2wink
名前
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―「このタイミングならアニキと間違えても不思議じゃないのになぁ」
寒い。人肌恋しい。なんて、あまり人には言えないようなことをボヤいていた私に抱きついてきた人物がいる。「なんでアニキと間違えてくれないんですか」と言いたげな表情を見るに、私はゆうたくんから認められていない。そう…私が付き合っているのは2winkの葵ひなたくんである。彼の方から告白してくれたわけで、私が誑かしたわけじゃないのになぁ。
「ゆうたくんてば、名前さんを試すようなことしないの」
「ゆうたくんはひなたくんのことが心配なだけでしょ?兄がこんな年上女と付き合ってんだからさ」
朝から冒頭の出来事があったから、私も考えさせられるなぁとしみじみしてしまった。とっくに成人を向かえた自分と違って、双子ちゃんはピチピチの10代なわけで、こんなおばさんと付き合ってるのはどうなのか。と、当事者の私でも思うんだから、ゆうたくんが私達の交際に否定的なのは当然のことだろう。しかし、兄の実態をゆうたくんにも知って欲しいと思ったり。
「名前さん。このタートルネックセーターエロすぎるでしょ」
「ひなたくん。星奏館に戻らないとゆうたくんが心配するよ」
抱きつかれて胸に顔を埋めながら咎められた。うーん…普通のセーターなのになぁ。甘えてくれるひなたくんはとても可愛い。可愛い顔しておっぱいが好きという男の子らしさも垣間見えてキュンとしてしまう。しかし、私には彼と一線を越えられない理由がある故に理性的にならなければいけないのだ。それもこれも弟のゆうたくん絡みなのだが、ひなたくん本人は知らない。
「“アニキに手を出したら許しませんから!”と言われているのだけど、キスもダメだと思う?」
「あぁ~。それでお泊まりもさせてもらえなかったんだ」
「キスだって名前さんからはしてくれないし」と本当はひなたくん自身、相当気にしていたんだとか。年上と付き合ったら手取り足取りそういうことを教えてもらえそうだけど、私は全くひなたくんに手を出していないから不満を募らせていたのだろう。そりゃあ、私だって大好きなひなたくんともっと深い関係になりたいけれど、弟のゆうたくんから信用して貰えないのも困る。
「そもそも、名前さんがこんな男好きする身体してるのも悪いんだからっ。俺だって我慢の限界」
「ひ、ゃん…っ。ひなたく…〜っ」
「ねぇ。名前さんからキスしてよ」
可愛い可愛いひなたくんが積極的でSっぽくなってしまった。ゆうたくんからの言いつけを守ろうとしている私とは違い、彼はもう歯止めが利かなくなっている。耳朶を食まれたり耳元で「いやらしい名前さんも見せて」なんて言われたら自分の中の女の部分が疼いてしまう。一緒にお風呂に入るのはまだ早いとひなたくん自身が判断したから難を逃れたけれど、ベッド上で何度も唇を重ねられてしまっては彼を拒むのは不憫だし、私もスイッチが入ってしまったからセックスはなし。なんてのは無理である。
「私今バスローブ姿で色気ないでしょ?」
苦し紛れに色気ないアピールをしたところで彼の手でバスローブの紐を解かれてしまう展開は変わらなかった。何も纏っていない肌があらわになり、ひなたくんにじぃっと見つめられて思わず膝を抱えて大事なところを隠す。…このまま一線を越えたら、ゆうたくんからひなたくんとシたことに気付かれて軽蔑されてしまうかも。そしたら私は身を引いて別れるべきかも…と、ひなたくんに吐露したら彼は「好きな人と一緒にいたらこうなるのは当然。ゆうたくんには俺からも話すから大丈夫」と優しい囁きと共に抱き竦められた。
「俺にどうして欲しい?」
「おっぱい触ってほしい。って…そんなこと聞かないで!」
むにむにと感触を楽しむように揉まれるけれど、決して肝心なところには触れてくれない。「やらしいおっぱいしてるよね」と可愛いひなたくんに両手で胸を持ち上げあげられては卑猥な言葉に煽られて下腹部がもどかしくなる。「俺はこうしたくてしょうがないんだけど」と、乳頭を口に含まれて執拗に舌先で転がされ、もう片方はくりくりと押し潰されたり、かりかりと引っ掻かれたり。という濃厚な愛撫に、抑えきれない声が溢れてくる。
「うぅ……っは、ぁ……ん、ん…っ」
「名前さんてば、こうされるの弱いんだ?」
「やだァ…っ。胸ばっかり…やめてぇ…っ」
「名前さんのおっぱい、美味しいよ…っ」
先端を吸われながら割れ目に彼の指が沈まされて腰が跳ねた。「指、入れないで」と懇願も虚しく淫靡な水音が部屋に響く。「こんなに濡らして、やらしいなぁ」と囁くひなたくんは年下の男の子のくせに生意気だ。そう…年下にやられてばかりじゃ面目立たないので彼を押し倒して馬乗りの体勢になった。私のほうからキスしてほしかっただろうひなたくんの唇を奪って彼と見つめ合う。
「キスしたら止まらなくなっちゃった」
ひなたくんとのキスすごくいい。自分主体の口付けで気分がいいし、応えてくれるひなたくんは可愛いし。さて…熱く隆起したここはどうしてやろうか。と、手で扱いてみると彼の切羽詰まった声が聞こえた。ハジメテのひなたくんには刺激が強いだろうか。「それはだめ…っ」と涙目の彼に口でするのを止められた。ちょっと舐めただけでこんなに大きくしちゃってさ。
「名前さんのここ、濡れ濡れでやらしいなぁ」
「ふ、ァ…っ。ひなたく…っ、やぁ、ンン〜…っ」
こんなに可愛いひなたくんでも狼になるんだなぁ。なんて、正常位でガツガツ挿入されながら、貪るような口付けを受け入れつつぼんやりと実感する。視線が絡んだひなたくんの眼差しは見たこともない性的なそれだった。それなのに、情事後はこんなに優しい眼差しを向けてくれるんだもんね。うわぁ…っもう大好きすぎる。ゆうたくんに後ろめたい行為は謹んできた筈だけど、一線を越えてしまった今は幸せすぎて涙が滲む。
「なんで泣いてるの」
「雄みのあるひなたくんが最高だった」
END