逆先夏目
名前
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ー「やだよ。飲むわけないでしょ」
場所は学院の地下にある、逆先夏目の隠れ家と化している秘密の部屋。恋人である夏目の台詞に困惑した彼女は、信じられないといった様子で、薄紅色の液体の入ったガラス瓶を持っている彼を一瞥した。「名前の為に媚薬を調合したんダ。飲んでくれるよネ?」と自信満々の彼に反し、名前は冒頭の言葉を返した。夏目が突拍子もない事を言うのは珍しい事ではないが、今回は身の危険を感じる。恋人に媚薬を飲ませるのって普通の事なの?と、悩ましい表情の彼女は決して頷くことはないが「名前はボクの頼みを聞いてくれないノ?」とシュンとした反応を見せられると弱かった。条件付きで頼みを承諾した彼女は夏目から手渡された液体を半分程飲み干し、残りを彼に渡した。まるでシロップのようなそれを飲んだが、即効性があるとは思えなかった。同じく媚薬を口にした夏目が彼女に「何か変化はなイ?」と問いかけるが名前は涼しい顔をしている。それとは対照的に、夏目は自分の体に現れ始めている症状を意識しないようにしていた。身体の火照り、熱に浮かされたような感覚…。名前に起きるだろうと思っていた症状は全て彼に起きていた。
「夏目、顔赤くない?大丈夫?」
「大丈夫」そう答えながらも、本心では全然大丈夫じゃないと分かっていた。今すぐ名前を抱きたくて仕方ない。理性がなくなった彼は、椅子から彼女を立たせるとソファーの上に移動するように誘導した。触れた彼の手が熱いのと、余裕のなさそうな彼の様子から、彼女は何となく悟っていた。「自分で作った媚薬が、相当効いてるみたいね」と愉快げに笑いながら、自分を押し倒している彼を見上げる。「名前はどうなノ?」と問いかけられるが「何ともない」と言う通り、彼女には媚薬は全く効いていないようである。
-「媚薬の効果で、ドロドロに乱れる名前が見たかったのに…失敗したなァ」
「そういう思惑があるから、戒めを受けたんじゃないの?」
「夏目のばか」と呟く唇は彼の唇で塞がれ、吐息さえも奪うような濃厚なものへと発展した。「ボクに抱かれるの、嫌なノ?」と仏頂面の彼女に夏目が訊ねると「嫌なわけない」と首を振る。今は名前のどんな反応も愛しく思える程だった。シャツのボタンを外していく彼の手を制し、自ら制服を脱ぎ捨てた彼女は黒いレースのブラまでも外してしまった。すると、我慢できないと言わんばかりに右の乳頭にしゃぶりつかれ、同時に左のそこも指でくりくりと愛撫される。
「アァ…っ。そんな、がっついちゃ、だめェ…っ」
「悪いけド、優しく出来そうにないんダ」
名前をめちゃくちゃにしたくて堪らなイ。と過激な彼の発言を耳にして、高鳴る鼓動を鎮める術はなかった。正面から胸を揉みしだかれ、指先が頂を掠める度に彼女の甘い嬌声が薄暗い部屋に反響する。媚薬の効果が持続している彼の瞳は情欲に染まっており、夏目から与えられる快感に身をよじらせている彼女の反応を見て楽しむかのように不敵な笑みを携えている。「夏目、夏目…っ」と彼の名を呼ぶ彼女は彼を抱き寄せ、自分のほうから口付けをした。「今日は私が上になるから、夏目は寝て」と避妊具を装着した彼の耳元で囁いた彼女の言うように、夏目はソファーに仰向けに横たわった。
「たまには、主導権を握られるのもいいかもネ」
とろんとした眼差しで名前を見つめる彼はぐったりと背中を沈めながら、自分を見下ろす彼女を見上げる。彼に跨った彼女は屹立した男根を秘部に招き入れ、ゆっくりと腰を沈めた。十分に濡れそぼっていたそこは待ちわびていたように彼を受け入れた。上下運動を始めるや否や、彼女の予想とは正反対に彼から腰を捕まれ、下から突き上げられた。主導権は自分が握ったと思っていたのに、これではいつも通り夏目のペースだ。少々不服そうだが、その快楽に抗えず、喘ぎ声だけが口から零れ落ちる。
「ひゃァ…っ。これ、イイよォ…っ」
「いやらしい子猫ちゃんダ…っ」
互いの指を絡ませながら、腰を動かす彼同様に、彼女も無意識に腰が動いていた。その律動で形の良い胸が上下に揺れる。恍惚とした表情で自分を見つめる彼の上で、今度は自分が動く番だと、彼女が前後に腰を動かす。絶妙なグラインドと、自身を締め付ける膣壁を感じ、夏目の快楽の波は徐々に高くなっていった。
「ねぇ、名前…っ。いつから、こんなっ、大胆に、なったノ?」
「そんなの…っ、全部、夏目のっ、せいだよ…っ」
彼の胸板に乳頭が擦れ、更にはナカをぐちゃぐちゃに犯され、意識が飛びそうになっていた彼女は彼に抱き竦められ、その腕の中で絶頂を迎えた。
END