第1章 忍び寄る影 前編
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AM9:45 東京都千代田区大手町・大手町合同庁舎 大会議室…
外務省隷下の総合作戦部隊(COU)の本部がある大手町合同庁舎の会議室に、COUの隊員達が集められていた。
零『エラく不機嫌だな宗谷w』
宗谷『…せっかくの非番を台無しにされたんだ。今にも“ヤツ”を撃ち殺しそうだ…』
亜貴『ハハハw 行政庁舎で真昼間から銃殺ですかw』
夢主達を含めたCOU隊員達が雑談を交わしていると、会議室にスーツ姿の若い男性が入って来た。男の名は橋場浩平。外務省の政務官で、外務大臣に代わりCOUを指揮する実質的な司令官である。
橋場「…急な招集だったがよく集まってくれた。事態は急を要する。早速任務及び作戦を説明に入る」
会議室の電気が消え、橋場の後ろの天井からスクリーンが降りて来る。
夢主達『?』
COU隊員達「?」
スクリーンに複数の人物の写真が映し出されていく。スーツを着た男女や私服姿の男女、制服姿の学生や中には小学生もおり、次々と写真が重なるようにアップされ、止まる気配がない。
零『…この写真は?』
橋場「ここ半年間に捜索願が提出された行方不明者の内、特定失踪者の可能性があると考えられる失踪者達だ」
宗谷『…』
亜貴『特定失踪者ということは…北朝鮮ですか?』
橋場「当初は公安もそう考えていたようだが、海保との情報共有をする内に別の可能性が浮かんできた」
零『別の可能性?』
橋場「海上保安庁の報告によると、半年前から北海道の稚内市や根室沖で不審な船舶が頻繁に目撃されている」
宗谷『…ロシアか…』
一同「!」
橋場「実際、行方不明者1,000名以上の内、800名近くが北海道在住者だ。既に北海道警と警視庁公安部がロシアによる拉致を前提に捜索を開始している」
橋場がスクリーンの映像を切り替える。
橋場「これは北海道根室市にあるコンビニエンスストアに設置された防犯カメラだ。映像の奥をよく見てみろ」
一同「?」
夜の田舎道を歩く一人の女性。そこに近付いてきた1台のミニバン車が女性の前で停車し、中から覆面の人物4名が降りてきて、頭に袋のようなものを被せられたミニバンに押し込む。その犯行まで僅か数秒。女性を乗せたミニバンはすぐに現場から走り去った。
零『…手際良いななぁ……けど、防犯カメラのある場所をチェックしてないあたり詰めは甘い』
橋場「これと似た映像が他にも数件確認されている」
亜貴『被害者は既に国外に?』
橋場「解らん。だが海上保安庁は巡視船の数と巡回数を増やして警戒している。また北海道警も巡回の数を増やして不審な人物や車両を捜索している。東北の県警も海岸線を中心に巡回車両を増やしているそうだ」
亜貴『近年、ロシアは旧ソ連構成国に軍事侵攻を展開しています。欧米諸国と共に制裁を課してる日本に対する圧力・脅迫と捉えるのが自然ですね…』
宗谷『…いい度胸だ…面白い』
橋場「まだマスコミには発表していないが、被害者の中には前防衛大臣の柘植信光の娘、防衛大臣政務官の柘植佳純も含まれている。無論北朝鮮が絡んでないとは言えないが、あの国もロシアの緊密な同盟国だ。加えて、法人拉致のプロでもある」
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