朱桜司
名前
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-「かーさくんっ」
甘い声音で司の名を呼んだ人物こそ、彼の歳上の許嫁である名前だった。「会いたかったよぉ〜」と抱きつかれた司は敢えて引き剥がすことをしなかった。彼女と会うのは久しぶりであったし、許嫁といえど全然構ってあげられなかったという罪悪感があったからでもある。司とそう身長の変わらない彼女は、彼と目が合うと嬉しそうににこにことしていた。だからこそ、司は名前の思惑には気付かなかったし、身の危険を感じることだってなかったのだ。
「ところで、今日は私に何か用事があったのでしょう?」
「うん。実は、かさくんに見て欲しいものがあってね…」
そう告げるや否や、着ていた服を脱いでしまった彼女は履いていたスカートもストンと床におとしてしまった。下着姿ではない。着ているのは大胆に胸元が見えているセクシーなデザインのビキニだった。しかし、急に水着姿になられて司は驚きと羞恥心のあまり視線を逸らして困惑していた。「なんで脱ぐんですか!」と文句を言うと「だって、今度のバカンスで着る水着、かさくんに見てもらいたかったから」と何食わぬ顔で彼女は言う。そして、手を引かれてベッドへと誘導されてしまう。抵抗したせいで彼女に怪我をさせるわけにもいかないし…などと思っていれば、あっという間に彼女のペースに巻き込まれてしまった。
「許嫁なんだから、そろそろキス以上のことしようよ」
「え…っ。あの、名前さ…っ」
「かさくんも興味あるんでしょ?」と、彼女は彼に馬乗りになり、目の前で水着の紐を解いてしまった。見てはいけないと分かっていたが、不可抗力というやつで。彼女の豊満な胸を視界に入れてしまったのだ。柔らかそうな膨らみは彼の色欲を煽るには充分だった。「あーあ。かさくん、私の裸見ちゃったね」と彼女は余裕の表情で笑っている。そう、主導権は歳上の名前に握られてしまったのだ。「かさくん、ファーストキスなんでしょ?」と唇を奪われ、何も纏っていない肌が重なり合って背徳心が募っていく。
「名前さん。本当にいいのですね?」
「かさくん緊張してるでしょ?」
初心(ウブ)な司をからかうのは楽しかったのだ。可愛くてついついいじめたくなってしまうだけに、彼からの反撃は願ってもないものだった。晒された胸を揉みしだかれ、乳頭に指を掠められて腰が跳ねる。「ここがいいのですね」と、口に含まれて舌先で転がされて声が漏れてしまう。「上手上手」と、彼の頭を撫でていたらその手を掴まれて司のほうから口付けをされて彼女は口を噤んだ。
「ふ、ぁん…っ。かさく…、エッチ…っ」
「朱桜家の男たるもの、女性に主導権を握られるわけにはいきません」
「は、ァ…っ。そんながっついて…。おっぱい好きなんだね…っ」
司からの口付けは、ディープキスではなく、触れるだけの可愛いもので。愛撫の手もぎこちなくて微笑ましくなった。司は自分の身体にどれくらい反応してくれたのだろうか。と、彼の下半身に手を伸ばし、そこに触れて窮屈そうなそれを解放してやる。そそり勃つ男根は彼女の手で扱かれ、やがて舌で愛撫されたが司はそんなことさせられない。と言わんばかりに抵抗してみせた。乱雑に服を脱ぎ捨てるなんてしたこともないだろうに、司の引き締まった素肌があらわになり、名前はより加虐心を募らせていた。細身に見えるが、確かな男の子らしさを感じる彼の身体に触れ、屹立したそこへと腰を落とす。
「は、ぁ…っ。かさくんの、入っちゃったね…っ」
騎乗位の体位で、上下運動をする彼女の姿がいやらしすぎて目が逸らせなくなった。目の前で揺れる乳房を鷲掴んで先端をくりくりと刺激してやれば、普段の彼女からは想像もできない程甘い嬌声が零れる。彼女の弱点を見つけた司は、乳頭に吸い付き、執拗に舐めまわした。熱くて溶けてしまいそうに思える程に彼女のナカが絡みついてくる。歳下の自分が積極的に攻めたら、名前はどんな反応をするのだろうか。と、思い立った司が彼女の腰を掴み、下から突き上げる。やり方なんて分からない。しかし、自分だけが気持ちよくなるのではいけないと、司のガツガツとした突き上げに彼女は顔を歪めて感じていた。
「やぁん…っ。そんな、激しくしちゃ…っ」
「歳下だからと、侮らないで…、もらえますか…っ」
「ぁ、ぁ…っ。やだぁ…っ」
「名前さんは、本当に…っ淫乱ですね…っ」
「司も男なのですよ」と出し入れを激しくされながら深い口付けを交わす。可愛い司に絆されてしまって、悔しいと感じながらも幸せだった。情事後、今更恥じらって目も合わせてくれない司が可愛くて、愛しくて仕方がなかった。
-「もう…。かさくんてば、生意気だよ」
「お言葉ですが、名前さん。顔がにやけていますよ」
END