朔間凛月
名前
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※なずな推し紫之創姉設定
-「ちょっとぉ、凛月くん!私の背中で寝ないでよ…」
女子の中では高身長の私の背中に抱きついてきてそのまま寝ようとしているアイドルがひとり。その名は朔間凛月くん。Knightsって騎士道ユニットじゃありませんでしたっけ?女性の背中に凭れかかって寝るのは騎士道に反するでしょうに…。お腹には彼の腕ががっちり回されていて逃げられないし、寝るのを妨害したら超不機嫌になるし…どうしたらいいの。
「名前の匂いって安心するし…よく眠れるんだよねぇ…」
残念なことに、学生時代から彼の世話を焼いていたという衣更真緒くんは近くにいない。凛月くんは私の膝で寝るのがお気に入りの筈だが、今は背中で寝ようとしている。(事務所エントランスのソファーで寝てもらおうと思って座ったけど意味なかった)人気アイドルにこんなこと言いたくないけど、めちゃくちゃ面倒くさいよ。私も事務員の仕事あるし…。
「あ、このポジションいいかもしれない。おやすみぃ〜」
「ポジショニング変えて寝るのやめて」
膝に移動するのかと思いきや、胸に顔を埋めてこられたし、そのまま寝ようとしてるし。誰でもいいから助けて欲しい。周りを見渡してみたら、ばっちり目が合った人物が…。Knightsのリーダー月永レオ氏である。できれば瀬名くんか鳴上くんがよかったなぁ…と、思いつつレオくんに「凛月くんをどうにかしてくれないかな?」と相談した結果、予想外の返答をされた。
「リッツずるいぞ!名前の胸に抱かれて寝るなんて」
「名前は俺のだからいいの」
これは困ったことになった。凛月くんの抱きつく力が強くなっただけで離れてくれない上にレオくんからはバッグハグされるし。Knightsファンから殺されてしまうからほんとにやめてほしい。まぁ、甘えてくる凛月くんもレオくんも可愛いからつい甘くなってしまうけど、私の仕事が捗らないからね。
「あ〜!創ちゃん助けて」
「お姉ちゃん。なんで凛月先輩と月永先輩に抱きつかれてるんですか」
ほら、うちの創ちゃんが困惑しちゃっただろ。どうしてくれるんだ。我が弟、紫之創。今日も超絶可愛い。事務所は違うけれど同じ建物で働いててよかった。そんな彼は私にブレンドティーのボトルを届けに来てくれたらしい。創の登場で二人とも離れてくれたし、救世主すぎる。
「名前っては〜くんの姉だったんだねぇ」
「なんだぁ…名前は宇宙人じゃなかったのか!」
ティーボトルを貰う時に創から衝撃の発言をされてドン引きしてんですけど。「凛月先輩に血あげたりしてないですよね?」ってどういうこと!?あの子血飲むの?凛月くんは創と同じ紅茶部の先輩だったらしいけど、私の中では一気に要注意人物扱いになったよ。
「今日は陽射しが強いからねぇ。ここは涼しいし…名前が近くにいたらよく眠れそう」
時は昼休み。廊下を歩いていたら唐突に足を掴まれて本気で吃驚した。その犯人こそ要注意人物に指定したばかりの朔間凛月くんであるが。どうしてこうも懐かれてしまったのか。この美青年が血を欲しがるのか…何とも信じ難いな。さて、寝転がっていた凛月くんに合わせてしゃがんだらまた抱きつかれた。今日の私はアイドルパラダイスかよ。Ra*bits推しの姉としてはべつに嬉しくないけどね。なずなくんとの触れ合いだったら全然ウェルカムなのになぁ…なんて、創には絶対言えないけど。
「ねぇ、名前。誰のこと考えてんの?あんたは俺のでしょ」
「…っ!?名前と凛月ちんってそういう関係だったのか!?」
今の声はなずなくん…?何故マイエンジェルなずなくんがここに!?早く誤解を解きに行きたいのに、凛月くんに脚に絡みつかれて無理だった。そのままスマホで創に連絡したら『に〜ちゃんがお姉ちゃんに会いたがってたんですよ』と。じゃあさっきのは、なずなくん自ら会いに来てくれたってこと!?
「穣ちゃんは凛月と付き合っているのかえ…?」
「うん、そうそう。名前は俺のなの。兄者は帰ってよ」
今度は弟の顔を見に来た朔間零くんに向かって大嘘つかれたし。なに、この子外堀から埋めようとしてるの…?弟にも好きな人からも誤解されて、今日はなんて日だ。と、自暴自棄になっていた刹那、ESビルを出たところで衣更真緒くんが凛月くんを回収してくれてホッと一安心。でも、衣更くんも無理矢理引きずっていくレベルで私にべったりだったなぁ…。
END
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