぼったそこに沈められた指が激しく出し入れされて最初の絶頂を迎えてしまった。茨くんの声で囁かれるの良すぎる。私の方から唇を重ねにいったら、胸を揉まれながら貪るようなキスで逆にやり返された。茨くんとのセックスは気持ち良くて思考が蕩けていく。
「自分の指をこんなに締め付けて、とんだ淫乱でありますね」
「ん…っ。は……ァっ。もう、イく…っ」
「イきたいのなら、自分のを受け入れてからにしてもらいましょうか」
「イジワル…っ。ンン…っ。や、らァ…っ」
指とは比べ物にならない質量が私を襲った。茨くんは巨根である。いつもすました顔をしているくせに、こんな肉食系なセックスをしてくるんだな。彼の上に乗せられてガツガツと下から突き上げられる。体勢こそ騎乗ではあるものの、相変わらず主導権を握っているのは彼だった。
「そんなに揺らして、いい眺めでありますよ…っ」
「ひ、ァ…っ。こんなの…っ、やァ、ンン…っ」
「ひぅ…っン…っ。…奥、キちゃうよぉ…っ」
―「キスの回数が少なすぎる」
「名前さんはそんなに自分の口付けがお好みで…?」
やっぱ性格悪いな。こういう時はキスしてくれるもんでしょ。(乙女ゲーム脳)惚れたかもしれんと思ったのは一時の気の迷いだな。まぁ、行為後もあっさり帰るわけじゃなくて傍にいてくれるのはちょっと見直したけど。
END