七種茨短編
乱凪砂
名前
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―「名前さんのこと抱きしめたら、したくなってきた」
「は…っ!?何言って…」
茨くんに聞かれたら大変なことになるぞ。と私は冷や汗をかいた。お付き合いしている乱凪砂くんと一線を越えて以来、彼は私にべったりになってしまった。今も人目に触れる場所だというのに離してくれないし。さて、カフェ・シナモンにてコーヒー休憩していたら偶然入ってきた凪砂くんに後ろから抱き竦められて彼は私の肩口に顔を埋めている。そして冒頭の台詞である。あの凪砂閣下がそういう発言をするのはいけないと思う。
「してる時の名前さんはすごく可愛いし、優しいし…私ね、とても幸せなんだ」
「あー…凪砂くん。これ美味しいからあげる」
なんて際どい発言を…。無邪気すぎて怒るに怒れないよ。こんなのEdenをはじめ誰かに聞かれたら凪砂くんが私に誑かされてるとか思われるんだろうな。急いで食べてたドーナツを彼の口に突っ込んだ。コーヒーを飲み干して、凪砂くんの手を掴んでシナモンを出る。コズプロ事務所に戻れば彼もこんな行動をしないだろうとエレベーターに乗ったら二人きりの空間でキスされた。凪砂くんめちゃくちゃ積極的だ。18階に着くまで人が入って来なかったから何度も唇を重ねられて、到着した時には私だけ息切れしてた。(凪砂くんは涼しげな顔してた)
「凪砂くん。今日はお仕事は?」
「雑誌の撮影だったんだけどもう終わったから名前さんに会いたくなって」
素の凪砂くんは可愛いし好意を向けてくれているのも悦ばしいことだけど、近頃は毎日のように私の家にお泊まりしてはそういう関係を求めてくる。正直照れるし10代の男の子を誑かしているような気がして背徳感に押し潰されそうになる。
―「私も一緒にお風呂に入っていい?」
「いいよ」
凪砂閣下にこんな可愛い顔で訊ねられたら拒否なんてできない。疑問形だけど、本人全裸で私に抱きついてきてるし拒否権なんてものはないんですよね。「私が洗ってあげる」とやる気満々だし。ボディーソープを泡立てたスポンジで背中や腕を洗ってくれていた時は少しだけ和んだけれど、胸の谷間に指を差し込まれて優しく洗われ彼の大きな手で乳房を覆われるようにされたらもうそういう流れで。泡まみれの手で揉まれたり乳頭をくりくりと弄られたりしてどんどんエッチな気分になっていく。「今度は名前さんが洗って」と私が彼の身体を洗うことに。彼のそれが大きく反り返っているのを目にすると、なんだか私が恥ずかしくなった。
「裸の名前さんはいやらしいね」
「や、ァン…っ。ふ…ァっ」
湯船の中で向かい合う凪砂くんに最初はぎゅうっと抱きしめられただけだったのに、暫くすると彼は執拗に胸を愛撫してきた。優しいけれど官能的な触り方でお腹の奥が切なく疼いてしまう。入浴剤はローション入りのものらしく、トロみがあって肌にローションを塗られているみたい。「うっとりした顔して…可愛い」と凪砂くんに唇を奪われ濃厚な口付けを交わす。キスの間にも手が胸に重ねられていて、頂はツンと反応しきっている。ぬかるみをなぞられ、「溢れてるね」なんて無邪気に言われてしまい、恥ずかしさでタヒにそうになった。
「ここ、締め付けてくるよ。欲しいの?」
「な、ぎさく…っ。指、抜いてよぉ…っ」
背後に回った彼に蜜壷に指を沈められて出し入れされる。凪砂くんは私が恥ずかしく思うような事も全部言葉にしてくる。凪砂閣下をこんなにエッチなキャラにしてしまったのは私の責任なのだろうか。メディアの前では支配者キャラなのに、私相手だとこんなにデレデレになって、キャラ崩壊すぎるな。年下の可愛い凪砂くんにやられてばかりで悔しくなって、彼の膝の上に乗って耳元で囁く。
「凪砂くんのエッチ…っ」
「名前さんを前にすると、抑えきれなくて。でも、名前さんのここも私を受け入れる準備ができてるみたい」
私の腰を抱いた彼の男根が入り口に当てがわれていやらしくなぞられる。ローションでヌルヌルして、凪砂くんの熱い温度を直に感じる。でも入れてくれるわけじゃなく焦らされて、もどかしくなる。凪砂くんの胸板と、私の膨らみがぴったりとくっついて乳頭も擦れて、まだ挿入してもないのにいけない気持ちにさせられる。
「凪砂くん…っ。こんなの、だめェ…〜っ」
「気持ちいいね…っ。中すごく熱いよ」
凪砂くんの低い声で耳元で卑猥なことを言われると興奮する。彼の剛直で濡れそぼったナカをぐちゃぐちゃにされて下腹部がキュンとする。あの閣下がこんなに色欲を向けてくるなんてEdenのみんなも知らないだろう。なんて優越感に浸っている余裕もなく、凪砂くんにガツガツと突き上げられて快楽の波に落とされた。
「ひ、ァン…っ。やだァ…っイっちゃいそ…っ」
「名前さん…っ。締め付け、すごい…っ」
お風呂に避妊具を持ち込んでいた凪砂くんがちゃんと付けていてくれて助かった。お風呂での営みは、雰囲気に流されて付けずにしてしまうこともあるだろうし。私が前に必要性を力説したせいかもしれない。「名前さんの中に注いでみたいんだけどな…」と切なげに告げられた時には冷や汗をかいたけれど。凪砂くんて私と子作りする気あるの!?と恥ずかしながら嬉しくなったり。うん…なんか、凪砂くんて私の前だとキャラ違うな。こんなふにゃりとした笑顔で「ふふ…可愛い」なんて嬉しげに頭を撫で撫でしてくるし。めちゃくちゃキス魔だし。可愛いって言ってくる凪砂くんのほうが可愛い。
END