朱桜司
名前
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―分かってはいたけれど、実際に自宅の前に大きなリムジンが停まっていると気後れしてしまう。恋人とはいえ御曹司である司くんが私に声をかけてくれたのは喜ばしい。
「着物姿のお姉様はSo beautifulですね」
「ありがとう。司くんの方が着物似合ってると思うけど」
見た目麗しい彼にエスコートされてリムジンに乗り込んだ私達が向かう先は由緒ある神社だった。車を降りてから私の手を引く彼の仕草はどこか品があって、その横顔に見惚れてしまう程だ。
「司くん、エスコートし慣れてるのね」
何人もの御令嬢達にこんな振る舞いをしてきたのだろうと思うと胸が苦しくなった。私だけが特別なわけじゃないのに…。さり気なく手を繋いでくれるから、勘違いしてしまう。そう感じていたのに…彼は嘘のない真っ直ぐな瞳で微笑んでくれた。
「お姉様に好きになって頂きたくて何度もPracticeしたのですよ」
「ありがとう。でもね…そんな事しなくても、私は随分前から司くんを好きだよ」
二人で鈴を鳴らして、瞳を閉じて願った事は一つだけ。"ずっと貴方の傍に居られますように"
「ねぇ、司くんは何てお願いしたの?」
「願い事は人に明かすと叶わないと云いますし、Secretです」
「きっとお姉様とSame wish(同じ願い事)なのでしょうね」と不意打ちのように唇が頬に触れた―
END