七種茨短編
漣ジュン
名前
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※婚約者持ちの日和の妹がジュンと関係を持つ話です。
-「ジュンくんだぁ〜。ね?私と一緒に来て」
「まったく…その行動力はおひいさん譲りっすね」
街中にネオンが点る時間帯に、仕事終わりのジュンがばったり出会った彼女の名は巴名前。お察しの通り…日和の妹である。本日はEveでの仕事ではなく、単独で雑誌の撮影の仕事だった為、彼女が兄を迎えに来たわけではないことは明白だ。見た目麗しい令嬢である名前だが、日和同様にジュンを悩ませることは得意なのである。この場面を日和に見られでもしたら後々厄介だろう。とキョロキョロしながら名前の後を追っていたジュンはある建物の前で思わず立ち止まった。止むを得なく足を踏み入れたそこは、外観から察せられる通りラブホテルで。
「アンタここがどういうとこか分かってんすか?」
「へーぇ。ジュンくんは私とそういうことしたくないんだ?」
「だって…名前さんには…」
「婚約者がいるでしょう?」と告げられることなく言葉が途切れ、二人は一室に入っていった。「残念。普通の部屋しか空いてなかった」とベッドに座った彼女は彼の気持ちとは裏腹に口角を上げて微笑んでいる。“何を考えているんだこの女は”と思う反面、自分に好意的な彼女に惹かれているのも事実。手を出さなければいいだけ…無理矢理にでもここから連れ出そう。と決意したのも束の間。隣に座ったジュンの膝の上に跨りぎゅうっと抱きしめられて言葉に詰まった彼は何も言えずに唇を噛み締めた。
「婚約者はいるけど、愛なんてないし。私が好きなのはジュンくんだけ」
「そんなこと言って…バレて破談にでもなったらどうす…っ」
名前の為を思うからこそ、関係を持つべきではないと分かっている。そう…頭では理解していたのだ。しかし、身体は正直に反応してしまうもので。ジュンの目の前でワンピースを脱ぎ捨てた彼女は確信犯としか思えない程に扇情的な下着を身につけていた。豊満な胸も、女性らしい曲線的な身体も、ランジェリーが透けているせいで全て丸見えだったのだ。そんな姿で迫られて拒否できる男なんていないだろう。潤んだ瞳で見つめられ、名前のほうから口付けをされて、ジュンは彼女に触れていた。抱きしめて首筋に顔を埋め、唇を滑らせると甘い香りが鼻先を掠めた。
「アンタとんでもない女っすね」
「そのとんでもない女相手に、おっきくしてるくせによく言うよ」
屹立しているそこを撫で、名前が唇を尖らせながらジュンを一瞥した。ジュンを拾ってくれた兄に感謝するくらい彼のことが大好きなのに、決して一緒になることは叶わない。だからこそ、証明が欲しかった。ジュンが自分のことを愛しているならば抱いてくれるだろうと…。全身に彼の痕跡を刻みつけてしまいたい。と、一筋流れた涙には気付かれることはなかった。
「ふ、ぁぁ…っ。ジュンく〜…っ。好きぃ…っ」
「ほんとエロいっすね。少し触っただけでこんな固くして」
「ひ、ゃん…っ。おっぱいばっかり、やぁ
…っ」
「嫌じゃないくせに、嘘ばっか。名前さん胸弱いくせに」
ジュンによって容赦なく舐められ、吸われて固くなった乳頭をグリグリと押し潰され快楽に顔を歪める。下着をぺろりと捲られて直に吸いつかれ、甘い声が零れていく。揉みしだかれ、感じやすい胸の頂を指の間に挟まれたままぺろりと舐められた。びくびくと腰を揺らして絶頂を迎えてしまった彼女は涙目でジュンを愛おしげに見つめた。
「ふ、ァ…っ。それ…っ、やぁ、ンン〜…っ」
「こんなにトロトロにさせて、淫乱っすね」
「ひ、ゃァ…っ。ジュンく…っ」
横抱きにされる体勢でジュンの右手は蜜壷へと伸び、出し入れされると同時に右の乳頭をきつく吸われ、身を捩らせて快楽に震える彼女のそこはやがてジュンの剛直を受け入れた。騎乗の体位でジュンの唇を奪い、ゆるゆると腰を動かす彼女は一旦動きを止めて彼をぎゅうっと抱き竦めた。「ジュンくん大好き」と呟きながら。
「ねぇ、私のことめちゃくちゃにしてよ」
「そんなこと言って…意味わかってるんすか」
「わかって…っあ…ンゥ…っ。それ、やだ…ァっ」
「こんなに締めつけて…っ。名前さん。俺に、こうされたかったんすか…っ?」
「はァ…っ。もっと、酷いこと…されたいの…っ」
「お望み通り、奥まで…っ犯してやりますよ…っ」
荒々しく下から突き上げられ、名前の嬌声が部屋に響く。腰を掴まれ、ふるふると胸を揺らし絶頂する姿をジュンに見つめられながら膜越しに白濁を吐き出された。くたりとジュンの上に倒れた彼女は暫く抱きついたまま余韻に浸っていた。
-「全然めちゃくちゃにされてないんですけど?」
「何言ってんすか。避妊すんのは当然でしょうが」
「もっとジュンくんのでドロドロに汚されたかった」
「名前さん。A●で変なこと研究したでしょう」
END