斎宮宗
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-遠距離恋愛すごく辛いと思っているのは私だけなんだろうな。二ヶ月ぶりに宗くんに会えたのが嬉しくて抱きついたら「軽々しく触れるのはやめてくれたまえ」と相変わらずの塩対応をされてしまった。こうしてあしらえば私が諦めるとでも思っているのだろうけど、そっけない対応をされるとむしろ燃える。ESビルの近くで、人目も憚らずスキンシップをとる私が悪いのは分かるけど、海外ではこれくらい普通だろうし腕を組んで歩くくらい許して欲しい。
「そもそも、僕は君と付き合っているわけではないのだが」
「でも、私は宗くんのこと好きだよ。それだけじゃだめ…?」
今朝の好意の欠けらも無い会話を思い返すほど、今の状況が夢みたいで現実味がない。先程まで私の自宅で宗くんとワインを飲んでいたのだが、酔った勢いで彼も狼になるんじゃないかとダメ元で誘ってみたら彼が豹変したのだ。貪るような荒々しい口付けをされて生理的な涙が滲んでくる。こんなのいつもの宗くんじゃない。
「は、ぁ…っ。宗く…っ」
「僕だって、男なのだよ…っ。分かっているのかね」
宗くんて性欲ある?と疑っていた時期もあったけれど、今夜その疑惑はバラバラに崩れ去った。服を脱がされ、胸を覆う布をグイッとずらされてあらわになったそこへ彼が顔を埋めてくる。やわやわと揉まれて、容赦なく舌で愛撫されたり指でグリグリと乳頭を押し潰されたり、宗くんがあまりにもエッチな触れ方をするから信じられなくて視線を彼に合わせられずに天井を見つめる。
「ねぇ…っ。そんな…、やだぁ…っ」
「こんなに濡らして、君はとんだ淫乱だね…っ」
「あ、待って…っ。宗くん…っ」
待ってなんて言ったところで待ってくれるわけもなく、彼の剛直が挿入されて身体が震える。正常位で荒々しく腰を打ち付けられて、私の方から唇を重ねて…雄の顔をした宗くんを見つめる。幸せな夢を見ているのかも…いや、現実だったら嬉しいけど。なんて、朦朧とする意識の中で馬鹿みたいなことを考えた。
「ふ…ぁん…っ。いつもの、宗くんじゃ、ない…っ」
「何とでも言いたまえ。全部、君の…っ、せいなのだよ…っ」
◆
-「あの…宗くん?これは一体…」
「まさか、昨日のことを覚えていないとでもいうのかね」
朝…目覚めた私の隣には裸の宗くんがいて、勿論自分も裸でベッドに横たわっていたのだけど。残念なことに私は昨晩ワインを飲んだ後の記憶が皆無に等しい。何も答えない私を見かねて、彼に深いため息をつかれてしまった。あぁ…なんて勿体無いことをしてしまったんだろう。あの宗くんが抱いてくれたのに、何も覚えていないなんて悲しすぎる。
「ねぇ。もう一回シよ?」
「しないよ。僕はやはり君が嫌いなのだよ」
「嫌いな奴に欲情するわけないよね。普通」
END