第1章 忍び寄る影 前編
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零『…で、俺達の仕事は?』
橋場「…今回お前達COUを呼んだのは捜索“では済まない”可能性があるからだ」
一同「?」
橋場「今回の拉致実行犯の正体は明らかになっていないが、ここ数ヶ月の世界情勢から、ロシアの民間軍事企業=ワグネルが絡んでる可能性も考えられる。ロシア政府から依頼を受け、日本に潜り込んで拉致工作を行っていることも充分あり得る。また、ロシアン・マフィアとヤクや銃の密売で繋がる暴力団の関与の疑いもある。拉致した日本人を人質に、日本側へ圧力をかける思惑があるのかもしれん」
パッ
スクリーンの画像が変わり、今度は北海道の地図が映し出される。
橋場「連中が拉致被害者を連れ出す先としては、サハリン及び歯舞群島が考えられる」
北海道の最北端・稚内市と北海道根室半島に位置する根室市の部分がアップで映し出される。稚内の北部にはロシアが実効支配する樺太(からふと、ロシア語:サハリン)、根室市の東部には同じくロシアが実効支配する歯舞群島があった。いずれも小型ボートで行き来できる距離だ。
橋場「神居」
宗谷『?』
橋場「お前は北海道の地理に詳しいだろう。人質を隠しやすい場所、人目につきにくい家屋、人通りの少ない道路などを割り出し、監視体制の構築に力を貸せ」
宗谷『…御意』
橋場「全チームを根室半島方面と知床半島方面、稚内方面に分ける」
零『…警視庁公安部と特協とウチの3チームで合同捜査か…初めてだな』
橋場「ロシアに連れ去られれば救出するのは事実上不可能となる。現時点でも既に国外へ連れ去られている被害者がいる可能性もある。だから今国内にいる被害者だけはなんとしてでも救出する」
スクリーンが消され、会議室の電気が付く。
零『…質問いいか?』
橋場「なんだ?」
零『拉致られた被害者達がどこに監禁されてるのかって情報あんのか? 目星も無しに捜索すんのは流石に骨が折れるぜ』
橋場「現在警視庁公安部及び北海道警警備部外事課の捜索でいくつか怪しい民家が特定された。稚内市・根室市合わせて20件以上ある」
亜貴『多いですね…我々は各チーム1軒担当するイメージですか?』
橋場「そのイメージでいい。場合によっては特恊との合同チームになる場合もあるが、基本的には各組織各チームが1軒を担当することになるだろう」
宗谷『…銃撃戦になった場合、犯人は生け捕りか?』
橋場「可能なら生け捕れ。情報が必要だ。連中が何者で、何を目的に、誰の命令で、被害者達をどこへ連れ去る予定だったのか……聞きたいことが山ほどある」
零『連中がロシア人だったとして、AKなんて持ち込んでたらダルいよなぁ』
亜貴『貴方にそれ関係あります? 相手が何を持っていようが結局腕力で捻り潰してるでしょうw』
零『たしかしw』
宗谷『…警視庁との合同捜査というが、どういう手筈になってる?』
橋場「今回は警視庁公安部及び新機動警察と共同で任務に当たるが、捜査の秘匿性から任務は例え外務省の職員や一般警官が相手であっても口外は厳禁だ。もし破れば厳罰だ。具体的な捜査計画や配置は本日午後から行われる警視庁との合同捜査本部で説明がある。以上だ」
橋場の号令で、一旦解散となった。
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