Dawn of the Felines
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
長い買い物を終え、美央と二郎は帰路に着いた。
その道中、通りかかったアニメショップが二郎の視界に留まる。
「ウチ兄の新刊入荷…!しかもシブヤ店限定特典付き、だと…!」
『二郎君?』
「ゴメン美央ちゃん!これ買わないと絶対後悔するから…ちょっと待ってて!!」
そう言うと二郎は一目散に店に飛び込み、残された美央は呆然と店内に消えていった二郎の通り道を見つめるしかできなかった。
『(え、と…どうしよう…?待ってればいいのかな?)』
美央が困っていたそんな時、
「美央?」
美央を呼ぶ誰かの声。
耳慣れないその声に僅かな不安と期待が込み上げる。
「美央、だよな?」
『お、兄ちゃん…?』
もしかしたら兄かもしれない。
恐る恐る振り返るとその期待は泡となって消えた。
それどころか
「やっぱ美央じゃねぇか!偶然だな!」
『え…ッ!』
期待した兄の姿ではなく、目の前にいるのはパンツ一丁の男だった。
『き、きゃァァァァァァ!!!!』
悲鳴を上げて逃げ出すと、その男は美央を追いかけ出した。
「オイ!なんで逃げるんだよ!?」
『嫌ぁ!来ないで!!』
美央が男に追いかけられていると、ようやく書店から出てきた二郎が異変に気付く。
「美央ちゃん!?」
半裸の男に追いかけられる美央。
状況を察した二郎は真っ先に男に掴みかかった。
「美央ちゃんに近付くんじゃねぇこの変質者が!!!!」
「誰だテメェ!?俺は美央に用があんだよ!
なんで逃げるんだよ美央!俺だよ俺!!前に駅で助けてくれたろ!?有栖川だい…」
男が何か言いかけたその時、二郎が掴んだ男の腕を捻り上げると、その腕を自身の肩に担ぎ、男を勢いよく地面に叩きつけた。
ズシャッ!!!!
「ぶふぉっ!!?」
「美央ちゃん、もう大丈夫だよ。」
地面に叩きつけられた男が苦しげに呻くと、慌てた様子で美央が男に駆け寄る。
『あ…有栖川さん!?』
「だからそうだっつってんだろ!!なんで気付いてくんねーんだよ!」
「え…え?」
美央が男の名前を知っていたことに戸惑いを隠せない二郎。
男と美央は二郎に構わず会話を続ける。
『なんで服着てないんですか!またギャンブルですか?!』
「そうなんだよ、いい勝負だったんだけど負けちまってこのザマなんだよ。」
男の正体は有栖川帝統。
美央が中王区から抜け出してすぐに助けた素寒貧男だった。
その道中、通りかかったアニメショップが二郎の視界に留まる。
「ウチ兄の新刊入荷…!しかもシブヤ店限定特典付き、だと…!」
『二郎君?』
「ゴメン美央ちゃん!これ買わないと絶対後悔するから…ちょっと待ってて!!」
そう言うと二郎は一目散に店に飛び込み、残された美央は呆然と店内に消えていった二郎の通り道を見つめるしかできなかった。
『(え、と…どうしよう…?待ってればいいのかな?)』
美央が困っていたそんな時、
「美央?」
美央を呼ぶ誰かの声。
耳慣れないその声に僅かな不安と期待が込み上げる。
「美央、だよな?」
『お、兄ちゃん…?』
もしかしたら兄かもしれない。
恐る恐る振り返るとその期待は泡となって消えた。
それどころか
「やっぱ美央じゃねぇか!偶然だな!」
『え…ッ!』
期待した兄の姿ではなく、目の前にいるのはパンツ一丁の男だった。
『き、きゃァァァァァァ!!!!』
悲鳴を上げて逃げ出すと、その男は美央を追いかけ出した。
「オイ!なんで逃げるんだよ!?」
『嫌ぁ!来ないで!!』
美央が男に追いかけられていると、ようやく書店から出てきた二郎が異変に気付く。
「美央ちゃん!?」
半裸の男に追いかけられる美央。
状況を察した二郎は真っ先に男に掴みかかった。
「美央ちゃんに近付くんじゃねぇこの変質者が!!!!」
「誰だテメェ!?俺は美央に用があんだよ!
なんで逃げるんだよ美央!俺だよ俺!!前に駅で助けてくれたろ!?有栖川だい…」
男が何か言いかけたその時、二郎が掴んだ男の腕を捻り上げると、その腕を自身の肩に担ぎ、男を勢いよく地面に叩きつけた。
ズシャッ!!!!
「ぶふぉっ!!?」
「美央ちゃん、もう大丈夫だよ。」
地面に叩きつけられた男が苦しげに呻くと、慌てた様子で美央が男に駆け寄る。
『あ…有栖川さん!?』
「だからそうだっつってんだろ!!なんで気付いてくんねーんだよ!」
「え…え?」
美央が男の名前を知っていたことに戸惑いを隠せない二郎。
男と美央は二郎に構わず会話を続ける。
『なんで服着てないんですか!またギャンブルですか?!』
「そうなんだよ、いい勝負だったんだけど負けちまってこのザマなんだよ。」
男の正体は有栖川帝統。
美央が中王区から抜け出してすぐに助けた素寒貧男だった。