序章
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ヴゥウウウン
零が車を発車させる。宗谷は後部座席の椅子を最大限リクライニングさせてくつろぐ。亜貴は助手席でノートパソコンを開き、何やらカタカタと作業を始める。
亜貴『そういえば、今度都知事の赤塚梓が新しい医療チームを創設するという話は聞きましたか?』
零『医療チーム? 何それ』
宗谷『…そういや外務大臣がなんぞ話してたな』
亜貴『現場に急行して医療活動を行う、いわば走るERを目指した最先端医療チーム……通称:TOKYO MER。都知事肝入りの計画です』
TOKYO MER計画……東京都知事・赤塚梓が設立した最先端の医療設備と最精鋭の医療スタッフを揃えた最新鋭の医療チーム。拠点を江東区の東京海浜病院に構え、都内各地の災害・事故現場に急行する。
零『…ふ~ん…まぁ俺らには関係ないべ』
宗谷『…そうでもないかもしれんぞ?』
亜貴『おや、何かご存じで?』
宗谷『赤塚のTOKYO MERは厚労大臣の白金を中心に政府中でも煙たがられてる。が、一方で外務大臣を中心に派閥の違う連中は白金と仲が悪い。だから敵の敵は味方の論理で赤塚のMERを密かにバックアップしようとする勢力もある。となれば…』
亜貴『…我々もMERの護衛をやらせられると?』
零『俺らの仕事は外国人や外国政府機関、テロリストの関与する事件が仕事だろ』
亜貴『現在国内で活動するテロリストの起こす事件現場にMERが派遣されれば、当然我々も派遣されるでしょうし、そこにMERがいれば…』
零『…ダル…』
2021年の日本では、いくつかの過激派組織が活動していた。特に最も人口のいる東京都や大阪府などの大都市は恰好の標的となり、2020年以降は大規模なテロ事件も起きていた。
過激派組織の一つ、LastingPeace9は主に西側諸国で活動している過激派組織だ。ここ最近では日本でも活動するようになり、官民無差別のテロ活動を展開するようになった。
最後はクルド解放戦線。世界中で活動するクルド人の地位向上を求める国際組織で、近年はクルド人への弾圧やテロ組織指定をする国でのテロ活動を行う過激派組織へと変貌した。
ヴ~…ヴ~…ヴ~…
車が千代田区に入った頃、宗谷のスマホの着信バイブが鳴る。
神居『…すまん。電話だ』
亜貴『どうぞ』
宗谷『…もしもし…どうした?……いや、流石に急過ぎる。今夜は予定がある。明日なら大丈夫だが…』
宗谷が腕時計を見る。
宗谷『…あぁ…解った。じゃあ明日な?…あぁ…それじゃ…』
電話を切る宗谷。
零『…誰~?』
宗谷『天だ。今日泊まっていいかと。今日は夏鈴と食事だから、明日にさせた』
亜貴『相変わらずモテモテですねぇw』
宗谷『都合よく使われてるだけだ』
零『嬉しいじゃんw』
宗谷『ATMじゃねぇんだよ俺は』
夕闇の町の通りに目を向けると、仕事帰りのサラリーマンや学校帰りの学生達が帰っていた。
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