月永レオ
名前
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―「なんだなんだぁ〜?記憶喪失か!?UFOにアブダクションされて宇宙人になっちゃったのか〜?」
爛々とした眼差しで私を見つめる彼の名は月永レオ。私はオフィスを出て女子トイレに行って戻ってきただけの筈。扉を開いた途端に走ってきた何者かに抱きつかれて、さぁ大変。ここは私がいたオフィスじゃないし、「誰…!?」なんて振り返ったら見たことあるような人物がいた。そして冒頭の台詞である。この声、台詞から察するに、彼はKnightsの月永レオだ。なるほど、異世界転移ってやつか。(秒で理解)
「突然飛びついてくるなんてどういうつもり〜?」
「なんだ〜。名前は俺に会えて嬉しくないのか?半年ぶりなのに!」
そっか。レオぴは海外で活動しているから久しぶりの帰国なのかもしれない。せないず助けてよ〜!とかサイコホモストーカーに助けを求めたくなってしまった私の思考回路が停止したのには理由がある。レオくんにキスされたからだ。唇に触れるだけのものだけど、こんなところで誰に見られるかわかったもんじゃないのに…。「ちょっ…なんでキスすんの!」と怒ったら「付き合ってるんだからキスくらいするだろ」とあっけらかんと言われてしまった。え?私とレオくんって付き合ってるの?私の推しは司くんなんだけどなぁ…。なんて言えないけどちょっとショック。
「レオくんのせいで仕事が捗らない」
「名前のお陰でインスピレーションが湧き上がる!」
作曲始まっちゃったよ。私のデスクが…。音譜の羅列でめちゃくちゃになっていく。ゲームやってた時の傍観者としては笑って見れたけれど、自分が被害に遭うと乾いた笑いしか出てこない。「レオくん!」と止めようとしても鼻唄を歌いながらご機嫌な様子で全然やめる気配がない。ノートとペンあげるからそっちに書いてくれ〜っ!なんて涙目になっていたら救世主が現れた。レオくんの首根っこ捕まえて「何してんのぉ〜?」と止めてくれた。そう…言わずと知れた瀬名泉である。
「ありがとう瀬名くん」
「セナ!名前は俺がいないと寂しくて泣いちゃうかもしれないっ」
「名前は仕事中でしょ」
せないずをこんなに頼もしく感じたことはないよ。面倒見いいし常識人なのに、ゆうくんのことになるとあれだもんね。とにかく、せないずのお陰で仕事が妨害されずになんとかなったし感謝感謝。お礼に海老グラタンでも作ってあげようかな。あ…でもカロリーがどうたら言われそうだし無理だわ。
「名前!なんでスオ〜と一緒にいるんだ」
推しの司くんとエンカウントさせてくれてありがとう神様。くらいのことを思っていたのだけど、これが引き金でレオくんはめちゃくちゃヤキモチを妬いていて星奏館に戻らずに私のマンションについてきた。そして只今、ソファー上にて胸に顔を埋められながら腰を抱かれて甘えられている。目が合った彼は上目遣いで可愛いし、甘やかしたくなる。ぎゅうっと抱きしめて今度は私から唇を重ねる。さて、ここで判明したことが。どうやらこの世界の私はレオくんに対して攻め攻めなようだ。
「そーやって、名前が主体になるの狡いぞ!いつもいつも…女の名前に押し倒されるし…」
「じゃあ今日はレオくんの好きにしていいよ」と彼の目の前でワンピースを脱ぎ捨てた。ストンとそれが床に落ちて薄ピンクのセクシーなランジェリーだけを纏った姿で彼に迫る。それにしてもレオくんは綺麗なお顔をしているなぁ…。どうして私なんかと付き合っているのか…と、ぼんやりしていたら抱きしめられて背中のホックが外されてしまった。するりと私の腕からブラジャーが抜け落ちて全て晒されてしまう。思わず縮こまって顔を覆い隠していたら、「恥じらいのある名前は可愛いな!」と、頭を撫で撫でされた。その優しい手つきに反して色欲はとても男性的なそれだった。
「ふ、ァ…っ。レオく…っ、やぁ、ンン〜…っ」
「名前は俺にこうされるのが好きなんだな」
膨らみを揉みしだかれて先端をぐりぐりと押し潰されたり執拗にいじめられる。指の間に挟まれたままぺろりと舌先で愛撫されて腰が跳ねた。掠められたりきつく吸われたり、レオくんすごくエッチだ。レオくんは推しの中の一人だった。最推しは司くんなのに…こんなにレオくんに惹かれてしてしまうなんて。「可愛いよ」とか「好きだ」とかストレートな甘い言葉を恥ずかしげもなく告げられるともうレオくんのことしか考えられなくなった。
「やァ、ンン…っ。指、入れないでぇ…っ」
「わははっ。すごい濡れてるぞ。気持ちいいんだな」
「はァ…っ。やめてよォ…っ。レオく…〜っ」
ショーツがはらりと床に落ちた。指を激しく出し入れされながら右の乳頭を飴を舐めるみたいに執拗に弄られて絶頂を迎えてしまった。「指だけでイくなんて淫乱だなっ」と無邪気な一言に心が抉られた。レオくんは私と違って余裕そうに見えた。私は全然余裕もなくて指だけでこんなに気持ちいいのに、挿入(い)れられたらどうなってしまうんだろう。と快楽に呑まれすぎて心配になっていたのだが。彼は容赦なく隆起したそれを沈めてきた。
「はァ…っ。ひ、ァ…っ。そんな、トントン…しな、で…っ」
「イっていいよ」
ギラギラとした瞳の奥に愛しげなものを感じた。レオくんは私を愛してくれている。営みの直後でぐったりとしている私に彼は問いかけた。「名前って俺のことどう思ってる?」と。「大好き…いや、愛してる」と言い直したらふにゃりと照れくさそうに笑う彼が愛しかった。
「そっか。俺の片想いじゃなかったんだな!」
END