月永レオ
名前
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―「すまん…!名前がそんな怒ると思わなくて…っ」
ちらりと見つめた視線の先…部屋の片隅で申し訳なさげに縮こまっている彼の名は月永レオ。あのレオくんがこんな、怯える子犬のような反応をするなんて、怒った私が相当怖かったに違いない。だが、これには正当な理由があるわけで。経緯を説明するとこうだ。合鍵を使って家に上がり込んでた彼は、私がいない隙に部屋の床に作曲していた。それも油性ペンで…。帰宅した私は発狂したように「敷金礼金…」と呟きながら除光液でそれらを消し、これまでにない勢いで彼を叱ったのである。レオくんが悪いのは明白だけど、私が謝らないといけないの?
「名前に会いたすぎて思いついた曲だったのに…」
「ごめんごめん。私も頭ごなしに怒りすぎた」
敷金礼金が戻ってこなくなるかもしれない危機に追いやられたとはいえ、私のこと考えてくれていたのは嬉しい。けれど、帰国したと一切連絡を寄越さずにこのサプライズは勘弁してほしいものだ。私だってずっとレオくんに会いたかったから普通に出迎えたかったのに。再会するなり喧嘩なんて本意じゃ無さすぎる。
「レオくん。ぎゅうっとしていい?」
「わはは☆そういうの確認しなくていいぞ!」
ロマンチックな雰囲気じゃなかったから確認したくなったんだけど、振り向いたレオくんに抱き竦められて身動きが取れなくなった。抱きしめる力強すぎる…。すんすんと匂いを嗅がれて「名前の匂いだ!安心する!」と言われて何も言えずに口を噤んだ。レオくんてなんでこっちが恥ずかしくなることサラッと言うんだろう。言葉にしてくれるのはいいけど照れる。私のほうが年上とはいえ恋愛経験豊富じゃないから心の余裕もないし。レオくんキス上手くて不安になる。以前、瀬名くんにレオくんの女性関係のこと相談したら鼻で笑われたので心配しなくていいんだと思うけど。
「これから暫く日本にいるから、一緒に暮らそう!」
「いいけど」
今の台詞はプロポーズみたいだったね。なんて、結婚意識してるみたいで言えなかった。しかし、この前の彼のお仕事はシャッフルユニット“リングアベル”で白いタキシードを着て結婚式ソングみたいな曲を歌っていた。私がレオくんとの結婚を意識したくなるのも仕方ないと思いたい。出来上がったMVを何度も視聴してタキシードのレオくんをじっくりと拝んだし笑顔のレオくん可愛すぎて最高だった。
―「名前はおれと結婚したいのか?」
バスタイムの準備をしに行って戻ってきたらそんなことを問われ、彼の手にはシャッフルユニット時のタキシードレオくんのアクリルスタンドが。私はレオくんのグッズならほぼ全部購入しているけど彼には内緒である。だから今回のを見つけてしまって深読みをした結果、私がレオくんと結婚したがってると思ったんだろうな。
「べつに今すぐ結婚したいってわけじゃないよ」
「なんだぁ…。おれはすぐにでも名前と結婚したいんだけど!」
レオくんてほんと私の心を乱すのが得意だな。その真っ直ぐな言葉は真に受けていいのだろうか?熱烈な口付けをされて無言になる私の前で、彼はにっこりと微笑む。そして頭を手でポンポンとされた。はぁぁ…レオくんと結婚したら絶対毎日幸せだわ。思わず表情筋がユルユルになった。
「結婚したら、名前と毎日してもいいんだよな!」
レオくんてそんなに子作りしたいのかよ。と、嬉しくもあり恥ずかしくもあり。しかし、勝手に浴室に入ってきた彼はその気満々だった。先に入っていいと言ったのはお風呂でしたかったからなんだろうな。
「そんなじっくりと眺めないでくれるかな?」
「会えない間ずっと名前不足だったんだから仕方ないだろ〜」
「やァ、ん…っ。おっぱいばっかり、やだァ…っ」
湯船の中で逃げ場を奪われた私は密着してくるレオくんに胸をいやらしく揉みしだかれ、乳頭を摘まれたり舌先を掠められたり、吸われたり執拗な愛撫をされる。大好きなレオくんとの久しぶりのセックスで気分が高揚するし、官能的な触り方にお腹の奥が疼いてしょうがない。
「おれにこうされるの、好きだってわかってるんだからな!」
「うぅ……っは、ぁ……ん、ん…っ」
「名前可愛い…っ。ここ、ヌルヌルになってる…」
お湯の中で、彼の脚の上に乗っかる体勢で秘部に押し当てられた男根を扱くような動きに。挿入はしていないけれど、レオくんの硬くて熱いものを感じて早く欲しいと渇望してしまう。「淫乱な名前も最高だ!」と何故かインスピレーションが刺激されたらしいレオくんに性欲を晒け出された結果、立ちバックの体位でめちゃくちゃに抱かれた。
「ふ、ァ…っ。レオく…っ、やぁ、ンン〜…っ」
「なぁ、おれ以外とこういうことしてないよな?」
遠距離恋愛になってたからって私の浮気を疑われるとは思わなかった。レオくん以外とこんなことしないのに、嫉妬に狂った彼にガツガツとピストンされて快楽の波に呑まれてしまう。冗談でも「子作りしよ」なんて言われて、そこがきゅうっと締まった気がする。レオくんのを絞りつくそうとするみたいに。
「ひゃ…っン…っ。レオく…やめ…っ」
「名前。全部注いであげるからな」
「はぁ…っ。ぁん……っ。奥、当たってる、からぁ…っ」
イきそうな瞬間に甘く囁くのずるい。感じやすい胸への愛撫と一緒に奥まで挿入されて、私は彼の白濁を全て受け止めた。大好きなレオくんとの避妊具なしのセックスはただの願望だった筈なのに、実現してしまった。すごく気持ち良かった。レオくんから愛されてると感じられて幸せだった。しかし、情事後にインスピレーションがどうとか言ってたレオくんが、私の部屋の壁に作曲してたとは露知らず…。私は起きてからムン●の叫びに匹敵するレベルの絶叫をした。
END