第1章 忍び寄る影
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スクリーンが消され、会議室の電気が付く。
宗谷『…で、俺らが呼ばれた理由は?』
白石「ワグネルは国際法を遵守する企業ではない。任務の為ならばどのような非人道的な行為や過激な行為も躊躇わない。例え他国領内であっても銃器の使用も厭わないだろう。不測の事態に対処するのが今回の任務だ」
亜貴『我々も捜査行為を?』
白石「それは我々の業務外だ。我々は万が一ロシア当局又はワグネルの犯行で、公安が“相当の反撃”を受けた時に出動する」
宗谷『…SITは?』
SIT……正式名称:特殊事件捜査係。日本の都道府県警察刑事部捜査一課に設置されている部署の一つで、高度な捜査技術・科学知識に精通し、誘拐・ハイジャックなどの人質がいる事件、大規模な業務上過失事件又は爆破事件などに対処する。警察庁では「特殊事件捜査係」と総称しているが、実際の部署名は特殊犯捜査係、特殊事件係、特殊犯捜査班、特殊事件捜査班、特殊犯事件対策室など各都道府県警察によって異なる。また、略称名も警視庁ではSIT(Special Investigation Team)、大阪府警ではMAAT(Martial Arts Attack Team)など非常に多彩。
白石「無論加わる。人員は北海道警に加えて東北6県警からも参加する』
亜貴『公安の連中が捜査している間、我々は何を?』
白石「詳しくは後ほど行う公安との合同会議で話すが、非常事態以外の時間は各自市内を徒歩や車で巡回していろ。公安からの要請があったらいつでも駆け付けられるようにな。ただ怪しまれるな。少しでも不自然な動きを見せれば気取られる。不安であればホテルに籠っていても構わん」
零『だってよ神居』
宗谷『…何故俺を名指しした?』
零『見るからに怪しいからw』
宗谷『…司令。今からコイツをここで殺すから部屋出てて貰えるか』
亜貴『お、面白そうですね♬ 手伝いますよ~』
零『まずテメェから片付けるぞ神楽』
「ハハハ」
「やれやれ~♬」
いつも通りのじゃれ合いに特殊制圧隊の面々が盛り上がる。
白石「…馬鹿騒ぎをしたいなら後にしろ。それより、今回の相手がもしロシア当局又はロシアPMCであった場合、相当の抵抗が予想される。無力化を許可するが、可能であれば生け捕りにしろ。情報が必要だ」
宗谷『…装備はどこまで?』
白石「通常装備をそのまま持っていけ」
新機動警官隊の特殊制圧部隊は本隊とは異なり、防弾スーツは新機動警官隊の下部組織である特別協力隊と同じ物を使用している。また、銃器類も本隊とは異なり、陸上自衛隊が次期小火器候補となったものを採用していた。
零『ロシアだとしたら連中はAK持ってる可能性もあるなぁ……よく考えたらAKと真正面からやり合ったことねぇな』
亜貴『貴方にそれ関係あります?』
零『まぁ無ぇけどw』
白石「今回は警視庁公安部及び新機動警察と共同で任務に当たるが、捜査の秘匿性から任務は例え一般警官が相手であっても口外は厳禁だ。具体的な捜査計画や配置は本日午後から行われる警視庁との合同捜査本部で説明がある。以上だ」
白石の号令で、一旦解散となった。
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